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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

骨髄バンク

2008年07月28日 | Japan
日本の骨髄バンクのドナーセンターから連絡が来た(実家経由で)。

患者さんとHLA型(白血球の型)が一致し、ドナー候補者の1人になったとの内容。先方の移植希望が、この案内から80日前後(通常は145日前後)なので、かなり急を要すると思われる。

悩んだ。

日本に居てたら、迷わず引き受けていたと思う。が、今のこの状況で引き受けられるか、自分の仕事(スリランカやミャンマーの復興支援)と、日本のある一個人の命を天秤にかけているようで、とてもつらい。結局は断ったけれど、それでよかったのかなと思い返すと寝られなかった。

15年ほど前に骨髄バンクに登録してから、ドナー候補者の案内が来たのは今回で3回目。最初の案内は7年ほど前で、精密検査を経て移植手術のかなり手前までいっていたが、先方の都合(亡くなられたのだと思う)でキャンセル。2回目は、自分の祖母の様態が悪い時期だったので、少しでも自分を育ててくれた彼女のそばにいる時間をつくりたかったため、悩んだ末に断った(ちなみに彼女は復活しました)。そして、今回。断るだけではなく、登録からしばらく外してもらう。

絶望感に襲われた"ある人"を自分が救えたのではないかという思いが、幾度となく頭をよぎる。かくいう自分も、13年前ほどに大学病院で余命を告げられた経験を持つ(腫瘍関係の病気だった)。あの時の絶望感は筆舌につくし難く、過去の出来事と消化するのに約10年かかった。今はこうして健康に生きていられることに感謝さぜるを得ない。