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in Switzerland  酪農場の国にて

ただいま、復興支援中。
このブログは著者の恩師・知人・家族への近況報告です。

仕事の流儀

2006年12月25日 | Japan
一日ぼおっとテレビを観ていたら、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」の再放送をやっていた。番組では、ユニセフ・タジキスタン代表の杢尾雪絵さんがゲストに招かれ、彼女の仕事や考え方について紹介されていた。
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/061130/index.html

彼女の仕事の中で、政府との交渉ごと(「子供の予防接種へ予算をつける」等)や日々の危険性、子供が一番被害者となっていることなど、自分の仕事と共通点が多く、学ばせてもらう。

彼女が司会者から、現地政府との交渉時の姿勢について尋ねられたところ、「真正面で対立しない。どうして政府側がそういう意見を示すのか、相手の目的を見極めてから、お互いにどこで協調できるかを探す」と返答していた。なるほど、なるほどである。以下要約すると、

「世の中の出来事の多くは、はっきり黒白つくものではなく、決断がまとまりきらないことが多い。特に国家的な事業であれば、政治情勢・財政状況等によりすべてにOKが出るとは限りらない。しかし、どの基準で協調できるかを考える。

それを妥協と取らえられるかもしれないが、妥協しなければ最後には決裂しかない。国家間で交渉が決裂してしまえば、戦争になる可能性がある。」

まさに、そのとおりである。大人たちのエゴやプライドがもたらす対立が、紛争へと発展していくのではないかと最近つくづく感じている。