昨夏、首都圏から引越しして十ヶ月を経た。今にして思えば、千二百余キロの移動よりもやっかいなことがあった。住所変更に伴う手続きである。転出・転入、年金、自動車免許証、旅券、銀行、保険、郵便、電話、クレジット、テレビ、新聞、プロバイダー、光熱関係など生活にまつわるあらゆる事柄に波及する。
都市銀行がないため、新規の取引と口座引き落としの手続きも発生する。
さらにやっかいだったのは郵政民営化を問うといわれた衆議院選挙である。公職選挙法では三箇月以上居住していなければ、その居住選挙区の候補者に投票する資格がない。転居前の候補者に投票となる。そこで、転居前の選挙管理委員会に不在者投票用紙を請求し、郵送された投票用紙により不在者投票をしなければならなかった。
小選挙区制では候補者個人の実績や見識より党のマニフェストが決めてにしてもよいと思うのだが。とにかく、選挙は「刺客」や「落下傘」の候補者にはやさしいが、転居者には厳しいのである。
都市銀行がないため、新規の取引と口座引き落としの手続きも発生する。
さらにやっかいだったのは郵政民営化を問うといわれた衆議院選挙である。公職選挙法では三箇月以上居住していなければ、その居住選挙区の候補者に投票する資格がない。転居前の候補者に投票となる。そこで、転居前の選挙管理委員会に不在者投票用紙を請求し、郵送された投票用紙により不在者投票をしなければならなかった。
小選挙区制では候補者個人の実績や見識より党のマニフェストが決めてにしてもよいと思うのだが。とにかく、選挙は「刺客」や「落下傘」の候補者にはやさしいが、転居者には厳しいのである。