本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

フレーズにもうひとつ加えて

2006-06-30 10:48:05 | Weblog
 昔「KDDよりJR」というフレーズがあった。「勘と度胸と出たとこ勝負より準備とリハーサル」の意だ。今はKDDIだから「勘と度胸と出たとこ一発勝負」となろう。この会社に失礼ではあるけど。JRもそのフレーズどおりではないから西日本JRは大事故を起こした。
 
 企業が求めている人材はABCといっていた。A(Artificial Intelligence:人口知能)、B(Biotechnology:生命工学)、C(Conputer)の人材だ。私はもうひとつ情報資源であるD(Data)も加えたい。さて、これらは技術系の人材だが、文系はどうか。ABCの音韻をなぞって、かつ和語にすればA(営業力)、B(文章力)、C(資産運用力)の人材と思っている。ところが付け加えてDは思いつかない。やむなくD(洞察力)としている。

 3S運動もあった。整理・整頓・清潔だが、街のある修理工場にもうひとつのSがあった。「しつけ」である。近頃の若い連中を思うと、なかなか含蓄がある言葉だ。
 
 今は3R運動も欠かせない。Reduce(ごみ減量)Reuse(製品再利用)Recycle(資源再生利用)だが、さらにひとつRepair(修理)を加えて4Rもある。
 


有田焼見物

2006-06-29 11:23:58 | Weblog
 梅雨時の晴れ間に、思い立って有田に出かけた。ご存知有田焼(伊万里港から輸出されたので伊万里焼と言われるほうが名高い。)のふるさと。ここ九州陶磁文化館の柴田コレクションはつとに有名だ。江戸初期から幕末までの有田の陶磁器一万余点。ただし、展示は数百点だが。以前に柴田コレクションの全八冊を購入していたので、その実物を見に行ったわけ。
 ところが余り感慨が湧かない。写真で見ていたせいか、展示にさらされているせいか。ついでを言えば、世間に知れ渡ることを「めあか(目垢)」が付く」といい、その反対を「うぶ(初心)」というが、展示品まで「めあかが付く」というかどうかわからない。
 多分、歳を取って興味が失せてきたというのが的を射ているのだろう。
 

発売遅れ

2006-06-27 16:52:38 | Weblog
 この地方では週刊誌は二日遅れ、月刊誌は1日遅れである。月刊誌はともかく週刊誌の二日遅れは致命的だ。物流の二日遅れが情報格差を生むなんぞと言うつもりはない。テレビも新聞もあって、時々刻々のホットな情報に困らない。それでも致命的と感じるのはなぜだろう。  

 これは、首都圏に住んでいた者の発想だ。このサイクルに慣れている地元の愛読者には気にならないかもしれないが、当時の発売曜日が染み込んでいる者には、やはり発売の鮮度にこだわる。かくして、週刊誌は買わなくなった。
 他方、地方では、朝取り野菜は毎日が発売日である。だから発売日以外のものは買わない。なにやら同じ現象だ。

いわゆる南京虐殺

2006-06-24 19:57:28 | Weblog
 新聞報道によれば「南京大虐殺は否定できず」という政府答弁書が決定したそうだ。
「六十年前のことを蒸し返すなと言いたいだろうが、被害者の立場を考えればその怨念は消えない。そもそも日本人は忘れっぽい。」という意見がある。実際、そのとおりかも知れない。しかし、時に、被害の誇張や虚偽もある。喩えはわるいがサッカーのシミュレーション(大げさに転倒し、欺きの苦痛で事を有利に運ぼうとする模擬行為)と同じだ。
 
 ものの本に次の要旨の記述があった。
・ 昭和12年(1937年)当時、南京の人口は百万。
・ 同年8月、日本軍と中国軍が上海で衝突。その際、空軍基地、参謀本部があった南京を空爆。これにより11月までに南京市民の半分が避難脱出。この時点で50万。
・ 同年12月、日本軍が南京に迫ったため、さらに半数脱出。つまり12月13日の南京占領時の市民は20万から25万。
・ 同年12月末までに南京市民に発行された安居証(通行証明)は16万。さらに対象外の子供や老人を加えると20万を超える計算。市民の数に変わりない。となると30万人虐殺は誇大となる。
・ 戻ってきた市民にも安居証を発行し、翌年2月までの発行済みは30万。
・ なお、南京を包囲した12月9日に日本軍は降伏勧告したが、中国軍は応じず13日の占領後も単発の戦闘状態にあった。つまり、捕虜の殺害ではなく敗残兵の掃討という戦争行為。
 
 説得力があると思うが、これも事実と違うシミュレーションなのだろうか。

身辺雑話

2006-06-23 15:34:07 | Weblog
 近所の鹿打ち名人の建具屋のおっさんが鹿のロースを持ってきた。薄く切って炙り、塩とレモンで食べると旨い。鹿の焼肉が夕餉の食卓に載るなんて考えもつかなかった。
このおっさん、この地の方言丸出し。「最近、鹿はバサロ(すごい、沢山という意)イミル(増えるという意)でぇ」なんて言う。
 私も牛舎の前を通ると、飼料を食んでいる乳牛に「バサロ、乳出せよ」、「子牛イミルか」と言って悦に入っている。

 駐在所のヒマわり、いやおまわりさんは珍しく仕事(?)の一件で忙しかったらしい。仕事とは、管轄地区の神社の狛犬が盗まれるという事件だ。結構、古い代物らしいが、金になるものかな。世に様々な好事家がいるけど、欲しくても故買は罪ですからね。
 例によって「今、泳がせているバイ」と言う。ついでに「狛犬の数量の単位は知っているかのう。一基、二基というんじゃ」とか「狛犬はオス、メスの二つを一対というんじゃ」とか「神社とお宮の違いはわかるかのう、お宮は敬称なんじゃ」とか、ばかばかしいことを平気で言う。捜査の過程で知ったのだろうが、今まで知らなかったということだ。 まァ、酒の上だから埒もないとは言いませんけど。