in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

ハリケーン対策

2012年08月23日 | Haiti
数日前からの気象情報により、熱帯低気圧(命名:アイサック)が勢力を上げながら、今夜から明日にかけてハリケーンとなってハイチに上陸するという。上記のような図を見せられたら、素人目にも大変そうだとわかる。

ハリケーンによって暴風雨がもたらされる訳だが、それによっていろんな物が飛んだり、土や崩れが起こったり、洪水が起こって、必ずといっていいほど死者が出る。自然災害といえなくもないのだが、金具止めの甘い屋根や広告が飛んできて重傷を負ったり、水かさが増えて側溝と道路の境界が分からない場所を走った車が転倒するのは、人災に近いといつも思う。

そして、いつもとばっちりを受けるのは、浸水の恐れのある地域に未だテント暮らしをしている人々。その理由はともかく、ハリケーン上陸前に学校などに避難を勧める(輸送車も用意されている)のだが、ハリケーンを過小評価していたり、通過後に元の場所に戻れない(かもしれない)ことを危惧して、居座る人々も多い。短期にしろ、計画性のあまり感じられない政府側にもその非はあるだろうが、人が亡くなってからでは遅い、という議論はあまり通用しなくて、結構簡単に人が死んでいる(ように思う)。もちろん、不健康状態、医療施設の不十分さとか、負の効力が重なって起こるのだけれど。

被害が大きくならないことを願うのみ。そして工期は当然のように遅れていく。