本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

草刈り奉仕

2010-09-30 09:59:03 | Weblog
 河川流域のこの地区では、住民がボランティア活動の一環として川辺の草刈りを年2回実施している。しかし、高齢化が進み、年齢的、体力的に草刈りに従事するマンパワーに限界がきており、継続化は困難だ。なにしろ、高齢世帯と寡婦世帯が半数に近い。それでも参加を余儀なくされている。社会奉仕はムリなのだ。
 
 では、対象となる川辺はどのくらいの広さか。この草刈り奉仕に対し、河川管理者の土木事務所から市を通じて助成金(委託草刈り事業費)が支弁されている。1平米につき8円という。その算出根拠で7千円の支弁だ。これが正しいとすれば875平米、坪数にすれば265坪ほどになる。生易しい広さではないということだ。そして、この程度の助成では、外部の業者に委託する費用をまかなえない。

 そこで、土木事務所に出かけることにした。それは次回に。

考え違い

2010-09-29 09:49:31 | Weblog
 狭い曲がりくねった道に「子どもの飛び出し注意」の看板がある。十分に注意をするが、車は瞬時に止まらない。
 横断歩道だけではなく、横道から出るときは左右を確かめて、飛び出しをしてはならないというしつけが先ではないか。

 熊本の某大学の薬学部では、喫煙者は入学できないと決めたらしい。少子化で定員割れから四苦八苦する大学の多い昨今、すごいポリシーだ。
 でも、大抵の受験者は未成年でしょう。法律的に喫煙できないわけで、まことに珍妙な方針を打ち出したものだ。それを承知で、ウケを狙ったか。

 なにやら、考え違いをしているように思う。

ああ、タバコ

2010-09-28 12:02:05 | Weblog
 値上げを前に、タバコが猛烈に売れている。
 過日、「喫煙歴に終止符を打とうかと思う」という主旨の新聞投稿をした。ところが、それと裏腹に15カートンも買い漁った。なんとも情けない。

 知り合いの病院で禁煙療法をやっている。効果を尋ねると、基本的に止められるかどうかはその人の意志によるそうだ。そんなものでしょうね。
 あるパーティーで知り合った医者が、喫煙コーナーでタバコを吸っていた。肺がんの手術をしたが、また喫煙していると言う。これは勇気なのかニコチン中毒極まったか。ただし、ガンは小さく、自分で見つけたというから、早期発見の自慢話にも聞こえた。

 電子タバコなるものを買ってみた。吸うと気持ち悪くなる。こうなることが目的なのか。でも、口直しにタバコが有効だった。アホらしい。


奇貨、居くべし

2010-09-27 14:15:48 | Weblog
 骨董市で気に入った物があるとする。まァ、ひと回りしてからと買おうかと、戻ってみるともう売れてしまっている。こんなことがよくある。
「奇貨、居くべし」という箴言がある。これは秦の宰相を射止めた呂不韋(りょ ふい)の逸話にある。珍しい品物だから買っておけということだが、よい機会を逃がすなという譬えである。

 イギリスはチェルシーのアンティーク・ショップのショウ・ウインドウに奇妙な懐中時計があった。三角型で、文字盤は数字の換わりに絵柄である。その絵柄は塔やハカリやスコップなど変てこなデザインだ。「これは珍品(レア)ですよ」と店主は言う。確かにそそる代物だが、千ポンドだからざっと二十万円のお値段だ。

 帰国後、『私のアンティーク』という雑誌で、その代物とウリふたつの三角型懐中時計の写真を見つけた。写真のキャプションには「ロレックスのなかでも珍しいフリーメーソ型懐中時計。一九二七年のもの。百五十万円」とあるではないか。
 フリーメーソンは、中世の石工(メーソン)職人のギルドが母体となって、後に秘密結社に発展した。絵柄のハカリやスコップは石工に欠かせない道具だと合点がいく。塔は石工の造る教会だろうか。
 
 それはともかく、買っておけばよかったとつくづく思った。「奇貨、居くべし」まことに正しい。


呉音読み

2010-09-26 09:55:17 | Weblog
 漢字は朝鮮半島を経由して入ってきたといわれる。韓国語には漢字語と固有語があって、その漢字語の読みは当り前ながら中国音、つまり日本でいう音読みとだいたい同じだ。

 ところが、漢字語の音読みは、伝来時期によって発音が異なる。古い順から呉音、漢音、唐音の発音である。たとえば、「行」の音読みは、呉音では「ぎょう」で行政、行列、改行がそれ。漢音では「こう」で行動、行使、旅行と発音する。唐音では「あん」で行脚、行灯、行火の読み方になる。「京」の発音は、呉音は東京、京都の「きょう」、漢音は京浜、京阪の「けい」、唐音は北京、南京の「きん」だ。

 さて、韓国語で勉強を「コンブ」という。これ、漢字語だから「工夫」の読みだ。
 日本語の音読みで語感は似ているのは「こうふ」だが、これは電気工夫、線路工夫のように工事労働者になるからまったく意味が違う。一方、「くふう」と読めば勉強の意味合いに近い。
「こうふ」は漢音読みで、「くふう」は呉音読みになる。であれば、漢音以前に入ってきた呉音も朝鮮半島経由で伝わったという説に疑義がつく。

 ついでに、「人間」は「にんげん」が呉音読み、漢音読みでは「じんかん」なる。韓国語の「人間」は「インカン」という。韓国語の「人」の発音の「イン」は日本語の「じん」に当たる。つまり、漢音読みの発音だ。

 呉音読みは、少なくとも朝鮮半島経由と思えないのだ。