本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

ポルトガル

2012-04-30 11:21:11 | Weblog
 昨夜、「本と旅するポルトガル」という番組を観た。主としてリスボンだったが、シントラ、ロカ岬、ポルトの旅だった。
 01年、私もそれらの地を訪れたので懐かしい想いがした。

 ただ、一人旅だから、番組の旅行のように至れり尽くせりにはほど遠い。それと比較してもなんにもならないが、観光を目的とすれば、パック旅行に比べても個人旅行は相当に非効率だろう。

 それでも一人旅は気ままでよい。時刻表とにらめっこしながらコインブラやナザレにも行けた。これで、海岸沿いのポルトガルをほぼ縦断したことになる。

 ポルトガルは物価が安い。ナザレ近くのホテルは1,500円だった。もちろん、高級ホテルとは言いがたいけれど。フルコースのディナーは700円であった。
 
 年金でヨーロッパに住むなら、この国の海辺の片田舎がよいだろう。親日的な国でもある。ただ、ユーラシア大陸の西のはずれだから、ここを拠点にヨーロッパ諸国の訪問には不便ではあるが。

将棋の相手

2012-04-29 11:56:02 | Weblog
 将棋が好きで、たびたび将棋クラブに立ち寄った。新宿が多かったが、秋葉原もその後閉鎖した渋谷にも寄ったことがある。

 三軒茶屋に宮田七段の道場が開設された。同じ門下の中原永世名人や島九段が景気付けに現われたときに出かけ、その後何度か通った。

 ある時、対局の相手の顔に見覚えがあった。白髪のアフロヘアで、いかつい顔立ちだった。テレビドラマを観ないから疎いのだが、後で石立鉄男と知った。将棋は負けた。

 それだけのことだが、『文藝春秋』の「初めて語る石立鉄男との別離」という吉村実子の手記を読んで思い出したことでした。

マリリン・モンロー

2012-04-28 13:22:52 | Weblog
 『文藝春秋』5月号に、マリリン・モンローの未公開メモの記事がある。
 内容は取り立ててどうってこともない。それより、没後50年にもなるそうだから驚く。

 ある時、ニューヨークで「プレイボーイ」だったか「ハスラー」だったかの雑誌を買った。 そこにモンローのガードルだけの修整なしの裸の写真が載っていた。ポスターではない。素人が8ミリで撮ったような数コマの写真だった。殺風景な部屋だった。写りはよくないが、顔はモンローであった。女優になる以前のものだろう。

 ただ、センセーショナルな写真と思うが、それがニュースバリューとして波紋を呼んだとは聞かない。少なくとも、これに飛びつくはずの日本の雑誌が取り上げた様子はない。あるいはモンロー似の女性か、コラージュか。

 その雑誌はとうにない。

指導者の要件

2012-04-27 11:01:24 | Weblog
 指導者に求められる資質は、知性、説得力、肉体的耐久力、自己制御能力、持続する意志とか。これ、イタリアの高校の歴史教科書にあるそうだ。

 なぜ、歴史の教科書かといえば、この五つの要件を備えていたのはカエサルのみであると述べているところにあるようだ。ユリウス・カエサルは英語読みのジュリアス・シーザーですな。

 さて、我らが指導者たちはどうでしょう。
 安倍さんは肉体的耐久力がないと持続する意志を放棄しましたね。
 私はあなたと違うと記者に吠えた自己制御能力まるでなしは福田さんですか。菅さんも原発事故で自己制御がかからず突っ走っていたな。
 漢字が読めず知性より痴性をさらけ出したのは麻生さん。
 トラスト・ミーとか腹案があるとかといって沖縄やアメリカを困惑させた鳩山さんには説得力のかけらもないでしょう。

 それぞれひとつずつ挙げたが、他の要件は備えているというわけではない。どれもこれもほとんど満たしていないように思いますね。

エルミタージェ美術館

2012-04-26 11:27:52 | Weblog
 東京で「エルミタージュ美術館展」が開催されるとか。もう一度、それらの展示作品をじっくりと見たいものだ。

 00年にエルミタージュ美術館を訪れた。美術品の多さに圧倒され、また絢爛豪華な宮殿に目を奪われた。そのせいか、個々の作品の印象が薄い。ただ、ダビンチの絵があったが、「モナリザ」とタッチが違うなと思ったくらいだ。

 館内には、所蔵美術品の本を売らんとする男が何人もうろうろしていた。1冊10ドルだった。売店もあるのだから正規の店員ではないと思うが、黙認かもしれない。ドルが欲しいだろうし、結果として本の売上げが増える。

 それにしても、美術品を買い集めた女帝エカテリーナは先見の明がある。世界に冠たる美術館の基礎を作ったわけだから。