朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

黒塚古墳

2015-11-09 | 国内各地の風物

山の辺の道、桜井までのほぼ中間地点で昼食を取るために、JR柳本駅方面に向いました。

 (フジテレビ 2008年1月放送のドラマ「鹿男あをによし」ポスター)

実は、ここ柳本には黒塚古墳があるのでこれを見学したかったこともコースから外れた理由です。

ここには天理市立黒塚古墳展示館があるので、さっそく入館しました(無料!)。

1997年に本格的な発掘調査が行われたところ、幸い盗掘が殆ど無く(古い時代に起こった地震で棺を囲む石が崩れて中の構造がわからなくなった)、三角縁神獣鏡33面と画文帯神獣鏡1面が、副葬当時に近い状態で発見されました。

実物は奈良県立橿原考古学研究所に保管されているのですが、ここには全ての銅鏡レプリカがずらりと展示されています。

例えば、この鏡ですが青銅で作られています。縁の断面が三角形、漢字で銘が刻まれていて三つの神様と五つの獣が描かれた鏡です。儀式に用いられたようです。

実際に、触って重さや大きさを確かめることのできる復元模型(実物と同様の金属で作成)があります。結構重いですよ。

これは古墳の内部の模型。真ん中に棺と遺体があっと思われますが、長年の湿気と酸化で全て消滅していました。棺の内部に1つの鏡、周辺に33面の鏡が発見されました。周囲を固めている石は二上山のあたりにある石と判明しています。

この遺物の学術研究から、このあたりは「卑弥呼」が住んでいた場所であるとの「証拠」かもしれないといわれています。

黒塚古墳自体は、その後、元のように埋め戻されていますが、頂上に登ってみることができます。

頂上からの葛城山方面の眺望。

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さて、冒頭の「鹿男あをによし」のポスターが、この展示館の壁に張ってありました。

なぜか?

実は、ドラマのシナリオにおいて、この黒塚古墳展示館と銅鏡が重要なキーワードになっていて、実際ここでロケが行われました。

一緒にハイキングした東京から来訪した友人ご夫婦が、TVで(再)放送されたビデオDVDを貸してくれたので、後日にしっかりと見て楽しみました。あらすじは、ここに。原作は万城目学のファンタジー小説です。もちろん奈良がメインの場所で、奈良女子大学の本館がテレビには出てきます。

以下に、テレビ場面からの引用で画像を並べてみます(最終回の場面から):

 

最初の5枚のバックにあるのは飛火野の中央に立つこの木だと思います。

ドラマでは、この木の右手、南側から撮影したのかな。

南側、高円山の方角です。

その後の場面は、浮見堂。最後の二人が立つ、場所は、ご存知の若草山の頂上です。

 

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