本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

人間ドック

2013-07-31 09:39:12 | Weblog
 ここ数年、欠かさず人間ドックを受診している。今年も案内がきたが、ちょっと待てよと思う。

 大体、受信結果で「異常なし」はせいぜい1割強といわれている。これを年齢別に分析すれば、高齢者のほとんどはその1割にいないかもしれない。
 つまり、「異常あり」だ。そりぁそうだろう。加齢とともに血圧やコレステロールの数値は高くなるだろう。肥満なんぞざらにいるはずだ。

 高い受診料を払って、例年、判で押したように高血圧、メタボでは行かずともわかっている。
 人間ドックの予防医学とか早期発見とかといった謳い文句に踊らされていた感がある。
 今年はやめよう。

返還されない美術品

2013-07-30 09:26:02 | Weblog
 川崎重工と三井造船の合併交渉はオシャカになったという記事があった。合併を推進していた川崎重工の社長が取締役員会で解任されたためだ。
 
 日本の造船業には2014年問題があるそうだ。受注が品切れになるからという。経営の統合は、考えるべきときと思うが、話はそのことではない。

 川崎重工の前身は川崎造船所である。ここの初代社長は松方幸次郎(松方正義のせがれ)。松方コレクションで有名ですね。

 世界美術全集の1冊をひも解くと、こんな記事があった。
「フランスにあった松方コレクションの大部分は、第2次大戦中フランス国家の国内敵国財産押収政策にふれて差し押さえられ…」、「やっと戦後1952年の日仏平和条約の締結にさいしてその一部が日本に返還された」

 裏返しに言えば、返還を拒まれた作品も相当にあるわけだ。なかでも、ジウ・ド・ポーム美術館のゴーギャンの重要な作品数点などがそうだとあった。
 これ、戦利品とは違う。正当な商取引で個人が取得したものだ。返還してほしいものですわ。

クルマのキィー

2013-07-29 09:33:39 | Weblog
 今や、キィーのリモコン操作で自動車のドアの開閉は当たり前ですね。
 
 そのキィーの話だが、新車購入時に1個しかくれない。もう1個は開け閉めできないスペアキィーだった。前の車「アレックス」を買った時は2個くれたものだ。
 これ、車種によって違うのか、最近はどの車もケチっているのか、どこのメーカーもそうなのか。
 
 かみさんと1個ずつ持ちたいから、そのリモコン・キィーを頼んだところ代金は1万円だった。バカ高い。ぼろもうけではいか。

 ところで、キィーでエンジンまでかかるものもあるのですね。ディラーの営業マンは勧めたが、運転席に座ってハンドリングする前にエンジンが始動しているなんて気持ち悪い。
 そもそもこの車は、エンジンをかけても音がうならない。静かなエンジンが売り込みだろうが、エンジンがかかったかどうか音で聞き分けできないのも考えものだ。
 こんな技術は、爆音をあげる暴走族のオートバイに応用すればよいと思う。

ミラノのボストン

2013-07-28 09:54:01 | Weblog
 大昔のミラノ話。
 中央駅の観光案内所で紹介されたホテルの名が「ボストン」。

 ホテルは駅に近い狭い横丁にあった。古ぼけたホテルで、すすけた街並みに溶け込んでいた。なにしろ、シャワー付きで1,800円ぐらいだったから文句なしだった。
 夜になると、あちこちに街娼が立っていた。そういえばこの通りはホテルが多かった。持ちつ持たれつの関係か。

「ミラノに来てボストン泊とはこれ如何に」、「新宿でロンドン泊のごとし」というわけか、と苦笑したものだ。もしかして、「旅荘パリ」や「トウキョー・イン」もあったりして。
 
 もっとも、観光案内所が紹介するのだから、日本のような連れ込み宿の概念はないかもしれない。まさか、私の顔を見て、イキに計らったか。

源氏物語の現代語訳

2013-07-27 09:25:42 | Weblog
 林望著『源氏物語』が発刊されている。
これまでにも現代語訳は相当にあって、訳者に与謝野晶子、谷崎潤一郎、園地文子、瀬戸内寂聴の名が浮かぶ。完訳ではないようだが、田辺聖子や橋本治もいる。

 そんなに魅力がある物語だろうか。斜に構えて言えば、王朝の雅やかさというオブラートに包んだ源氏の君の好色物語ではないか。今なら淫行になりそうな娘から60歳に近い年増まで女性遍歴は数知れず。不義密通もあるが、なかでも父である帝の女藤壺にも手を出す。源氏の子を産むが、帝は自分の子と思う。

 これら相関図ならぬ相姦図が魅力なのですかねぇ。