朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

クラーク・コレクション

2013-05-09 | 国内各地の風物
三菱一号館美術館にて開かれている「奇跡のクラーク・コレクション」を見て来ました。



ルノワールを含め印象派と19世紀フランス絵画の圧倒的な美術展です。


・パンフレットの解説ページ(クリックで拡大)

米国の富豪、クラーク夫妻が1910年から1950年の間に収集したコレクションで、通常はマサチューセッツ州ウィルアムズタウンにあるクラーク美術館でしか鑑賞できない作品群です。そのため、教科書や参考書でよく見る絵画は含まれませんが、名前をよく知っている画家の作品がほとんどです。

とりわけ、ルノワール作品の色鮮やかさが圧巻です。こんな色使いができること、モデルとなっている若い女性の美しさに感動します。

コロー、ミレー、マネ、ドガ、ピサロ、、モネ、ボナールなど。屋外の光を十分に理解した風景画などいずれもすばらしい。

パンフレットの表紙は「劇場の桟敷席(音楽会にて)」の部分です。彼の「自画像」は、若い時期の作品でマチエールが後世のものと違い、傑作だと思います。

ジェローム「奴隷市場」には、ドキッとさせられました。

この時期にフランスで花開いた絵画の天才たちの作品は、正に奇跡だと、見終わって納得しました。

「シンガー・ミシン」製造会社創業者の孫と、パリのコメディー・フランセーズ女優だった妻が、自分たちの審美眼によって集めたもので、ある意味で分かりやすいと感じました。巨万の富をこんな事業に使うことは素晴らしいですね。

会場の三菱一号館も、丸の内の一等地にあって外装、内装ともリノベートされていて、驚きます。



これが入り口。



中庭には緑が豊かでバラが咲いていました。



庭に面して、パリ風のカフェがありテーブルでは、コーヒーを楽しむ人、ワインを片手に談笑する人たちでほのぼのとした情景が広がっていました。
コメント (4)
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