本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

至福の時

2012-07-31 11:40:24 | Weblog
 ある時期、いろいろな企業の社員研修を行っていた。基本的には9時から5時までの座学である。このため、午後早々に魔物が出てくる。言うまでもなく「眠れ、眠れ」とささやく睡魔だ。

 昼ごはんの消化で血液が胃に集まり、脳への循環がゆっくりとなる。加えて、午後になって体かあたたまる。睡魔の出現は生理的にやむを得ない。

 だからといってシエスタにするわけにはいかない。そこで、この時間帯を演習と位置づけ、課題を出して作文を書かせる。頭と手を使わせれば睡魔も寄りつかない。もっと言えば、その作文を講評の名のもとでOHPに晒すよと宣言する。これでますます睡魔が遠ざかる。

 リタイア後、外出でもしない限り、昼寝が習慣になった。外圧で演習課題を出されることはない。仕事がないから午後の生産性や効率性も関係ない。
 かくて、第二の人生の至福は昼寝につきると思っているのであります。

五輪柔道の日本選手

2012-07-30 10:52:03 | Weblog
 中学時代に柔道部に入っていた。姿三四郎に憧れたが、とても太刀打ちできず、あえなく退散した。それでも、今でも柔道の試合を観るのは好きだから、オリンピックの試合は楽しみだ。

 福見選手は試合前から緊張に顔が青ざめていた。こりゃダメだと思った。案の定、雑に仕掛けて敗れた。オリンピック出場まで10年かかつた。永過ぎた不運もあるが。

 中村選手も試合前に勝たねばという気負いが見え見えだった。佐々木小次郎が刀の鞘を投げ捨てて立ち向かうようだった。「小次郎、敗れたり」の思いがあった。

 海老沼選手も準決勝の待機中に屈伸運動や顔を叩いて落ち着きがない。おのれを鼓舞する高見盛関と似ていた。また、試合コートを間違えるほど上の空だった。多分、空回りして敗れるだろうとの予感があった。

 3人とも実力は申し分ないはずだ。精神面を軽視していたようにみえる。あの場合、試合運びのイメージ作りに集中するだけでよかったと思う。

 これほど敗退を暗示させている試合前の選手の様子も珍しい。コーチは気がつかないものか。

平均寿命

2012-07-28 11:20:07 | Weblog
 平均寿命は男女とも香港が第一位とある。にわかに信じかたい。

 あの狭いエリアに人口があふれ、喧騒と猥雑が渦巻いている。ホテルの裏窓の下にはみすぼらしい家々がひしめいている。海上生活者もおり、衛生がよいはずはない。

 0歳児が80歳を超える寿命の環境と思えない。
 似たようなエリアにあるシンガポールのほうが、はるかに健康で文化的な気がする。

 もっとも、十数年前の風景だから今は違うかもしれない。

市の文書の文言

2012-07-27 11:51:30 | Weblog
 市の文書に「社会情勢と市政課題の変化に応じ組織編制をする」とある。

「社会情勢」とは、例えば少子高齢化、円高、雇用不安といった世の中の動きのことだろう。
 一方、「政策課題」とは、例えば少子高齢化に伴う過疎地対策とか雇用不安の一環の失業対策とかのように社会情勢の変化に応じて発生する行政課題をいうのではないか。
 となれば、この二つを並列にして「変化に応じ」とする文脈はおかしい気がする。

「社会情勢の変化による行政ニーズに応じ組織編制をする」となるように思うのだが。