本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

暴行事件の顛末2

2011-08-31 11:32:39 | Weblog
 昨日の続き。
 相手はごろつきかと思ったところ、某証券会社の投資信託のセールスマンだった。

 警察から被害届を出すかと言われた。私は放免した。同僚は全治十日ともなれば傷害罪になる。ただ、起訴までいけるかわからない。和解を求められるだろう。
 結局、同僚は示談に応じることにした。
 
 三人のうち二人は暴力を振るったかはっきりしないということで、ひとりだけの示談の相手の住所、名前、連絡先を教えてくれた。
 二人は何もしなかったのならば、我々はたったひとりの男にやられたことになる。あるいはその男だけ罪をかぶることを示し合わせたかもしれないが。

 後日、その男のオヤジが同僚のアパートに来た。私も立ち会った。同僚はこう言い放った。
 「男の眉間を割るのは、昔は切腹ものだ。示談金は50万円」
 旗本退屈男の早乙女主水之介ばりにたんかを切った。オヤジは言った。
 「そりゃ、ゆすりです」

 示談金の行方は、1万5千円になりました。しかも分割だった。

暴行事件の顛末

2011-08-30 10:50:48 | Weblog
 このところ想い出話をしている。歳とったかな。

 新宿で同僚と大分遅くまで飲んだ。駅に向かう途中「タバコをくれ」と三人の男に絡まれた。あいにくタバコを切らしていた。「それじゃ、タバコ銭をくれ」と言われた。「それじゃタカリじゃないか」と言ったとたん、ボコボコに殴られた。同僚は傘で額を割られ、血だらけになった。

 幸い、誰かが通報したのでパトカーが駆けつけた。目撃者(通報者だったか)からの裏づけもあったか、我々が被害者であることに警察は納得した。
 相手の一人が「おれは殴っていないよね」と警官に聞こえがしに言うものだから「あんたも殴ったじゃないか」と言い返した。実際は、殴ったやつはわからなかったけれど。

 とにかく、四谷の警察署に連れて行かれた。同僚は病院か警察医か覚えていないが、全治十日の診断だった。
 それぞれ個別に調書を取られた。
 私の場合、「…いきなり見知らぬ三人の男からタバコをくれと言われた。新宿は恐いと思いましたので、いそいでポケット中を探しました。でも、タバコは持ち合わせていませんでした…」こんな具合の被害者調書だった。
 新宿が恐いならば遅くまで飲んで歩かないけれど、警察のシナリオにしたがっただけ。
 
 続きは明日にします。

弔慰金

2011-08-29 18:08:17 | Weblog
 公益法人の設立後間もなく、法規関係がまだ整備できなかった。
 その折、役員のオヤジさんが亡くなり、公金(国の補助金)から弔慰金を出した。その後、弔慰金規程を作ったが、すでに出した弔慰金のことをど忘れしていた。規定より2倍の過支出になっていた。

 会計検査院は規則どおり適正に支出しているかどうかも検査のポイントの一つだ。いまさら、規程を改正しても遅い。そこで、私の父を同時期に死亡したことにして、辻褄を合わせた。
 後で考えると、大げさな金額でもあるまいし、不当事項の汚名を受けるほどのこともなかった。

 それから間もなく、私の父が死んだ。その処理をどうしたのか覚えていない。

間借りの想い出

2011-08-28 11:44:50 | Weblog
 昔々下宿屋、いや、賄いなしだから間借屋といえるところに住んでいた。ふすまを開け閉めするだけの普通の家の部屋である。

 戦災に遭わない古い三階建てで、南京虫がいて往生したものだ。一階は大家の老夫婦、二階は歳くった独り者の息子と行儀見習いとかいうお手伝いさんの部屋、そして三階に私を含め4人がそれぞれ間借りしていた。
 洗面トイレは一階にあり、小用の便器の前に「朝顔や 外にもらすな さおの水」と貼ってあった。

 両隣の家が支えあうようにくっ付いていて隙間がない。それでも坪庭があった。もっとも、一階奥にある大家のプライベート部屋の横にあるから目の当たりにしていない。三階の廊下の突き当たりの窓の真下にあるので、上から見下ろしたことはある。

 ある日、なにげなくその窓からのぞくと、例のお手伝いさんがたらいで行水をしていた。気配を感じたのか顔を上げたのであわてて首を引っ込めた。目の保養にも毒にもならなかった。デバ亀と思われるのは心外なので、それ以来、窓には近づかなかった。

 埼玉県に住む中学校校長をリタイアした知人がいる。今は賀状を交換する程度だが、かつての間借り人のひとりである。

 他愛のない想い出話でした。

薬局の対応

2011-08-27 11:43:01 | Weblog
 血圧のクスリを服用している。知り合いの医師なので、どんと2か月分処方してくれるからありがたい。通常は10日分か2週間程度しか出さないのではない、
 その2か月が過ぎて、例によって簡単な問診でクスリの処方箋を出してくれた。

 クスリは病院近くの薬局で調達するわけだが、この日はずいぶん待たされた。2か月ぶりとはいえいつもの錠剤だ。何を手間取っているのかといらいらした。
 しばらくして、「すいません、クスリの一部が切れています。5分お待ちください」と言われた。実際は10分ほど待たされたが、薬品問屋の社員だろうか、クスリが届けられた。

 クスリが切れているのはもっと早くにわかっているはずだ。問屋に電話して、持ってくる時を見計らってからこちらに伝えたとしか思えない。
 この病院付近にはもうひとつ処方薬を扱う薬局がある。ヘソを曲げてそちらに行かれては困ると判断したのではないかと勘ぐった。私はそうしただろう。5分といわれれば腰を上げられない。うまいやり方だ。

 それにしても、クスリの領収証に調剤技術料なる点数もある。処方の錠剤を出すだけなのにだ。どこに技術料があるのか。まったく医療費の点数は不可解だ、とひそかに毒づいたことでした。