本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

小説とテレビドラマの相似性

2014-04-30 10:05:53 | Weblog
 五味康祐の小説に『自日没』がある。あらすじはこうだ。
 家老の息子を斬った奥医師が逃亡。上意討ちの藩士が追う。奥医師が潜伏した村で疫病が発生し、所在が知られることを承知で治療にあたる。追手が迫る。
 
 昔、「逃亡者」というテレビドラマがありましたね。医師リチャード・キンブルは奥さん殺しの濡れ衣を着せられる。護送途中で逃亡。執拗にジェラード警部が追う。キンブル医師が逃亡先で身元を危うくすることを承知で病人を治療する。ジェラード警部が迫る。
 
 コンテンツが似ています。ただし、逃亡者のキンブル医師は冤罪であるけれど。
 調べてみると、このテレビシリーズが終わった年に小説が発表されている。だが、寡聞にして「逃亡者」からヒントを得たかどうか知らない。単に偶然である気もする。
 
 結末はどうなったか?それは触れない。

ゴールデン・ウイーク

2014-04-29 09:31:02 | Weblog
 世はゴールデン・ウイークのようだが、こちらは年から年中シルバー・ウイークに身をおくようなものだ。混雑するこの時期はことさら出かけることもない。

 ただ、たっぷり時間的余裕がありすぎると、かえって動作が鈍る。芥川龍之介の『芋粥』と同じだ。「忙中に閑あり」、これが余暇の有効な使い道だろう。

 ゴールデン・ウイークには、足もとを見透かされて格安の航空券は入手できない。しかし、たしか4月24日までならば格安券がゲットできた。それで、早めに休暇をとり、近場の東南アジアに何度か出かけたものだ。後半に出勤すれば、帳尻があう。

 これも安近短のコツではないか。

市議選候補

2014-04-28 09:11:01 | Weblog
 先ごろ、県下の二つの市議選候補者が新聞に載っていた。どちらの市でも23人の候補者中女性候補は1人だった。おそらく、地方の都市はどこも似たようなものだろう。
 
 市議選は、小選挙区制+ほんのわずかな党代表並列制と思っている。つまり、市の行政区(学校区というべか)単位から立候補するのが小選挙区制、党員たよりの公明党や共産党から立候補するのが党代表並列制ということだ。
 
 むろん、小選挙区という区割りがあるわけではないが、なぜかそれぞれの行政区には対立候補はまず出ない。血縁と地縁の多いそこの選挙民の票を総取りできるのだ。大体、千票もあれば当選する小選挙区だから無風地帯といえる。そして男性社会である。とても女性が頭をもたげることができない。
 
 女性が当選するのはせいぜい党代表並列制による。全市の党員票や地元候補に入れないへそ曲がりの票で滑り込めることになる。それでも、女性議員は定数の1割にも満たない。
 
 これでは女性の議員候補が少ないわけだ。

七人の侍

2014-04-27 09:17:59 | Weblog
 昨26日は「七人の侍」が封切られた日とある。1954年(昭和29年)のことだから60年も前になる。
 
 この映画の本質は、百姓が夜盗の襲撃から守るため、戦闘のプロである侍を雇うことにある。傭兵とはいえ外人部隊とは違うので、いわば専守防衛である。

 この年の7月1日に自衛隊が発足したのは、奇妙な偶然だ。

議会のアンケート

2014-04-26 09:41:55 | Weblog
 議会報告会に出てみた。議員が何班かに分かれ、20ほどの行政地区に分散して出向き、地元住民と対話を持つことが目的らしい。この機会に耳に痛いことを述べたが、それは省く。
 
 アンケートが配られた。そのなかに「議員の定数は妥当か、多いか、少ないか」と「議員報酬は妥当か、多いか、少ないか」の2項目があった。
 議員定数を増やしたい、議員報酬をアップしたいという動機が透けてみえる。
 
 しかし、市民の負託に忙殺していると聞かないし、現在の報酬に見合う活動をしているとも思えない。よくもまあ、こんなアンケートを求めるものだ。第一、市民から定数や報酬を増やせという回答があるのかい。
 
 報酬を削ればその分定数を増やせる。あるいは定数を減らせばその分報酬を上げられる。そのどちらかだ。両方ともゲットしたいとは虫がよい。