本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

劣悪なチェック機能

2013-11-30 09:20:21 | Weblog
「誰が番人を監視するのか」という警句があるそうだ。
 例えば、国の不正支出を監視する会計検査院の支出を誰が監視するのかということだ。たしか財務省にそのセクションがあるはずだ。
 会計検査院は、憲法により内閣から独立した機関だけれど、そこを監視するのは内閣の行政機関の一セクションだからややこしい。
 監査法人でさえ企業と癒着する例がある。ブラック・ユーモアでいえば誰が監査法人を監視するのか。

 話は飛ぶが、農協、地銀等で使い込みの記事がある。チェックするべき上司はよほどボンクラに違いない。
 住宅供給公社の14億円をチリのアニータにつぎ込んだ者もいれば、厚生年金基金の24億円を使い込んでいた者もいる。こんなになるまで発覚しない組織があるとは驚きだ。

 番人の監視の前に、番人の能力が問題だろう。

ミステリーベスト100

2013-11-29 09:23:22 | Weblog
 『東西ミステリーベスト100』を買ってきた。約四半期ぶりの改訂版とある。
 日本推理作家協会や大学のミステリークラブなどのアンケートによるようだが、回答者は387人ではもの足りない

 国内編の第1位は横溝正史の「獄門島」(1949年出版)とある。60年以上前の作品で若い人たちは読んでいると思えない。
 第4位に宮部みゆきの「火車」(1992年)が挙がっている。ファンではないと年寄りは手に取っていないのではないか。
 第24位ではあるが、乱歩の「二銭銅貨」(1923年)は戦前のものだ。これを推している連中は見当もつかない。

 要するに作品が世に出た時代に開きがあり過ぎる。戦前のものははしょって、戦後も20年単位ぐらいに分けて、それぞれの時代のベスト10としたほうがよいと思う。

 海外編も同じことをいえる。また、大いなる疑問はピーター・ラヴゼイやフィリップ・カーはどうしたのか。第一級のミステリー作家で、小説は抜群に面白い。それが登場しないのだ。
 
 『東西ミステリーベスト100』は、とても網羅されていると思えない。

役所の用語

2013-11-28 09:49:34 | Weblog
 市は、ある審議会の委員を公募していた。条例により一部は市民から公募すると定めているからだ。400字以内に応募の動機を書いて提出すればよい。また、Eメールで応募できるので手間はかからない。それで応募した。

 折り返し受付けた旨のメールを受信した。その中に「委員への登用決定につきましては、審議後にご連絡します」云々とある。

 言葉の使い方が気になる。
 先ず「審議」。辞書によると「ある物事について詳しく調査・検討し、そのもののよしあしなどを決めること」とある。諮問に対し複数の人の議を経るという語感だと思う。審議会はまさにそうだ。
 この場合、応募者の適否を決めることなので「審査」が適切だろう。

 次に「登用」。これも辞書によると「人を官職などに取り立てること。また、人をそれまでより高い地位に引き上げて用いること」とある。一般には、後段の格上げという人材登用に使われるほうが多いだろう。
 確かに審議会も理論上行政機関になるので、その委員にすることは官職に取り立てる意味で登用ともいえる。ただ、役所臭がプンプンする。この用語は慣例だろうが、改めようとする発想がないらしい。「委嘱」でよいではないか。

再び政務活動費の閲覧

2013-11-27 09:43:24 | Weblog
 先週の土曜日にこう書いた。
「県会議員の調査活動費の収支報告は閲覧できるとされている。ただし、県庁所在地の議会事務局が窓口である。県都から遠い地区の住民には不便だ。
 数か月前、県政モニターで、地区ごとに置かれる分局で閲覧を可能にしてはどうかと提言した。モニター提言では必ず返答があるのだが、これだけは返答なしだった」

 この件について、25日に無回答はなぜかと問い合わせた。
 すると、電話で、遅れて申し訳なかったが、回答する矢先にたまたまメールを頂戴したと言う。なにやら猪瀬知事の言い訳と同様である。つまり、本筋とは違う釈明である。
 
 本筋は3か月も処理できなかったことにある。黙殺するつもりが催促されてあわてたとしか思えない。まだ、回答文は届いていないが、ネガティブな内容の気がする。

 行政や議会の情報公開は当たり前だが、その公開手続に利便性を配慮することが大事だろう。

ウォシュレット

2013-11-26 10:24:18 | Weblog
 ウォシュレットはTOTOの登録商標で、普通名詞では温水洗浄便座というらしい。
 INAXではなんと命名しているのかしらない。同様の機能付き便器があるのかどうかもわからない。ウォシュレットでまかり通るのだからTOTOの1人勝ちかもしれない。

 それはともかく、洋式トイレはお尻洗浄のウォシュレットが望ましい。公的施設はもちろんだが、観光施設や飲食店などに切り替えの助成金を出せばよいと思う。
 高齢化対策になるし、観光客特に外国人は感服するに違いない。