朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

六道まいり

2010-08-11 | 京都の文化(夏)
祇園から、南に数百メートル下がったあたりに「六道珍皇寺」があります。

 昔、超能力を持った小野篁(おののたかむら)が「六道の辻」にあった井戸を通り抜けて、この世と地獄の間を往復したと伝えられています。

 六道とは、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道の6つ冥界のこと。



 その伝説から、あの世にいる「お精霊さん」(おしょうらいさん、先祖の霊)を迎える行事となっています。



 高野槙の葉を求め、先祖の水塔婆を書き、線香で清め、お迎えの鐘の綱を引いて鳴らす。水塔婆を多数の石仏の並ぶ前に納めて高野槙で水をかけて回向します。高野槙は持ち帰って仏壇にそなえます。

 綱を引いて鳴らす鐘とは大変にめずらしい。鐘そのものはお堂の中にあって外からは見えません。



 中世では、庶民の遺体は野辺に放置して弔っていたのですが、このあたりがその境界にあたっていました。鳥葬のようなやり方でしょうか。



 閻魔大王の大きな像と、小野篁の立像がお堂に奉ってありました。

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