本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

地面師

2018-11-30 09:12:22 | Weblog
 先ごろ、積水ハウスは地面師に60億円余もだまし取られた事件が話題になった。おいしい物件だから浮足立って騙されたのでしようかね。

「人を騙すなら大嘘をつけ。小さな嘘は効果がない」これ、ヒトラーの言葉といわれている。この事件はまったくそのとおりの大嘘なわけで、見事に騙されものだ。

 風聞だが中国人が北海道などで土地を買い漁っているとか。地面師はこちらに目を向けたならよい、とひそかに思ったことでした。

熊本再訪

2018-11-29 09:02:49 | Weblog
 熊本城はさすが54万石の豪壮な城だが、地震の傷跡がまだまだ癒えない。それでも平日の雨天模様でも城見学の観光客が多かった。

 お城の広場に「神風連の乱」の犠牲者の小さな碑があった。熊本城といえば圧倒的に西南戦争が話題になるので、その碑は肩身が狭そうだ。
 神風連の話は三島由紀夫の『豊饒の海』の第2巻『奔馬』に詳しくあったと思う。もう30年ぐらい前に読んだものだから記憶は薄れているけれど、私にはその碑のほうにインパクトが強かった。

 ついでに夏目漱石の内坪井旧居に立ち寄った。家屋は地震の被害で立ち入り禁止だったが雨上がりの庭は解放されており、そこから臨むガラス戸の先の部屋で漱石先生の人形が着座していた。漱石旧居の詳しくはガイドブックに委ねる。

 今年の2月、友人の見舞いに熊大附属病院に行って以来の熊本でした。

年始挨拶打ち止め

2018-11-28 09:17:21 | Weblog
 もうすぐ師走に入る。そうなれば年賀状の準備に入ることだ。頭が痛い。
 だいぶ年賀ハガキの送付数は減ってきたが、それでも惰性的な音信も細々と続いている。

 今日は素晴らしいハガキが届いた。
 前文の「頭語」、「時候のあいさつ」、「相手に対する祝福の言葉」の前文と「相手に対する繁栄などの祈念のあいさつ」と「結語」の末文は省略する。

 さて、素晴らしいサワリは「長年にわたりいただいております年始のご挨拶ですが寄る年波を感じるに至り 誠に勝手ながら今後どなた様にも控えさせていただきたく存じます」の文である。

 今後は賀状を差し上げませんという絶縁宣言。虚礼の最たるものだから廃止は結構なことだ。ただ、文中の文脈でちょっと気になるのは、「いただいている年始を…今後どなた様にも(いただいている年始を)控えさせていただく…」と読めることだ。つまり、もう寄こさないでとなる。

 意思表示は言うまでもなく「長年交換しております年始のご挨拶…今後どなた様にもご挨拶を控えさせていただく」となるのではないか。

 私も文を少しアレンジして来年実行したいと思う。今年は年賀ハガキを入手してしまったから。

ガラパゴス人種

2018-11-27 06:17:30 | Weblog
 『文藝春秋』12月号に菅内閣官房長官が携帯料金は下げられるという論文を書いている。簡単に主旨を述べれば、高すぎるから4割はカットできるということ。正論であるし、
説得力がある。

 なにしろ、データを駆使している。例えば大手3社の営業利益、設備投資額、減価償却費など細かい数字を並べている。
 これ、考えるまでもなく監督官庁の総理府の役人がデータや資料を整えて、それを官房長官の秘書官がせっせとゴースト・ライター役目で作文したものだろう。あんな見え見えをよくも自分の名で発表するものだ。
 政治のほとんどは「官治」が行っているという例のひとつだろう。

 ところで、安くなるのは結構だが、私はどうでもよい。
 ガラケーを持っているが、使用頻度はまことに少ない。旅行のときは万一のことがあるので持ち歩くが、普段、持ち歩かない。そもそもSNSに興味はない。
 いつも机上にあるので問い合わせなどには役に立つ。二階を根城にしていて、固定電話は一階にあるからだ(子電話はこわれた)。

 もっとこっそり言えば、電話をかける以外使い方を知らない。スマフォに換えても宝の持ち腐れになる。われ、ガラパゴス人種なのだ。
 今日は熊本市に行くので、とりあえずガラケーを持参する。

外国人労働者の農業従事

2018-11-26 08:58:44 | Weblog
 犬と散歩して休耕地が目立つ。耕作実施地はどんどん縮小している感じがする。
 食料自給率は38%、生産量莫大なカナダやオーストラリアは別格として、英国63%、韓国43%よりも低い。カロリーベースの数字だからあまり信用できないが、それにしても農業の衰退に歯止めをかれないといけない。

 今、外国人労働者の受け入れの話が出ている。経済界の要請に応えることのようだが、農業に従事する者の受け入れも考えてほしいものだ。
 米は消費量が低下し減反もやむを得ないが、ならば、米以外の輸入に頼る小麦や家畜の飼料のトウモロコシそれにイモ類などの穀物や豆類、野菜類の作付けにシフトすればいい。
 
 言うまでもなく、問題は人手が足りないことだ。多分、休耕地は耕作を放棄したわけではあるまい。高齢化した農業従事者の体が利かなくなっているからではないか。そのうえ後継者がいないのだ。

 個別の労働契約ではなく、JAがコアになって一括契約してはどうか。