本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

懇親会メール

2013-05-31 09:20:19 | Weblog
 二昔半前、訪米視察ツアーに参加した。飛行機はビジネスクラス、宿泊は高級ホテル、食事は有名レストランの「あごあし付き」のほか、休日には美術館観賞やミュージカルの観劇それにメジャー観戦、メキシコ湾の釣りなど至れり尽くせりだった。約2週間の日程でこの費用は120万円だったか。
 もっとも、私はボストンからトンズラしてカリブ海のバハマで遊び、二日後にタンパで再び合流したので、その間の権利は放棄している。

 30人ほどの参加者の中核は40代の中間管理職で、バブルのよい時代だから企業戦士へのご褒美だったかもしれない。なかにはシャープやカネボウやソニーの参加者もいたが、本人たちはすでにリタイア後でリストラなどの難を逃れたようだ。

 前置きが長くなった。言いたいことは一行のみ。
 久しぶりにツアー参加者で旧交を温めようというメールが届いた。残念ながらパス。

ホタル、来い

2013-05-30 09:57:50 | Weblog
 昨夏の豪雨で近くの川岸が一部崩落した。その復旧工事が今頃になって着手した。
 そのせいで清流が濁り、川辺にホタルは見当たらない。エサのカワニナが死滅したか、ホタルが成育しなかったかわからない。
 
 各地のホタルの名所も思わしくないようで、例年行事のホタル祭りは中止になったらしい。ただ、近場の祭りに行ったことはあるが、明るい神社の境内で飲んで騒ぐホタルそっちのけの祭りにすぎない。そのせいでホタルは雲隠れだった。

 ホタル観賞は真っ暗な静かな場所に限る。その穴場が一カ所ある。被害があったと聞かない小さな小川のほとりである。
 今夜にでも行ってみよう。

山の幸

2013-05-29 15:01:16 | Weblog
 時季はとうに過ぎたが、コシアブラがこの地方に出回ったのは、ここ3年ほど前からだ。スーパーでは見かけないが、道の駅で売り出した。
「山菜の女王」といわれるが、それまでは小料理屋のおかみさんも知らなかった。
 ちょいと山道に入ると、コシアブラは易々と採れた。知られるようになると、そうはいかないかもしれない。

 かみさんは友だちと野イチゴを採りに行った。摘むなどと風雅ではない。3㎏も成果があるのだからローラ作戦のようだ。
 これでジャムを作る。普通のイチゴジャムと違って野趣がある。「ワイルドだねぇ」という感じ。
 今でもあちこちで野イチゴが目立つ。ただ、ド田舎でもパン食が増えれば、野イチゴ採りも簡単にいかないかもしれない。

旅の一コマ

2013-05-28 09:22:15 | Weblog
 つい最近、「古池や蛙とびこむ水の音」の音はどんな音か、それは「バショウ」という「まくら」に触れた。それで大昔を思い出した。

 コペンハーゲン9時18分発417号列車は、途中ヴァスンド海峡を船の腹で渡り、スウェーデンに入るとS238号列車に名称が変わって、17時42分にストックホルムに着いた。(ノートに書いた紀行メモによる。)

 この列車のコンパートメントの同乗者は島根大学の植物学専攻の教授、アメリカ人の年のころ30代後半の夫婦だった。
教授はアメリカに滞在し、帰国前にヨーロッパを旅していると言う。車窓から見える樹木について聞かされたが、何が特徴か忘れた。

 さて、このアメリカ人のダンナは、どんな職業か知らないが、結構日本に詳しい。三島由紀夫、武士道、腹切りなんぞ話題にした。そのなかで、くだんの芭蕉の「古池や…」の英訳がとび出したのだ。
 通訳していた教授もこれには驚いていた。それだけのことだけれど。

色と欲

2013-05-27 09:22:31 | Weblog
 正確な言い回しは覚えていないが、都都逸に「世の中のカネとオンナはかたきなり、どうかかたきに巡り会いたい」といったものがある。

 私もオンナはともかくせめてカネのかたきに会いたいものだが、ほとんど絶望だ。ところが、向こうからカネのかたきがわんさとやってくる人もいる。格差社会になるわけだ。

 なかには十分にカネのかたきに会っていても、さらにかたきを求める人がいるようだ。それで、高い金利に釣られて投資をしたつもりが騙される。せっかく捕獲していたかたきを逃がしてしまう。
 この人たちが被害者の会をつくるわけだが、辛口のエッセイストに言わせれば、被害者の会とはちゃんちゃらおかしい、あれは欲ぼけの会と書いていた。