本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

定年と年金

2013-10-29 10:50:25 | Weblog
 厚生年金制度発足時は、55歳が支給開始だったとある。戦前のことだ。
 何かの本に、当時、定年を50歳とし、5年間程度の退職金を与え、その後は年金で暮らせとなっていたとあった。
 別の本では、当時、平均寿命が55歳だったから、定年50歳、退職金5年分とあったように思う。
 どちらかが正しいとして、定年と平均寿命あるいは定年と年金に相関関係がありそうだ。

 退職金の額はともかく、これだけ長寿になれば、定年と破綻しつつある年金制度の相関関係は希薄になる。定年後も再雇用せよといったところで、企業はそういうわけにいかないだろう。

ソウルで観た映画

2013-10-28 09:45:43 | Weblog
 韓国に初めて訪れたのは、全斗換大統領の時代だった。1980年代である。ビザが必要で、麻布の領事館に申請に行ったものだ。近くて遠い国だった。

 ソウルは学生運動が盛んで、路上に催涙弾か何かの臭いが立ち込めていた。夜間外出禁止もあった。
 その後、何度か訪韓しているうち、民主化が進んでいた感じがあった。そのひとつにチャップリンの「モダンタイムズ」の上映である。資本主義のおちょくりが反共の国柄だけにそれまでは禁止していたのだろう。とうに観た映画だったが入場した。超満員だった。

 それだけのことだが、あの観客動員のエネルギーが今の映画やテレビドラマの指向の原点のような気がする。

頭字語

2013-10-27 09:22:11 | Weblog
 アメリカでは正式な名称を頭字語にすることが多いのではないか。
 むろん、日本でも経団連や国交省あるいは全柔連などと略語化するが、英語の音素文字と違って、漢字は表意文字だから略語でもなんとなくわかる。

 さて、英語の頭字語を最初に知ったのは、小学生の時のPTAだったか。その後テレビで知ったのはFBI、映画で知ったのはCIAかな。最近はTPPが目につく。
 このアルファベットの一文字ごとに読むやり方をイニシャリズムというそうだ。

 一方、UNESCO(ユネスコ)のようにアルファベットを単語化して発音するものをアクロニムというようだ。
 GATT(ガット)もそうだが、これに関連して思い浮かぶのは共産圏に対するCOCOM(ココム)、冷戦時代のひとつの象徴ですな。
 加えるとCHINCOM(チンコム)もあった。対中国貿易統制委員会のこと。これ、復活してほしい気がしないでもない。

読書週間

2013-10-26 09:08:30 | Weblog
 今年も読書週間が始まる。最近の調査によると、1か月本を読まない人が5割を超えていたとある。本離れがこれほど多いとは信じられない。

 小学生の頃吉川英治、角田喜久雄、江戸川乱歩、佐藤紅緑などの小説に夢中になった。吉川英治の「天兵童子」や「神州天馬峡」は面白かったなぁ。角田喜久雄の「風雲将棋谷」も思い出す。佐藤紅緑は熱血少年物といえるかな。乱歩といえば明智小五郎でしょう。もちろん「十五少年漂流記」や「ロビンソン・クルーソー」など外国の物語も愛読した。

 子ども時分に読書の喜びを知ると、大人になっても本を手放すことはないのだというのが実感である。
 今の子どもたちは「子どもの読書活動推進計画」による成果があるかもしれないが、経験的にいえばいつでも手の届く家の中に本があって、それを自然に読みだすことが望ましい。

 そこで1か月も本を読まない人に言いたいのは、子どものために本をそろえてほしいと思う。そのため書店や図書館に行けば、自身もまた読んでみたい本に出会うはずだ。