名前は聞いたことがあるのですが、まだいったことのないこのお寺を東京から来訪した友人と参拝しました。(11月1日)
川の対岸の駐車場からは、こんな立派な歩行者橋があります。その名も「開運橋」。
登録有形文化財になっている、昭和6年に完成した当時の最新式工法であったようです。
参道には、トラ、虎、とら、寅のモニュメントが出迎えます。これは、大寅。
子虎は千両箱を踏みつけています。商売繁盛のシンボルのようです。
年代を感じさせる石の大寅と小寅たち。
お堂の中では、護摩木をボンボン燃やして祈祷中でした。
その中庭でも、護摩焚きの準備がされていました。
石段をいくつも登って行き、ようやく本堂に到着。
御朱印を沢山押した白いハッピを着た信者さんのグループが集団で参拝していました。
この舞台からは、奈良盆地が一望できます。
「戒壇巡り」、真っ暗な本堂の床下を手探りてめぐるちょっと怖い参拝ですが、入ってみました。たしかに真っ暗でした。錠前と像のところだけ少しだけ明かりが灯されています。
ご本尊は毘沙門天王です、
信貴山に来た理由は、この「信貴山縁起」の本物を拝見することでした。このポスターは来年4月-5月に奈良国立博物館で公開されるイベントの告知です。
”醍醐天皇の御病気のため、勅命により命蓮上人が毘沙門天王に病気平癒の祈願をいたしました。加持感応空なしからず天皇の御病気は、たちまちにして癒えました。よって天皇、朝廟安穏・守護国土・子孫長久の祈願所として「朝護孫子寺」の勅号を賜ることとなりました。” (http://www.sigisan.or.jp/about.html)
この由来を、絵巻物にしたのが「信貴山縁起」、全部で3巻になっていますが、この日は第1巻の実物を霊宝館で拝見することができました。2巻と3巻はレプリカで一部が展示されたいました。
我々が入館した時には、ほかに見学者がいなかったので、館内担当者の方から実に懇切丁寧に解説してもらいました。この絵巻の意味とその表現をゆっくり鑑賞することができました。
本堂や境内にはあふれるほどの参詣客がいるのに、宝物殿(300円)に来るひとはほんの少数です。奈良博で開催すると山ほど見学者がならぶと思います。信貴山にお参りする人々の多くは、現世利益だけなんでしょうか。
霊宝館の人にお寺の由来を詳しく聞いたので、命蓮塚と開山堂まで足を伸ばしました。
この開山堂の中は、
(http://www.sigisan.or.jp/keidai.html)
こんなふうに、信貴山開祖 聖徳太子、弘法大師、命蓮上人 歓算上人と、四国八十八ヶ所のご本尊が立体的に配置されていて、非常に迫力がありました。
”八十八カ所各寺のお砂も敷いております。お砂踏みめぐりをされ、心洗われる仏縁のひとときをお過ごしください。開山堂の厄除ローソクは、白:息災(除災招福・当病平癒・交通安全等)、黄:増益(開運招福・学業成就・商売繁盛等)、白+黄で「開運厄除け」になります。”
(http://www.sigisan.or.jp/keidai.html)
お堂前の売店のおばちゃんが面白おかしく詳しく解説してくれました。特に、厄除けローソクの供え方など。
この日の昼食は、開運橋横の渓谷を見晴らす食堂で、うどんを頂きました。(奈良県生駒郡平群町信貴山)