本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

引越し時の古い話

2006-05-31 17:14:57 | Weblog
 昨夏、首都圏から引越しして十ヶ月を経た。今にして思えば、千二百余キロの移動よりもやっかいなことがあった。住所変更に伴う手続きである。転出・転入、年金、自動車免許証、旅券、銀行、保険、郵便、電話、クレジット、テレビ、新聞、プロバイダー、光熱関係など生活にまつわるあらゆる事柄に波及する。
 都市銀行がないため、新規の取引と口座引き落としの手続きも発生する。
 
 さらにやっかいだったのは郵政民営化を問うといわれた衆議院選挙である。公職選挙法では三箇月以上居住していなければ、その居住選挙区の候補者に投票する資格がない。転居前の候補者に投票となる。そこで、転居前の選挙管理委員会に不在者投票用紙を請求し、郵送された投票用紙により不在者投票をしなければならなかった。
 小選挙区制では候補者個人の実績や見識より党のマニフェストが決めてにしてもよいと思うのだが。とにかく、選挙は「刺客」や「落下傘」の候補者にはやさしいが、転居者には厳しいのである。

無為徒食の旅(韓国2)

2006-05-29 20:43:32 | Weblog
 よくも食べた。釜山滞在中のコリア・フードの数々。
 焼肉(カルビ、ミノ)、冷麺、テジクッパ、あわびのお粥、コムタン、カムジャタン、ポッサム・パルリ、ビビンパ等々。終いには食傷し、ガラリと変わったもの、例えばピザなんぞ食べたくなった。夜は屋台で、焼酎を飲みながらトッポッキ、おでん(韓国語もおでん)、ほや、帆立貝をつまんだ。

 観光はなし、ショッピングもなし。光州、木浦行きも止して、ひねもす食べ歩き、疲れてはコーヒー屋でぼんやり。まことに無為徒食の旅だった。

川辺の草刈

2006-05-29 17:28:48 | Weblog
 5月最終日曜日、川辺の草刈に徴用された。
 この地区には二つの川が流れ、交差している。その川の大体100mの長さの片側の河川敷(5mぐらいの幅)が、我が担当班の範囲である。担当班は世帯数にして12世帯程度だ。つまり、世帯から一人ずつの徴用で12人となるが、70歳以上しかいない世帯は免責。
 実際に集合したのは、男性は4人、50代後半と60代だ。女性も4人(亭主は70歳以上か病弱か仕事か知らない。)であった。その上、私なんぞは、鎌で草を刈った経験がない。非効率な働き蜂だ。 

 言いたいのは、田舎の過疎化と高齢化の現実だ。これでは早晩「そして誰もいなくなった」となろう。
 河川は国土交通省の所管である。ただし、管理保全は県か市にあるのだろう。町の自治会とどんな話し合いになっているのか調べてみようと思う。


偶然の再会(釜山1)

2006-05-27 16:08:56 | Weblog
 釜山の国際市場の雑踏で、当地のIT会社の金社長とばったり出くわした。社長夫妻は大阪から来た日本の知人夫妻と連れ立っていた。この知人もよく知っている。というか、この知人の紹介で金社長を知った次第。
 金社長とは7,8年前に東京で会って以来のことである。むろん、これは偶然ではなく約束の出会いである。大阪の知人とは2年ぶりだ。

 釜山に眼鏡を作りに来た話をすると、その足でよい店に案内してくれた。その上、夜に会食しようとの誘いだったが、これは断った。大阪の知人を接待していた矢先である。それに奥さん同伴では堅苦しい。
 それにしても偶然極まりない。仕事上の付き合いは切れたが、次の機会に飲もうと思っている。


川開きの終電車

2006-05-21 20:32:27 | Weblog
 川開き(鮎の解禁日)のイベントである花火を見物に出かけた。六千発というからそれなりの規模か。それに五月の花火は珍しいこともあってかなりの人出だった。地形的に盆地のせいか、ドンの音の響きが大きい。
 川面には提灯を飾った屋形船が何艘も勢ぞろい。鵜飼も風物詩だが、実態は形ばかりだろう。というのは、数年前、鵜飼の舟に乗ったが、鵜は鮎を獲ろうとしなかった。
 
 実はこの夜、花火もさりながら、街で安く飲めるのが魅力である。飲食店が特売になるわけではない。
 居所から町まではローカル線で四つ目。ただし、町からの最終電車が8時前半である。だから飲めばタクシー(車で行けば代行車)となり、三千ん円かかる。ところが、川開きの夜は10時半頃に臨時の電車が出るのだ。
 飲んで、電車で帰れるのは、稀有な田舎なのである。