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人類学のススメ

人類学の世界をご紹介します。OCNの「人類学のすすめ」から、サービス終了に伴い2014年11月から移動しました。

古人口学の本10.歴史人口学のフロンティア

2011年07月20日 | K8.古人口学の本[Palaeodemography:Ja
歴史人口学のフロンティア 歴史人口学のフロンティア
価格:¥ 3,675(税込)
発売日:2001-10

 この本は、この本は、元慶応大学・国際日本文化研究センター・麗澤大学の速水 融さん・上智大学の鬼頭 宏さん・慶応大学の友部謙一さんが、歴史人口学について書いたものです。2001年に、東洋経済新報社から出版されました。

 本書は、以下のように、全13章からなります。

  • 序章.日本の歴史人口学:成果と展望(鬼頭 宏)
  • 第1章.歴史人口学と家族史の交差(速水 融)
  • 第2章.人口史における近世(鬼頭 宏)
  • 第3章.近代人口成長(斎藤 修)
  • 第4章.疫病と人口:幕末・維新期の日本(杉山伸也)
  • 第5章.プロト工業化と歴史人口学:幕末期摂津農村における市場経済(友部謙一)
  • 第6章.武士の歴史人口学(村越一哲)
  • 第7章.気候変動の歴史人口学:天保の死亡危機をめぐって(浜野 潔)
  • 第8章.移動の歴史人口学:移動先選択と情報(高橋美由紀)
  • 第9章.近世日本の出生レジーム:奥州二本松藩農村の人別改帳データのイベント・ヒストリー分析(津谷典子)
  • 第10章.明治戸籍の分析と歴史人口学:多摩戸籍からみる離家パターンと家族システム(黒須里美)
  • 第11章.国勢調査以前における出生力:神奈川県・横浜市統計書を通じて(小嶋美代子)
  • 終章.歴史人口学の課題と展望(友部謙一)

Hayamikito2001


古人口学の本9.歴史人口学で見た日本

2011年07月19日 | K8.古人口学の本[Palaeodemography:Ja
歴史人口学で見た日本 (文春新書) 歴史人口学で見た日本 (文春新書)
価格:¥ 714(税込)
発売日:2001-10

 この本は、元慶応大学・国際日本文化研究センター・麗澤大学の歴史人口学者の速水 融さんが、歴史人口学の手法で、日本の近世及び近代の人口について書いたものです。2001年に、文春新書200として、文藝春秋社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全6章からなります。

  1. 歴史人口学との出会い
  2. 「宗門改帳」という宝庫
  3. 遠眼鏡で見た近世:マクロ史料からのアプローチ
  4. 虫眼鏡で見た近世:ミクロ史料からのアプローチ
  5. 明治以降の「人口」を読む
  6. 歴史人口学の「今」と「これから」

 本書で特に興味深いのは、日本国内の家族や人口は、東北日本・中央日本・西南日本の3つのタイプに分かれるという点です。

Hayami2001


古人口学の本8.歴史人口学の世界

2011年07月18日 | K8.古人口学の本[Palaeodemography:Ja
歴史人口学の世界 (岩波セミナーブックス (65)) 歴史人口学の世界 (岩波セミナーブックス (65))
価格:¥ 2,310(税込)
発売日:1997-05-27

 この本は、元慶応大学・国際日本文化研究センター・麗澤大学の歴史人口学者の速水 融さんが、歴史人口学について書いたものです。1997年に、岩波セミナーブックス65として、岩波書店から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全6章からなります。

  • 序章.歴史と人口
  • 第1章.歴史人口学の成立と展開
  • 第2章.マクロ・データによる人口の趨勢
  • 第3章.ミクロ・データによる近世日本の歴史人口学的考察(1):信州諏訪地方の人口・世帯・家族復元
  • 第4章.ミクロ・データによる近世日本の歴史人口学的考察(2):美濃国安八郡西条村
  • 終章.歴史人口学と家族史

Hayami1997


古人口学の本7.江戸の農民生活史

2011年07月17日 | K8.古人口学の本[Palaeodemography:Ja

Hayami1988

江戸の農民生活史―宗門改帳にみる濃尾の一農村 (NHKブックス)
価格:¥ 788(税込)
発売日:1988-07

 この本は、元慶応大学・国際日本文化研究センター・麗澤大学の歴史人口学者の速水 融さんが、江戸時代の人口について書いたものです。副題には、「宗門改帳にみる濃尾の一農村」とあります。1988年に、NHKブックス555として、日本放送出版協会から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全7章からなります。

  1. 民衆生活史と歴史人口学
  2. 宗門改帳の整理法
  3. 西条村とその周辺
  4. 西条村の人口統計(1)
  5. 西条村の人口統計(2)
  6. 人々の多彩な生涯
  7. 西条村人口史と江戸

 本書では、宗門改帳を用いて、濃尾地方の一農村である、西条村の江戸時代の人口動態について書かれています。


古人口学の本6.縄文時代

2011年07月16日 | K8.古人口学の本[Palaeodemography:Ja

Koyama1984

縄文時代―コンピュータ考古学による復元 (中公新書 (733))
価格:¥ 530(税込)
発売日:1984-07

 この本は、国立民族学博物館名誉教授の小山修三さんが、縄文時代の人口と食料について書いたものです。副題には、コンピュータ考古学による復元とあります。小山さんは、国際基督教大学・國學院大學大学院を経て、カリフォルニア大学デイビス校にて、日本の縄文時代の遺跡をコンピュータ分析して、当時の人口を割り出しています。1984年に、中公新書733として、中央公論社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全9章からなります。

  • 序章.夢の時代
  • 第1章.縄文時代の人口
  • 第2章.縄文人の食糧
  • 第3章.野生食の復元
  • 第4章.ドングリの研究
  • 第5章.縄文人の家族と村
  • 第6章.縄文の親族組織
  • 第7章.コンピュータ縄文学
  • 終章.縄文時代の終わる日

 本書には、縄文時代の人口は東高西低なのに対し、弥生時代では逆転して西高東低になり、大幅な渡来が想定されるという興味深い結果が示されています。


古人口学の本5.生存と死亡の人口学

2011年07月15日 | K8.古人口学の本[Palaeodemography:Ja

Kobayashi1994

生存と死亡の人口学 (シリーズ・人口学研究)
価格:¥ 3,313(税込)
発売日:2004-01

 この本は、人類学者兼古人口学者の故小林和正[1919-1993]先生と中央大学の大淵 寛さんによる編で、人口学の中でも、特に寿命や死亡率について書かれたものです。シリーズ人口学研究4として、1994年に大明堂から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全8章からなります。

  1. 人口生存過程の史的展望(大淵 寛)
  2. 歴史人口学における死亡動態(鬼頭 宏)
  3. 寿命と死亡率の世界的状況:現状と将来(河野稠果)
  4. 日本の死亡率(廣嶋清志)
  5. インドおよび周辺諸国の死亡水準の変化(西川由比子)
  6. 死亡率と配偶関係:結婚の多相生命表分析(高橋重郷)
  7. 平均寿命の差異:社会経済的分析の一例(大塚友美)
  8. 生存・死亡の人口学的概念(小林和正)

 本書は、1993年に死去された、小林和正先生の遺稿であると推定されます。


古人口学の本4.図説人口で見る日本史

2011年07月14日 | K8.古人口学の本[Palaeodemography:Ja
[図説]人口で見る日本史 [図説]人口で見る日本史
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2007-06-21

 この本は、上智大学の鬼頭 宏さんが、日本の歴史を人口学の視点でまとめたものです。2007年に、PHP研究所から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全13章からなります。

  • 序章.日本列島1万年の人口史
  • 第1章.縄文時代
  • 第2章.弥生時代から奈良時代
  • 第3章.平安時代から安土桃山時代
  • 第4章.江戸時代前期
  • 第5章.江戸時代中・後期
  • 第6章.幕末・維新期
  • 第7章.明治時代
  • 第8章.大正・昭和前期
  • 第9章.戦時期と戦後期
  • 第10章.現代(昭和後期・平成期)
  • 第11章.日本人口の将来
  • 第12章.世界人口の過去と未来

 本書は、図表を多用して日本の人口の歴史についてわかりやすく解説されており、大変、参考になります。

Kito2007


古人口学の本3.人口から読む日本の歴史

2011年07月13日 | K8.古人口学の本[Palaeodemography:Ja
人口から読む日本の歴史 (講談社学術文庫 (1430)) 人口から読む日本の歴史 (講談社学術文庫 (1430))
価格:¥ 1,008(税込)
発売日:2000-05-10

 この本は、上智大学の鬼頭 宏さんが、日本における人口の変遷について書いたものです。2000年に、講談社学術文庫1430として、講談社から出版されました。元々は、『月刊人口』に連載されたものを、1983年に『日本二千年の人口史』として、二十一世紀図書館PHP新書006でPHP出版から出版されたものです。

 本書の内容は、以下のように、全8章からなります。

  • 序章.歴史人口学の眼
  • 第1章.原始的人口循環
  • 第2章.稲作農耕国家の成立と人口
  • 第3章.経済社会化と第三の波
  • 第4章.江戸時代人の結婚と出産
  • 第5章.江戸時代人の死亡と寿命
  • 第6章.人口調節機構
  • 終章.人口の語る過去と現在

Kito2000


古人口学の本2.日本二千年の人口史

2011年07月12日 | K8.古人口学の本[Palaeodemography:Ja

Kito1983

日本二千年の人口史―経済学と歴史人類学から探る生活と行動のダイナミズム (二十一世紀図書館 (0006))
価格:¥ 525(税込)
発売日:1983-02

 この本は、上智大学の鬼頭 宏さんが、日本における人口の変遷について書いたものです。1983年に、二十一世紀図書館のPHP新書006として、PHP出版から出版されました。本書は、その後、2000年に、講談社学術文庫に再録されています。これは、タイトルが異なるので、次回、ご紹介します。

 本書の内容は、以下のように、全8章からなります。

  • 序章.歴史人口学の眼
  • 第1章.原始的人口循環
  • 第2章.稲作農耕国家の成立と人口
  • 第3章.経済社会化と第三の波
  • 第4章.江戸時代人の結婚と出産
  • 第5章.江戸時代人の死亡と寿命
  • 第6章.人口調節機構
  • 終章.人口の語る過去と現在

 本書は、かつてあった『月刊人口』に連載されたものをまとめたものです。私は、当時、この月刊誌も購読していました。


古人口学の本1.経済人口学

2011年07月11日 | K8.古人口学の本[Palaeodemography:Ja

Obuchi1981

経済人口学
価格:¥ 3,360(税込)
発売日:1981-01

 この本は、中央大学の大淵 寛さんと駒澤大学の森岡 仁さんが、人口学について書いたものです。1981年に、新評論社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全5章からなります。

  1. 人口と経済の発展過程
  2. 経済人口学への歩み
  3. 経済人口学の現状
  4. 日本の人口と経済発展
  5. 現代世界の人口問題と人口政策

 日本では、人口学は通常経済学の一分野に含まれることが多いのですが、人口学の祖で『人口論』の著者、トーマス・ロバート・マルサス(Thomas Robert MALTHUS)[1766-1834]を輩出したイギリスでは、人類生物学の一分野に含まれています。これは、恐らく、進化論で有名なチャールズ・ロバート・ダーウィン(Charles Robert DARWIN)[1809-1882] が、マルサスの理論を進化論に取り入れたからだと思います。