本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

新人議員の行方

2012-10-31 09:26:08 | Weblog
 またぞろ民主党から離脱する議員が出ている。
 いち早く難破船から逃げ出すネズミと同じか。でも、新人当選者の場合、結局大海に沈むような気がする。

 自民党の小泉チルドレンといわれた衆議院選の新人当選者は83人。それが次の選挙で当選はたったの10人、落選は67人だった。残り6人は落選を見越してあきらめたか。(切り抜いていた新聞のデータによる)

 その選挙で民主党の新人が143人に当選した。小泉チルドレンはそのあおりを喰ったわけだ。

 さて、その民主党議員として当選した新人は近々あるだろう選挙でどうなるだろうか。
 すでに小沢グループやきずなと称して立ち上げた新党などで脱藩した者もいるので、全部が民主党の新人議員と言えなくなったけれど、とにかく、これら143人の新人のうち何人生き残れるか。
 自民党への揺り戻しと、かの維新の風圧次第だが、15人もいないのではないか。

非常識な航空運賃

2012-10-30 09:35:46 | Weblog
 テレビを観ていると、ソウル行きの航空運賃が980円とか。注目させるためのビックリ価格なんだろうが、度が過ぎると思う。

 中古の電化製品や古本ならば当初のコストを回収しているだろうから価格が低廉になることはわかる。航空運賃は財物と違ってサービスという役務で中古なるものはない。常に、飛ぶたびに燃料費やら空港離着利用料やら安全性コストやらがかかる。同一路線を飛ぶのだから付加価値も望めない。

 結局、価格勝負のLCCだろうが、損益分岐点を無視して宣伝だけの消耗戦ではどこかにツケがくる。
 こんな1回きりの出血サービスにテレビがはしゃぐのもお粗末だろう。

九相図

2012-10-29 14:32:46 | Weblog
 人間の死体の変化を九段階に分けて描かれた絵画を九相図というらしい。
 見る人に懊悩や執着を断ち切ることを目的としたものとあるが、本当にそうかねぇ。

 ずっと昔、館林の寺で小野小町の九相図と思われる掛け軸を見た。絶世の美女といわれる小町が枯野で徐々に腐乱し、最後に骸骨になっている。気持ち悪い。
 美女への執着は断ち切れるかもしれないが、悪趣味で描いて売り出したとしか思えない。

 現代であれば、八艘飛びならぬ八段階が燃えて遺骨になり、ハイ、これがのど仏です、と言われる。このほうが、懊悩や執着と縁が切れますわ。
 となれば、毛沢東や金日成なぞ剥製にされるのは、懊悩や執着をいつまでも持てということになるのかな。

プロファイリング

2012-10-28 10:08:11 | Weblog
 江戸時代のある漢詩人(歴史的に著名ではない。)について、某大学教授の講演を聴いた。
 当然、漢詩の文学上の事績を評価する。また、交友関係が広いこと、お上に毅然と向かったことから人に好かれ、気骨のある人物としていた。

 年表によると、この漢詩人は5回も結婚している。ひとりとは死別だが、3人とは1~2年で離別している。最後のひとりは別れる前に自分が先に逝った。

 そこで、下世話な質問をした。艶福家だったか、好色家(なにしろ合計六男三女も生ませている)だったか、性格がきつく奥さんに逃げられたかと。むろん、返答に窮していた。

 要するに、人物像の描き方にえこひいきがあるように思ったのだ。
 プロファイリングといえば、犯罪捜査の十八番だが、それだけに限らない。行動科学的に分析して人物の性格を特化させることだ。

 その人物の作品や日記だけでは、本人の性格の地金は出てこないだろう。客観的な史実から行動の解析がいるだろうと思ったことでした。

盗塁ではない進塁

2012-10-27 09:52:46 | Weblog
 ジャイアンツ対タイガースの試合をテレビ観戦している。むろん、米大リーグのワールド・シリーズです。

 その大リーグのイチロー選手に関し、面白い逸話があった。本からの受け売りです。
「9点リードされた9回無死1、3塁からイチローが二塁に走ったが盗塁と認められなかった」そうだ。なぜか。点差が開きすぎているのでゲームに効果がないとのことのようだ。
 公式記録では、守備側の無関心による進塁とあるとか。
 ルール・ブックにはないが、いわば慣習法になるらしい。

 これが1回裏、いや中盤の5イニングまでならばどうなんでしょうね。まだまだ逆転のチャンスはあるはずだから点差が離れていても盗塁は公式記録になるのかな。
 仮に、9回表だけのこととして、問題はどれだけの得点差があれば盗塁と認めないのだろうか。先のケースから9点差は事例となるけれど。

 しかし、試合の勝ち負けに効果はないだろうが、完封されるかどうかの状況にあっては、得点圏に進塁することは試合の興味につながると思うのだ。
 というのは、完封(パーフェクトはなおさらだ)は負けチームには不名誉である。また、完投する相手投手の防御率を下げるのは大事なことではないか。
 もっとも、10対1では、この論理は成立しませんね。