朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

連続テレビ小説「半分、青い。」 ~折り返し点

2018-07-03 | 京都の文化(夏)

NHK朝ドラ、この局も企業広告は出せない代わりに「番宣」が多くなっています。昨夜の「釣瓶に乾杯」にも朝ドラのヒロイン鈴愛(永野芽郁)を起用して(実の)祖父の故郷、雲仙小浜を取材させていました。

NHK公式webより

今週は前半ストーリーのクライマックスです。今日(7/3)の放送は、18歳からの10年をかけて追い求めてきた「夢の職業」人気マンガ作家に限界を強く感じ、ふるさとの祖父仙吉に電話する場面でした。いつもは母と話すスズメですが、この日はおじいさんと。

仙吉は終戦を外地で迎え、どこか僻地の洞窟に一人で隠れて不安な日々を過ごした過去を「初めて」孫に話しました。28年間グアム島に穴をほって潜んでいた横井庄一さんや、その後にフィリピンの島で発見された小野田寛郎少尉を連想させます。(もう若い人は知らないだろうな)

スズメは仙吉に「マンガをやめたら、どうやっていきていくのか、わからない」と問いかけます。「そうか」「でも、いくらでも生きていくことはできる」「(南国の)洞窟で1日にわずか15分だけ差し込む日光を見て、生きる希望をえた」と。・・・母親や、大先生(マンガの師匠)、親友たちの期待感に潰されることはないと伝えます。

まったくそのそのとおり。 ・・人生すべて塞翁が馬

※ 以下、余談です:

 先日、高プロ法案が衆議院を通過した日のニュースで、大手広告代理店女性社員が過労のため自死したことに関連してその母親が法案反対の趣旨でインタビューに応じていました。 ・・・で、実は多少違和感を感じたのです。母子家庭で自慢の勉学優秀な娘さん、東大文学部を卒業して著名企業でバリバリ働いていたのに、なぜ?というお気持ちでしょう。超有名企業社員でなくても「いくらでも生きていく価値ある仕事があること」、そんな助言や相談をする友人や祖父はいなかったのでしょうか。母には言えなかった? ・・法案の是非とは別のことではありますが。

世の中、世間体や親の期待に押しつぶされている若者も多いようです。そんな苦しい思いをしている人々、そして親たちはこのドラマを見るといいかもしれませんね。

**

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする