朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

ロテルド比叡 (1)

2018-07-30 | 京都の文化(夏)

今年の京都は例年以上に猛暑の7月、祇園祭の季節となりました。猛暑日(35度以上)が連日続き十数日と新記録を記録しました。

そんな7月下旬に、自宅のテラスから見えているお山、比叡山の尾根にある小さなホテルに、プチ避暑滞在してみることにしました。



ここ十年くらい前から、急成長している星野リゾートが運営するホテルです。

星野リゾートは軽井沢の旧家旅館が発祥ですが、現社長に代替わりしてからは古い旅館やホテルを改築し新しい企画運営のもとに、高級(超高級を含む)、中の上ホテル・旅館を次々に開店しています。

この「ロテルド比叡」も、かつては同じ名前の山上ホテルでしたが経営不振で星野グループとなりました。

場所は、京阪三条駅あるいは出町柳駅から車で30分、狭い山道(「志賀越え」道と比叡山ドライブウエイ経由)。ホテル送迎バスも、路線バス(数少ない)もあります。部屋数30室くらい。

さて、午後3時の入室開始時刻を目指して到着すると、喫茶サロンのテーブルでチェックインの案内がありました。



このホテルは、住所表示は京都市左京区ですが(玄関の位置)、敷地の真ん中に府県境界線が走っているそうです。そのため、滋賀県の地産地消を飲食テーマにしています。

この歓迎茶菓は、滋賀県のほうじ茶、その熟成度合いで3種類を味あわせてくれました。茶菓子も同様にお茶を使ったもの3種。

ほうじ茶には発酵過程が含まれています。そこで、料理のテーマも「発酵食品」だそうです。



喫茶サロンの外には、琵琶湖を眺望する屋外カウンター席があります。

この猛暑の季節、日中はとっても無理です。



メインロビーと、階下のライブラリー室。



このカウチでは新聞3紙を閲覧できます。



中庭の花壇。まだ白い紫陽花が咲いていました。



指定された客室は、比叡山の山頂と京都市街の一部が眺望できました。

標高は650m。

京都市街よりは、4,5度気温が低いようでした。(翌日のネット気象記録では真昼では約10度も涼しかった!)



色々なイベントが企画されていました。

その一つが「ワインテイスティング講座」・・ホテルのソムリエさんが、ワイン発酵過程の知識や味わいかたを、実演付きで話してくれます。



こんな感じで、広い部屋に十数人のお客が集まって、話を聞いたり、白ワイン3種の試飲をしました。



赤ワインよりは、比較的に評価がシンプルなので白を教材にしたのかなと思いました。(国産山梨のデラウエア、リースリング(ドイツ)、サンセール(フランス・ロワール、ソービニオンブラン種)、山梨は2017年、ほかは2016年。



ポイントは、①色、②香り、③味、だそうです。(ま、そうだね)

料理とワインのマッチングの説明もありました。1)色で合わせる:濃い赤の牛肉(ステーキなど)には濃い赤ワイン、豚のしゃぶしゃぶや魚には白ワインか、赤では薄い色。肉、魚で一律に赤白ワインを決めなくていい。(そうだね)、2)味わいでバランスの合うワイン、例えばデザート菓子には、甘いデザートワイン。・・・要するに、好きなワインを選べばいい。(では、ソムリエには何を相談するの? 価格と味;渋い、酸味、甘いなどかな)

さてまだ時間があったので、ライブラリーで読書。



コーヒー、紅茶、各種日本茶はセルフサービスです。シンプルなお茶菓子(黒い豆など)もありました。

白洲正子「かくれ里」のハードカバー版があったので、それをパラパラ読んで時間を過ごしました。

予約した夕食の時間になりました。このホテルは「オーベルジュ」と自称しています。フランスで料理楽しむことを目的とする旅籠のことです。

この日のテーマは、「発酵料理 近江の食文化 琵琶湖と大地の恵み」「湖からのフレンチ」でした。



アミューズ・ブーシュ「琵琶湖鱒とアスパラガスのタルト」 

ワインはグラスで、フランス産「ボルドー」の赤を選びました。20年くらい前にボルドーとその周辺地を車で旅行して、オーベルジュに泊まったり、ワイナリーやワイン店を訪れて楽しみました。メドック地区やサンテミリオン地区など。


近江の代表的な取り合わせ「鮎と米」

(編者注:米は練り物にして焼いたん、鮎の焼き物は下に、横に温泉卵(これは余計かな?))

焼き鮎は、うまい。それだけでよい(米を蒸してつくったものは箸休めとして良い)、と思う。




フロマージュブラン(白いチーズという意味) 貴腐ワインのジュレ

繊細な鮒寿司のアルモニー (・・どこに鮒寿司いたの?)~ ジュレの中に潜んでいます

「~フランスと近江の鮮烈な出会い~」との装飾句がメニューの料理名の前に書いてあった。



徐々に窓の外の日が暮れて、マジックアワーになってきました。半月が東の空に浮かんでいました。

このあたりから、料理名と写真があっていないかも?? ご容赦。



トウモロコシのブルーテ

薫香のソルベ ・・最初の言葉わからず?



鱸のバーブル(すずき:魚、バーブル:意味不明)万願寺唐辛子と烏賊墨のラグー(?)

 ・・器は、立派でした。

魚のあとは、肉!

国産牛のロティ 焼茄子とクスクスのサラダ

~~せっかく近江をテーマにしているのだから「国産牛」と言わずに近江牛としてほしい。**味の違いは多分わからないだろうが。

・クスクスのサラダは、白い米粒状のもの。クスクスとは北アフリカの小粒パスタで、パリで初めて食したことがあります。

 で

デザートをたのしみ、



檸檬のムース(生姜とカモミール)、、ラムオパパ マンゴーとパッション

、、

隣接する喫茶サロンでは、セルフサービスの食後酒も提供されていました(無料)。

外に出ると。。

琵琶湖の夜景や、

星空を美しく眺めることができました。



テラスの風景。



屋外のバー席に、セルフサービスの水割りを置いてみました。

この遠方には比叡山山頂が昼間は見えていました。

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