朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

うなぎ

2012-08-18 | 食べること、レストランなど
うなぎがどこで生まれて成長するのかは近年まで不明でした。子供の頃には近所の田んぼに流れ込む小川にも多くはないけれど普通に住んでいて、農家のおじさんが取っていました。

うなぎの子は、南太平洋の深いところで生まれて海流とともに毎年日本列島にやってきて、川をさかのぼって田舎の小川にまで到達し、大きくなっていることが解明されました。驚きです。



現在では需要が大きいことと自然の小川が鰻の生育にはあまり適さなくなったので、しらすとういう鰻の子を取って養殖することが主流になっています。しかし「しらす」自体を人工的に増殖する技術はまだ未完成なので、天然の「しらす」を捕獲せねがなりません。

今年はなぜかそれが不漁なため、鰻の価格が高騰しています。

とはいえ、夏の食べ物の横綱はやはり鰻でしょう。

ひなびた田舎町のJR駅前に人気のうなぎ屋があります。



午前11時に開店するので、11時に行ったところすでに9組のお客さんが並んでいました。予約もできるのですが当然満席でした。予約は店の半分の席で制限しているようです。開店時には予約客と4組みの当日客が入店できました。

古い商家の建物をそのまま使用しています。

事前に調理しておいたりしないようで、結局我々の順番が来たのは1時間20分後でした。お客さんの注文を聞いてから仕事をはじめている模様です。まあ、待つことも食欲の刺激になりますが。



奥の間には立派な神棚がありました。



「う巻き」は比較的に早く到来しました。京都の「だし巻き」とは異なり、しっかりした味付けで中に入っている鰻の細片がアクセントになっていてとても食べごたえのある卵焼きです。



この店の独自料理、「かまかめ塩」です。タレを付けずに焼いてあり、薄く塩がふってあります。お好みでレモンを絞って味をつけることもできます。写真にある四角い木の用具はレモン絞り。

ほくほくに焼いてある分厚い鰻をほうばる幸せを味わいました。



こちらは定番のうな重。

一緒にいった家族の注文ですが、少し味見をしました。しっかりとした伝統のタレが味を引き締めていて極めて美味でした。

グラム数からいえば、上等のビーフステーキの価格と同額かそれ以上です。

お盆の季節だったので四足を避けた、わけではありません。

店名:井筒屋、山梨県北杜市 小淵沢駅前

コメント (4)
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