本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

コンピテンシーとコンタクト

2015-11-30 09:08:33 | Weblog
 アメリカの小説の翻訳版を読んでいると、「コンピテンシー(能力)よりコンタクト(コネ)が優る」とある。イニシャル「C」の対比というわけか。アメリカでも縁故採用があるようだ。 
 そりゃそうだ、ロビー活動なんぞコネの活発な利用だろう。ただし、こちらのコンタクトは直接接触するとか情報を交換するとかといった本来の意味と思える。

 それはそれとして、コンピテンシーとは何か、ネット上からコピペすると、「「コミュニケーション力」「リーダーシップ」「協調性」「向上心」「社会常識」「積極性」といった能力。さまざまな経験や体験を通して身につけることができる能力。他人との関わりの中で習得され、発揮される能力であることから「社会的能力」とよぶことができます」
 とあって、同じ「能力」でもアビリテーは「個人的能力」として位置付けている。
 
 であればコンピテンシーではなく「アビリテーよりコンタクトがまかり通る」がいいのではないかな。

気胸の顛末

2015-11-29 09:23:30 | Weblog
 CTとレントゲンを撮ったところ肺から空気がもれて気胸により肺が縮んでいることについて、過日このブログで触れた。
 それで医者の指示により2週間経ってから再びレントゲンを撮った。すると、所見によると肺がふくらみだしているそうだ。すごい復原力ですねと言われた。
 思うに、寝る直前に深呼吸をしていることがよいのではないか。
 
 普段、吸気の量より呼気の量が少ない。つまり一部の空気が肺によどんでいることになる。それで思いっきり空気を吐いてから新たに吸うという深呼吸をしている。肺によどんでいた空気と新鮮な空気を入れ替えるというわけ。
 
 肺から漏れていた空気で肺を圧迫していたそうだが、深呼吸でその空気も吸い出されて肺が拡がったかもしれない。これ、素人考えで根拠も何もない。
 実はひそかには医者の見立てが間違っていたのではないかと思っている。

企業技術

2015-11-28 09:16:15 | Weblog
 「JR東海は技術流出を警戒し、輸出を断念したが、JR東日本は「ブラックボックスのない完全な技術供与」の条件で契約したのが、中国の新幹線である。しばらくすれば中国による大々的な新幹線輸出が始まるだろう。」
 
 あるエッセーにこんな趣旨の話があったが、初出は2010年5月とある。
 つい先日、インドネシアは性能や安全性を無視して、価格だけで中国の高速鉄道を受注するようだ。中国は日本の技術をコピーしているので、日本の技術を受け継いでいると言いくるめたに違いない。
 まさにエッセーどおりの懸念が現実になった。
 
 一体、元は同根のJR東海とJR東日本はなぜ経営スタンスが違うのか。
 企業の大事な技術の供与は、相手国によってはその企業だけではなく国益を損ずる。それを考えずに、鉄路を走るのではなく目先の利益に走るようでは浅ましい。

フランスの小説

2015-11-27 09:29:37 | Weblog
 フランスには19世紀以降凄い作家が多い。だが、ほとんどそれら作家の小説を読んでいない。
 子どものころは『巌窟王』や『あゝ無情』や『三銃士』を読んだものだが、長じてもバルザックもモーパッサンもフローベールもカヤの外だった。

 唯一、カミュの小説『ペスト』と『異邦人』は読んだだけ。スタンダールの『赤と黒』やゾラの『居酒屋』などは映画で観てなんとなく読んだ気になった。
 せいぜい学生時代までに読まないと、読むべき機会はほぼ失うのではないか。

 ところが、今フランスの小説に凝っている。といっても警察小説である。ピエール・ルメートルの『その女アレックス』の反響がすごいという宣伝につられて買って読んだ。確かに読み応えがあった。
 それで『死のドレスを花嫁に』を読み、今は『悲しみのイレーヌ』を3分の2ほど読み進めている。
 これらは文春文庫だが、早川文庫から『天国でまた会おう』が出た。これも買いに行こう。

献体

2015-11-26 08:55:25 | Weblog
 献体希望者が多いらしい。その理由は献体した大学側が費用負担して火葬してくれるからとか。なんともわびしい動機であることか。
 
 知人の夫婦はどちらも十何年前にある私大医学部に献体の登録をしている。 
 私も長年の喫煙習慣からさぞや解剖しがいがあるかもしれない。そこで、私も献体に登録しようかとその知人に話したところ、当該大学では受付けていないという。登録者が相当数いるようだった。解剖実習に事欠かないというわけだ。
 
 これ、10年近く前の話。今の状況を知らないが、献体する気持ちは消え失せた。