本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

たけしの番組

2013-04-30 10:43:40 | Weblog
 テレビ番組に「たけしのなんとか」というタイトル名が多い。名前がついていなくても出演している番組も多いだろう。

 ただひとつ観ていた「TVタックル」も、たけしは目障りだから最近は観ない。言語不明瞭だし、場違いな下品な話を挿しはさむ。たけしの話に出演者も笑うが、あれは湿った媚び笑いだろう。

 昔、たけしのフライデー襲撃事件があった。
 作家の隆慶一郎は「たけしの行動がタレントの思い上がりに起因する」と書いた。続けて、「売れるタレントになるとプライバシーを奪われる。その代償として高額のギャラを支払われている」という趣旨を述べている。有名税とはそういうものだろう。

 さすがに、今はバカなことはしないだろうが、テレビ局も周囲もトラウマにかかったようにたけしに気を使っている感じだ。
 彼のどこがよいのだろう。

西郷頼母

2013-04-29 10:52:48 | Weblog
 会津藩家老西郷頼母は、1830年生まれで1903年の4月28日に亡くなっている。つまり、昨日は祥月命日だった。激動の維新前後に73歳の生涯は長生きの部類だろう。

 NHKのドラマ「八重の桜」の山本覚馬は1828年生まれとある。頼母より2歳年上となる。禁門の変の折は、頼母34歳、覚馬36歳である。

 ドラマでは頼母を西田敏行が演じているわけだが、どこから見ても30代の家老ではなく老家老だ。これはひどい。年相応のキャストにしなければ、時代考証は瓦解する。

サリン

2013-04-28 09:26:33 | Weblog
 シリアのアサド政権が反体制派にサリンを使ったとか。
 
 地下鉄サリン事件の時、10時ごろ、小伝馬町駅から地上に出ると騒然としていた。この駅で4人が亡くなっている。
 警官が立っていたので「何の騒ぎですか」と訊いたものだ。通勤アワーではなかったから事件に巻き込まれなかったのだ。

 グレッグ・アイルズの小説『ブラッククロス』は、第二次大戦下でサリンが重要な要素になっている。
 ドイツがユダヤ人収容所でサリンの人体実験をしていた。これを化学兵器として利用するおそれがある。それを阻止するためイギリスから二人の男が潜入する、といったストーリーだ。
 サリン事件から3年後の1998年に出版された。いささか古い本だが、冒険小説として抜群に面白い。

商標権

2013-04-27 09:21:33 | Weblog
 大手メーカーのライオン株式会社は「LION」を商標登録すると同時に「NO17」も商標登録ずみとか。これ、LIONの逆読みである。
 このネーミングの洗剤やチューブ入り歯磨の箱が逆さ積にされていれば、間違って買う人もいるかもしれないということか。念には念をいれたものだ。

 ついでに、「NOIL」も登録してもよかったではないか。こちらのほうが逆さ読みにぴったりと思う。もっとも、NOILは短毛を意味する言葉らしいので、ライオンのたてがみに合わないかも。ネットで見ると「ギャバクラ大宮ノイル」があった。これでは会社の印象がわるくなる。

 そうそう、北海道の菓子「白い恋人」をもじった吉本興業の「面白い恋人」は商標権侵害に訴えられたことがあった。結局、和解したようだが、大阪を根城にするお笑いの会社なのだから「おもろい恋人」にするべきだったろう。

 ただ、たとえば「○○女王」の登録があれば「○○クイーン」は類似として登録拒否されるはず。形容詞を変えてもダメかもしれない。「おもろいカップル」ならばよさそうだが。

 昔、商標の42分類(科学技術又は産業に関する調査研究及び設計、電子計算機又はソフトウェアの設計及び開発並びに法律事務)の登録ずみ台帳を閲覧したことがある。膨大な数に驚いたものだ。
 洗剤や化粧品の分類ならばさらに商標登録数は多いだろうな。

小説の映画化

2013-04-26 10:32:38 | Weblog
 小説の映画化はどの作家のものが多いだろうか。
 調べたわけではないが、観た映画から推察して洋画ではアガザ・クリスティかアリステァ・マクリーンではないか。
クリスティには「オリエント急行殺人事件」をはじめ何々殺人事件のタイトルが目立つ。しかし、映画よりテレビ化したシリーズ物が多いかもしれない。

 マクリーンは10本以上も映画化されていると思うが、「ナバロンの要塞」と「荒鷲の要塞」が圧巻だ。「八点鐘の鳴る時」のアンソニー・ホプキンスは、後年の成熟した演技とはまるで違うチンピラ風の俳優だった。

 イアン・フレミングの映画本数も多いが、007シリーズのみだから多様な作品の映画化とは言えない。
 これらの作家は英国人だ。イギリスは推理物、冒険物が得意で、それが映画的なのかもしれない。

 アメリカのスティーヴン・キングの小説も映画への転移が多いだろう。
 邦画ではどうだろう。松本清張、池波正太郎、藤沢周平あたりか。もっとも池波もクリスティ同様テレビのシリーズ物が多い。

 だから何だと言われても困る。それだけのことだから。