本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

古文書の竹島

2012-09-29 16:04:54 | Weblog
 天保7年(1836年)9月4日の古文書に、石州(今の島根県)浜田藩の御用聞きの話として次の一節がある。

「…石州ノ溟ニ、竹島トイエル地アリ。朝鮮ニ近シ。其地ニ刀剣類ヲ持行、韓人ト八幡ス事覚、家老二名切腹。公儀ノ吟味甚巌ナリ。切腹ニテハ不済、必削地ナルベシト申事ナリ」

 いい加減に意訳すると、石州の最果てに竹島という地があって、そこは朝鮮に近い。その地に刀剣等を携えて行き、韓人と事を起こした。家老二人が切腹したが、公儀の吟味は甚だ厳しい。切腹だけではすまない。必ず削地するべしと申している。ただし、「八幡」の意味がわからない。一体、韓国人とどういう状況にあったのだろうか。

 それはそれとして、文言から竹島は石見の国の領有と思えるが、なおいくつか腑に落ちない。
 先ず、なぜ、そこに韓人がいたのか。つまり、実効支配していたのか。それで、武器を携えて武力で彼らを追い出しに行ったのか。

 次に、なぜ、二人の家老が切腹したのか。文は短絡しているが、責任を取ったからだろうが、どんな責任か。公儀はさらに厳しく咎めているところから韓人を殺害した詫びと朝鮮国への気配りだったのか。深読みすれば、竹島は朝鮮の領土でそれを占拠したからか。

 さらに、公儀が削地するとしたのは、単に藩の領地の一部を召し上げるということか。それとも占拠した竹島を削れということか。

 この古文書ではさっぱりわからん。ただ、この当時から「竹島」の日本名があったことは確かだ。

アルゴンキン・ホテル

2012-09-28 11:52:30 | Weblog
 ある本を読んでいると、「アルゴンキン・ラウンド・テーブル」という言葉が出てきた。
 なんでも1950年代から40年代にかけて、ニューヨークのアルゴンキン・ホテルに集まった文学者たちが丸いテーブルすなわち円卓を囲んでいたらしい。つまり、文学者の集まりということだ。

 十数年前、このホテルに泊まった。文学者が愛好しただけではなく、このホテルには代々「マチルダ」と名乗るネコがいることで有名である。ネコ好きのかみさんがそれで泊まろうとなった。
 何代目のマチルダか知らないが、そのネコはあまり愛想がよくなかった。

 このホテルは1902年に開業した老舗であるが、古いことを逆に言えばルームは狭く、当然ベッドもバスルームも小さい。なにしろ、スーツケースがまともに広げられない。すこぶる機能性に欠ける。
 
 それでいて「中型高級ホテル」に位置づけられて、料金は当時3万円を越えていた。朝食付きではあったけれど。

 翌日、他のホテルに移った。本を読んで思い出したことでした。

鼎談ぶちこわし

2012-09-27 11:26:05 | Weblog
 鼎談とは、3人で話をすることだ。

 ある時、聴衆を前にしての鼎談があった。口火を切った某大学の名誉教授は延々と40分近くもメモを見ながら話し出した。

 鼎談というより、聴衆向けの講義と錯覚していたのではないか。その内容も講義録を消化する味気ない大学の授業なみだった。

 さすがに、聴衆の一部から拍手があった。感銘したからではない。野次のかわりに茶々を入れたのだ。それでも話をやめない。聞き手の反応おかまいなしも悪しき教授の典型だ。
おそらく、残りの談話者の立場の2人は内心あきれていただろう。

 本日、文化講座がある。この講師が前出の教授である。鼎談と違って、独演となるわけだからまたメモを見ながら1時間半しゃべりまくるに違いない。

野菜作り

2012-09-26 14:24:18 | Weblog
 畑の一部に植えたミニトマトは、いまだに実を鈴なりにつけている。最初に収穫してから1ヵ月は経つかもしれない。たった2本の苗でさえこの繁殖力では、トマト農家は儲かるに違いないと思ったりする。

 今、畑を耕している。トマトを植えた箇所を除き、畑地は放置しているので荒蕪化している。それで一念発起したというわけ。
 とはいえ、肉体的にこたえるからとりあえず5坪程度だ。6~7の畝ができればよい。

 そのつもりで、キャベツ、カリフラワー、ブロッコリーの苗と大根のタネを買っておいた。 さて、トマトのように味を占めることができるか。

多品種のブドウ

2012-09-25 11:26:12 | Weblog
 秋の味覚の梨、柿、ブドウが出回っている。

 ブドウの種類なんぞは巨峰とマスカットぐらいしか知らないが、かみさんは次から次と様々な品種を買ってくる。

 づらづらと挙げると、赤系はフィンガー・マニキュア、ロザリオ・ロッソなるもの。緑系はロザリオ・ビアンコ、シャイン・マスカット、バルディ、ハニーロマン。黒系はピオーネ、ジーコだ。
 これだけでもびっくりだが、まだまだ種類はあるらしい。

 生産者の果樹園に直接出向いてみつくろって買う。数人が連れ添って行くので、生産者も喜ぶ。むろん、値段も安いし、出荷できないものは大量にくれる。これらはジャムやジュースになる。
 当り前ながら、生産農家に近いのが田舎暮らしの良さだ。