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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

PRA (Participatory Rural Assessment)

2006年01月24日 | Weblog
主な担当であった津波被災者への仮設住居の建設は終息期を迎え、次の段階への準備が始まる。恒久住宅は、政府やNGO団体とのコーディネーションがうまく進んでおらず本格的に始まるまでには、もう少し時間を要する。内戦絡みの被災者への仮設住居は、情勢悪化のためしばらく見合わせ。再開の目処はたちそうにない。

いくつかの地区で、生計(Livelihood)支援のための活動(8月9日参照)に関連して、平屋のマーケットをつくることになった。先週、数十m先で襲撃事件の起こったBatticaloa事務所の職員とも、電話やメールで図面や積算のやりとりをする。彼らは家で待機することもできるのに、出勤して事務所内でプロジェクトを進めている。

午後からは、Unicefに提出するプロポーザル(案件)をM嬢とP氏と練る。ノートパソコンを前に3人が顔をつき合わせて、文章を仕上げていく。内容を把握するだけでも必死なのに、入力文章や意見を求められるとタジタジである。それでも緊張感と完成した達成感を得られた。

今日は、プロポーザルを仕上げながら、PRA (Participatory Rural Assessment)という社会学の手法を学んだ。CPA (Community Participatory Approach:いわゆる住民参加)の一手法らしい。仮設住宅サイトを改善するにあたって、被災者住民と話し合いをすることにより、彼らのニーズを引き出すと共に、そのニーズから改善策を作成し住民との合意を得るというもの(日本語にすると当たり前のような表現になってしまう。。。)である。

仮設住宅サイト自体が孤立している(町中心部から離れている)場合が多いので、公共的な施設やインフラ整備をどこまで行うかのアセスメントに使われるらしい。各分野の専門の人がいるので、話を聞くだけでもためになる。

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