人類学のススメ

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人類進化の本70.なぜヒトの脳だけが大きくなったのか

2013年12月05日 | E5.人類進化の本[Human Evolution:Jap
なぜヒトの脳だけが大きくなったのか―人類進化最大の謎に挑む (ブルーバックス) なぜヒトの脳だけが大きくなったのか―人類進化最大の謎に挑む (ブルーバックス)
価格:¥ 945(税込)
発売日:2007-01-19

 この『なぜヒトの脳だけが大きくなったのか』は、京都大学霊長類研究所の濱田 穣さんが、人類進化や霊長類学から、人類の脳の進化について書いたものです。2007年に、講談社ブルーバックス1540として、講談社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全9章からなります。

  1. まずヒトの進化をたどってみよう
  2. なにが脳の発達を促したのか
  3. 言語コミュニケーションを行う発声器官の進化
  4. 脳の拡大は、なぜ、どのように起こったのか?
  5. カニクイザルの道具使用行動
  6. 脳のエネルギー消費を支える食物獲得方法の進化
  7. 寿命と老化と脳の進化
  8. 長い成長期間と脳の関係
  9. 脳のインフラとしての脂肪

 脳は、ヒトの場合、全消費エネルギーの約20%から25%、つまり、1/5から1/4ものエネルギーが必要な高価な器官です。なぜ、そうなったのかが、本書では様々な角度から探られています。意外ですが、脳の進化に関する本は非常に少なく、その点で、本書は非常に参考になります。

Hamada2007


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