in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

今回は長屋で

2010年11月30日 | Haiti
人口密度が高い被災地で仮設住宅をつくるにあたり、共用スペースの場所を確保するために2戸をくっつけた長屋に挑戦(写真)。

挑戦というほど、設計は変えてないのだけれど、くっついた2戸を1棟と数えずに1戸と数えるスタッフが続出し、被災家族の住居の割り当て、建設資材の発注から配送と、すべてがこんがらがってしまった。で、設計が悪いと言い出す輩も続出。それでも忍耐強く、状況を乗り切っていくと、なかなか良いものができてきたと思う。

新しいことには手を出さない方が良いと知りつつも、この現場ではバイオガスシステムを使用した簡易トイレも同時並行でを建設している。これは糞尿を密閉した便槽内で発酵処理させて、その過程で発生するメタンガスを共用の台所で木炭の代わりに調理用に使ってもらおう、という(壮大な)計画のもの。従来の屎尿汲み取り式では、毎月のように業者にバキュームカーを出動してもらわねばならず、そのコストもさることながら、維持管理がきちんとされなくなると衛生環境が最悪の状態になる。とまあ、詳細はまた今度。