本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

時刻表記念日その5

2020-10-09 09:20:17 | Weblog
 ナポリに着いた日の続き。

 「ナポリを見て死ね」という言葉があるそうだ。街の見物はさておき、1,500リラ(100リラは50円ぐらい)を払ってカプリ島行きの水中翼船に乗った。名高い「グロッタ・アズラ(青の洞窟)を見学して、さらに「帰れソレント」を実行するためソレント行きの船に乗った。ソレントの駅で15時56分発の電車でナポリに引き返す。

 ちょっと一言、車掌の検札がある。この電車はユーレイルパスの適用はないと言う。そうとは知らず1等車に乗っていたため720リラの電車賃を払う破目になった。

 また、この電車の中で女の子が「ジャポーネ、ジャポーネ」と駆け寄ってきた。人見知りしないし、ひょうきんな子だ。勝手に膝の上に座る。おしゃべりの口はとどまることはないが、イタリア語は皆目わからない。
 すると車内で大きな声で何か言った。と、若い男性がやってきて、自分はナポリ大学の学生で英語は少し話せるのでこの娘のために通訳するというのだ。女の子が通訳募集と叫んでいたわけだ。まったく有難迷惑だ。バンビーナ(少女)は10歳だった。

 17時10分にチルクムベスビアナ駅に着く。ナポリ中央駅ではないのは私鉄だからだった。ユーレイルパスが効かないわけだ。18時ちょうどの列車に乗り、20時半ごろローマのテルミニ駅に到着。(続く)