本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

アウシュビッツ強制収容所

2015-01-31 09:29:10 | Weblog
 アウシュビッツ解放から70年になる。その追悼式典が報じられていた。
 この強制収容所には一度は行くべき所だろう。ただし、凍りつく思いをするので二度と訪ねる気になれない所である。
 
 ほぼ解放60年に当たる94年に行った。
 小部屋ほどのガラス展示ケース(正確な用語は知らない)では、旅行カバンのケース、頭髪のケース、メガネのケースなどの遺品に分類され、それぞれがケース一杯に詰まるほどの膨大な数である。あの頭髪の量からン十万人分はあるのではないか。絶句した。

 それらの陳列ケースを撮っている日本人がいた。現地に来たという記念のつもりか、帰国後人にその凄まじい光景を伝えたいためか。
 どちらにしても正常な神経の持ち主ならば、とても写真に撮れるものではない。

本日、休筆

2015-01-30 08:45:55 | Weblog
 博多で某省のモニター会議がある。それに出席するため今から出かけるところだ。
 幸い、雨が止みそうだ。雪の予報もあったので、車では行けないと内心びくびくしていた。

 おっと、言いたいことはブログに書くヒマがない。

シェスタ

2015-01-29 09:30:34 | Weblog
 リタイアしてから昼寝が習慣になった。南欧では現役世代でもシェスタの習慣がある。
 シェスタは午睡を意味するスペイン語とある。もともとの語源はラテン語の第6番目の時刻のことらしい。
 古代ローマでは朝の6時を起点にそれを第1番目、9時は起点から3時間後になるため第3番目、正午は起点から6時間経つので第6番目、午後3時は第9番目と呼んだそうだ。つまり、第6番目とは正午のことだ。この正午から3時までの間がシェスタになる。

 研修の講師をしていた立場でいえば、第6番目の昼飯を喰った後の時間に受講者に座学を強いてもうまくいかない。この時間に魔物が出るからだ。「眠れ、眠れ」という睡魔のことである。体は温まり、血液は消化器官に集中し、頭に回らない。かくてウツラウツラとなる。午睡はまことに生理的に合致するわけだが、かといって研修ではシェスタの時間にできない。

 そこで、この時間帯は演習を課した。しかも、個々の演習結果をOHPに撮って晒し者にすると話した。これが功を奏し眠気を飛ばしたようだ。ただし、受講者の氏名はペーパーの裏に書かせた。OHPに映らないように配慮したということ。

市場規模

2015-01-28 09:23:09 | Weblog
 昨年の映画興行収入は、発表によると約2,070億円とある。最高の稼ぎ頭は洋画の「アナと雪の女王」で、邦画1位の「永遠の0(ゼロ)」の3倍の収入になっている。
 どちらも観ていないし、観る気もないからその評価に触れるわけではない。
 
 実は以前に読んだ本にあった話を思い出したのだ。
 それは、紅ショウガの市場規模は2千億円、それが映画の興行収入と同じということ。おそらく、映画の収入はその規模で推移していたのだろう。
 この事業の売り上げでみれば、洋画・邦画合わせての輝く銀幕のスターたちもカレーの添え物である紅ショウガ並みの貢献度なのだ。もちろん、日本だけの市場ではあるけれど。
 ついでに言えば、福神漬は3千億の市場規模だった。

言語道断

2015-01-27 09:20:20 | Weblog
 安倍首相はイスラム国のテロ行為を言語道断と非難した。
 この四文字熟語の「言語道断」を「げんごどうだん」と読み取りすれば×ですね。簡単なことですが、麻生財務相はやりかねない気がする。
また、二字熟語の「言語」を「ごんご」と読み取りすればこれまた×ですね。

「言」は漢音読みでは「げん」、呉音読みでは「ごん」となる。「語」は漢音読みでは「ぎょ」、呉音読みでは「ご」である。
 従って「言語」の「ごんご」は呉音の読み。一方、漢音の読みは「げんぎょ」なのだが、いつの間にか「げんご」と慣用読みになってしまった。漢音と呉音のたすき掛けである。

 森鴎外の作品には、「言語」は「げんぎょ」とルビを振っていたものがあるそうだ。その時代では正確な漢音の読みだったのか、いや、鴎外の高い見識によるためだったかもしれない。