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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

Buffer Zone

2005年05月06日 | Weblog
午前中は、Matara地区の現状についてP師匠に報告し、今後の課題について話し合う。あと1週間で頼れるP師匠がいなくなると思うと、不安でたまらない。

フィリピン人のR君が今日で任期を終えるということで、事務のTさんと4人でカレーを食べに行く。カレーの中のどれが辛いか、大分わかってきたので、より分けながら食べる。それでも汗は容赦なく滴り落ちて、例のごとく、ズボンの前がお漏らししたようになる。R君は来月からスーダン勤務とのことである。

夕方、職場を早退して、スリランカ建築学会(建築家協会?)の会長L氏と会談する。日本の津波対策の現状について、建築家もしくは都市計画の専門家の意見を聞き、スリランカの復興に生かしたいとの依頼であった。もう一事項は、スリランカ政府がうち出している例のBuffer Zone(*)についての意見を求められた。スリランカ政府のほうも詳細は決めかねている様子で、スリランカ建築学会のほうからも規制について、意見を求められているとのことであった。私自身は津波のことは詳しくないので、日本の専門家経由で情報収集したのち、再び会長にコンタクトを取ることを約束した。毎日が勉強の連続である。

一時間弱の会談の後、廊下の椅子でぐったりしていると、P師匠から「同僚のJさんが今週末に帰国するから、用事が済んだなら、飲みに出てこないか」との電話。タイミングが良すぎる。二つ返事で合流することにする。A先輩、R君も合流した。カナダ人のJさんは任務を終えて、マニラの職場に戻る。復興支援の道、何十年のベテランである。マスコミの騒ぎがテロ行為をあおる結果となること、数々の途上国の政権の問題点についてなど、本が何冊も書けるであろう興味深い話に、終始聞き入る。
 
*Buffer Zone…海岸より100m圏内はすべてBuffer Zone(緩衝帯)として、通常の建物を建てることを禁止すると、3月初旬にスリランカ政府が発表した。

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