本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

楽天的バイアス

2013-09-30 09:05:54 | Weblog
 首相は汚染水垂れ流しの懸念の質問に「状況はコントロールされている」と発言した。ご存じ、国際オリンピック委員会の総会でのことだ。
 
 この文脈では「汚染水垂れ流しの状況そのものを調節(コントロール)している」か「汚染水垂れ流しの状況判断について統制(コントロール)している」と読める。

 意図を汲み取れば、文脈は「汚染水垂れ流しを制御(コントロール)されている状況にある」とするべきではないか。本当にそうなのかどうかはわからないが。

 それはともかく、「楽天的バイアス」という言葉を知った。「危機下では、その状況が一刻も早く終わってほしいと願うあまり最も楽観的なシナリオを信じようとする傾向が強い」ことのようだ。

 首相のあの発言は、楽天的バイアスによるものではないかな。


ザクロ

2013-09-29 10:02:34 | Weblog
 かみさんが大量にザクロをもらってきた。小粒の果実がたっぷりと入っているが、その小粒の中をほとんど占めるのがタネだ。こんな面倒な果物をもらってもしょうがない。

 ところが、かみさんはこの実を取り出してつぶし、タネを除いて、さらに漉して液状化させた。手間ヒマかけたこのエキスをシロップと混ぜてザクロ・ドリンクを作った。これはいける。
 
 子どもを喰う鬼神にお釈迦様はザクロを与えて子どもを喰うなと約束させたそうだ。
そういえば、雑司ヶ谷墓地近くの鬼子母神堂に何度か出かけたことがある。別にお参りが目的ではない。友人が住んでいる家の通り道だったから。
 あの境内にザクロの木があったと記憶していない。

 そこから池袋まで徒歩15分ぐらいか。夜の池袋には「人を喰う」胡散臭い店があったかもしれない。

新聞投稿者の職名

2013-09-28 10:01:21 | Weblog
 ある新聞の読者投稿では、会社員、公務員、学生、教師などの職名が付いている。だからといって、その職名と投稿内容が必ずしもリンクしていない。
 パート、アルバイトという職名も同様、低賃金や過重労働など体験的な話題であれば意味はあるだろうが、そうでもない。
 
 主婦は職名とはいわない。この言葉自体、ジェンダー上でまずいのではないか。それに主婦ではない女性にも失礼だろう。職のない女性は未婚者か離婚者か未亡人(亭主に死なれた後に主婦といわないだろう)となるからで、これ、差別になりそうだ。
 となれば主婦ではない投稿者は無職とすることになるはずだが、女性の無職は見たことはない。多分、嘘でもパートとするのではないか。家事手伝いもあるが30代以上の女性には不自然だ。
 
 無職の言葉もどうかと思う。年齢を記しているので職名がない高齢者は無職に決まっている。それなのにわざわざ無職と付している(別の新聞では付していない)。
 
 せめて、主婦と無職はやめたほうがよいというのが感想である。

インスブルックの想い出

2013-09-27 11:44:45 | Weblog
 昨夜、BS放送でインスブルックの旅番組を観た。懐かしく当時の旅のノートを開いた。

「4月30日。ウイーン発午後9時55分の夜行列車が、朝まだき、インスブルックに着いた。
 チロル地方のアルプスの山々が幾重にも連なって素晴らしい眺めだ。駅前で熱いコーヒーを啜る。
 イン川に沿って朝の散歩としゃれ込む。ミューラウアー橋の近くの登山口駅からケーブルカーでフンガーブルグに行く(乗車券代170シリング)。
 ここにホテルがあり、スキー客で賑やかだ。4月の末だが、一面銀世界。大勢のスキーヤーが色取り取りの服装で、目がくらむような山腹の急斜面を滑降していった。
フンガーブルグでローブウエィに乗り継ぎ、ハーフェレカール山の頂上に至る。標高2335メートル。さすがに寒い。
15時14分発TS462号でチューリッヒに向かう。」

 一部、はしょったが、記録はかくのごとく。
 旅番組では、ローブウエィの終点は1900メートルとあったので、頂上まで行っていなかったようだ。ケーブルカーやローブウエィの駅も乗り物も見違えたように新しい。
 なにしろ、30数年前の旅だった。

忘れたころの投稿掲載

2013-09-26 09:47:53 | Weblog
 過日、新聞のコラムにあった話題に関心があり、それに絡ませた文を投稿した。当然、投稿文の冒頭は「○月○日のコラムにあった云々」としている。つまり、投稿文に日付を明らかにしている。また、コラムの記事の日の翌日に投稿文をEメールで送信している。

 この投稿が、ほぼ1か月後に掲載された。文に日付が入っているだけに間が抜けている。投稿担当者はその時点で読まずにいたのか、あるいは埋め草に利用したのか。
 
 新聞の即時性はテレビに完敗したとはいえ、タイムリーに気を使うはずだ。投稿文をEメールでも受け付けているのはそのためだろう。なにしろ、選挙日の翌日には、読者の選挙関連の投稿が載っているのだから。
 してみると、やはり埋め草か。