三重県伊賀市島ヶ原にある観菩提寺正月堂で、秘仏のご開帳があったので拝観してきました。(11月8日まで)
33年に一度だけということは、ほとんど一生に一度の出来事ですから。
伊賀市は奈良県、滋賀県となんと京都府とも山地によって接しています。遠来の友人と京都から車で出発しました。思いついて、新名神高速を滋賀県の信楽ICで降りて、多羅尾へと山の中を抜けて行きました。
「神君伊賀越え」、つまり徳川家康が本能寺の変の直後、明智光秀軍の襲撃を避けるために三河に避難する困難な移動の場所です。
(引用:http://www.amazon.co.jp/玉繭の道-仁志耕一郎/dp/4022511095)
家康は、当時堺に遊んだ後、京都に戻る途中、四條畷(大阪府)で急報を聞き急遽、間道を抜けて伊勢に向かいました。この時に山中の案内と警護を担った伊賀忍者、特に服部半蔵が後の徳川幕府で江戸の警護を任命されます。現東京の「半蔵門」の由来。
この道を進むと、伊賀盆地を眺望できる「御伽峠(おとぎとうげ)」が現れました。
伊賀市の西端にある島ヶ原にあるお寺に行きました。
古刹です。聖武天皇の勅願寺。
楼門には、
仁王が二体。
本殿「正月堂」。國寶の石柱がありますが、旧制度の国宝で現在は重要文化財です。
本尊の十一面観音立像は、撮影禁止だったので、パンフレットとチケットの写真です。
境内には地元の人々がテントを張って案内や、地元産物の販売をしていました。
本殿の裏山に「西国三十三観音」の石仏めぐりの参詣路が作ってあります。
古い時代に奉納したものらしく、石組みが傾いたり崩れた石仏がありました。
紅葉が始まっていました。
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