常用漢字は追加される予定だが、除外される漢字もある。「匁」がそうだ。
中学時代、食料品を扱う母方の実家が近所だったので店の手伝いをした。当時は量り売りの時代だ。酒や焼酎は一合マスで量り、食料油は油カンから一合杓子で量った。
そして、佃煮や煮干、タクアン漬などはハカリに載せて百匁、二百匁と量る匁が単位だった。そのうち百匁の目分量がだいたい見当がついたものだ。それがグラム単位になって、しばらく頭の切り替えができなかった。
売上げ計算はソロバン、しかも商家らしく大盤の五つ玉だった。そのため、四つ玉のソロバンを使うとトチ狂った。今は昔の話。
中学時代、食料品を扱う母方の実家が近所だったので店の手伝いをした。当時は量り売りの時代だ。酒や焼酎は一合マスで量り、食料油は油カンから一合杓子で量った。
そして、佃煮や煮干、タクアン漬などはハカリに載せて百匁、二百匁と量る匁が単位だった。そのうち百匁の目分量がだいたい見当がついたものだ。それがグラム単位になって、しばらく頭の切り替えができなかった。
売上げ計算はソロバン、しかも商家らしく大盤の五つ玉だった。そのため、四つ玉のソロバンを使うとトチ狂った。今は昔の話。