昔々、位階ごとに着用する衣服の色が決まっていた。それで身分上位の色を染めた衣服の着用はご法度だった。これが「禁色」である。
長い間、禁色には男色の意味もあると思っていた。が、私の持っているいくつかの辞書を引いてもそんな意味の記述はない。となれば、三島由紀夫の『禁色』により広まった非公認の慣用的意味ということになるか。
ところで、「色」の漢音読みのショクは、原色、特色、容色のように熟語の下に付く読みになる。一方、呉音読みのシキは、色彩、色調、色情など熟語の上に付く場合の読みになる。こういう現象は他にあるかどうか。
むろん、例外もあるだろう。禁色(きんじき)や金色(こんじき)はその例のひとつか。景色(けしき)は違う。これは常用漢字表の付表に挙げられている慣用読みである。
他愛のない色の色々でした。
長い間、禁色には男色の意味もあると思っていた。が、私の持っているいくつかの辞書を引いてもそんな意味の記述はない。となれば、三島由紀夫の『禁色』により広まった非公認の慣用的意味ということになるか。
ところで、「色」の漢音読みのショクは、原色、特色、容色のように熟語の下に付く読みになる。一方、呉音読みのシキは、色彩、色調、色情など熟語の上に付く場合の読みになる。こういう現象は他にあるかどうか。
むろん、例外もあるだろう。禁色(きんじき)や金色(こんじき)はその例のひとつか。景色(けしき)は違う。これは常用漢字表の付表に挙げられている慣用読みである。
他愛のない色の色々でした。