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人類学のススメ

人類学の世界をご紹介します。OCNの「人類学のすすめ」から、サービス終了に伴い2014年11月から移動しました。

分子人類学の本26.モンキー・パズル

2014年05月11日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo

Gribbincherfas1984

モンキー・パズル―分子人類学からみた進化論
価格:¥ 1,620(税込)
発売日:1984-07

 この『モンキー・パズル』は、サイエンス・ライターのジョン・グリビン(John GRIBBIN)さんとジェレミー・チャーファス(Jeremy CHERFAS)さんが、分子人類学から見た進化について書いたものです。原著は1982年に出版された『Monkey Puzzle』で、元立教大学の香原志勢さんによる監訳・板橋礼子さん・東京大学の植田信太郎さんと石田貴文さんによる訳で、1984年にHBJ出版局から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全10章からなります。

  1. 1パーセントだけの人間(香原志勢訳)
  2. 時計じかけの進化(植田信太郎訳)
  3. 化石の大時計(石田貴文訳)
  4. 分子時計(植田信太郎訳)
  5. ゲームの規則(石田貴文)
  6. サルからヒトへ(板橋礼子訳)
  7. 類人猿の幼な子(板橋礼子訳)
  8. 氷河時代に生きる人びと(板橋礼子訳)
  9. わが兄弟類人猿に語りかける(板橋礼子訳)
  10. 解かれたモンキー・パズル(香原志勢訳)

 本書は、出版されてから年月が経っており、内容も古くなっていますが、当時の考え方が伝わる点で参考になります。


分子人類学の本25.遺伝子の川

2014年05月10日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo

遺伝子の川 (サイエンス・マスターズ) 遺伝子の川 (サイエンス・マスターズ)
価格:¥ 1,944(税込)
発売日:1995-11

文庫 遺伝子の川 (草思社文庫) 文庫 遺伝子の川 (草思社文庫)
価格:¥ 756(税込)
発売日:2014-04-02

 この『遺伝子の川』は、元オックスフォード大学の進化生物学者のリチャード・ドーキンス(Richard DAWKINS)さんが、遺伝子について書いたものです。原著は1995年に出版された『River Out of Eden』で、1995年に垂水雄二さんによる翻訳で草思社から出版されました。また、2014年には、草思社文庫として草思社から再刊されています。

 本書の内容は、以下のように、全5章からなります。

  1. ディジタル・リヴァー
  2. 全アフリカとその子孫
  3. ひそかに改良をなぜ
  4. 神の効用関数
  5. 自己複製爆弾

 人類学の分野では、第2章が大変参考になります。

Dawkins1995


分子人類学の本24.ブラインド・ウォッチメイカー

2014年05月09日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo

Dawkins19931

ブラインド・ウォッチメイカー―自然淘汰は偶然か?〈上〉
価格:¥ 1,993(税込)
発売日:1993-10

Dawkins19932

ブラインド・ウォッチメイカー―自然淘汰は偶然か?〈下〉 ブラインド・ウォッチメイカー―自然淘汰は偶然か?〈下〉
価格:¥ 1,993(税込)
発売日:1993-10

 この『ブラインド・ウォッチメイカー』は、元オックスフォード大学の遺伝学者のリチャード・ドーキンス(Richard DAWKINS)さんが、ダーウィン進化論を擁護したものです。原著は1986年に出版された『The Blind Watchmaker』で、日高敏隆さんによる監修、中嶋康裕さん・遠藤 彰さん・遠藤知二さん・疋田 努さんによる翻訳で、1993年に上下巻で早川書房から出版されました。

 本書の内容は、以下の通りです。

◎上巻

  • 1.とても起こりそうもないことを説明する
  • 2.すばらしいデザイン
  • 3.小さな変化を累積する
  • 4.動物空間を駆け抜ける
  • 5.力と公文書
  • 6.起源と奇跡

◎下巻

  • 7.建設的な進化
  • 8.爆発と螺旋
  • 9.区切り説に見切りをつける
  • 10.真実の生命の樹はひとる
  • 11.ライバルたちの末路

 本書のタイトルにもなっている、ブラインド・ウォッチメイカー(盲目の時計職人)とは、18世紀に活躍した神学者のウィリアム・ペイリー(William PALEY)[1743-1805]が、1802年に出版した『自然神学』の中で使用した用語です。著者のリチャード・ドーキンスは、自然界における時計職人は、自然淘汰であるという説明をしています。


分子人類学の本23.延長された表現型

2014年05月08日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo

延長された表現型―自然淘汰の単位としての遺伝子 延長された表現型―自然淘汰の単位としての遺伝子
価格:¥ 3,780(税込)
発売日:1987-07

 この『延長された表現型』は、元オックスフォード大学の遺伝学者のリチャード・ドーキンスさんの2冊目の著書です。原著は1982年に出版された『The Extended Phenotype』で、1987年に日高敏隆さん・遠藤 彰さん・遠藤知二さんによる翻訳で、紀伊国屋書店から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全14章からなります。

  1. ネッカー・キューブとバッファロー
  2. 遺伝的決定論と遺伝子淘汰論
  3. 完全化に対する拘束
  4. 軍拡競争と操作
  5. 生殖系列の能動的な自己複製子
  6. 生物体と集団とミーム:何が自己複製子で、何がヴィークルか?
  7. 利己的狩りバチか利己的戦略か?
  8. 無法者遺伝子と変更遺伝子
  9. 利己的DNAと跳躍遺伝子とラマルク騒動
  10. 「適応度狩り」:5つの苦悩
  11. 動物による造作物の遺伝的進化
  12. 寄生者遺伝子の効果としての寄生表現型
  13. 遠隔作用
  14. 生物体を再発見する

 本書は、著者のリチャード・ドーキンスさんの2冊目の著書です。ドーキンスさんが1976年に最初の著書『利己的な遺伝子』を出版後、様々な批判を受け、この2冊目の著書ではそれらの批判に対して自己の理論を補強しています。

Dawkins1987


分子人類学の本22.利己的な遺伝子

2014年05月07日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo

利己的な遺伝子 (科学選書) 利己的な遺伝子 (科学選書)
価格:¥ 2,935(税込)
発売日:1991-02-28

 この『利己的な遺伝子』は、元オックスフォード大学の進化生物学者のリチャード・ドーキンス(Richard DAWKINS)さんが、人間や動物の行動は利己的な遺伝子により操られているという趣旨で書いた本です。1976年に出版された原題は『The Selfish Gene』で、当初、「生物=生存機械論」として1976年に翻訳されました。しかし、1991年に「利己的な遺伝子」として改題されて、日高敏隆さん・岸 由二さん・羽田節子さん・垂水雄二さんによる翻訳されて紀伊国屋書店から出版されました。改題の方は、原題の直訳となります。なお、2006年には、増補新装版が出版されています。

利己的な遺伝子 <増補新装版> 利己的な遺伝子 <増補新装版>
価格:¥ 3,024(税込)
発売日:2006-05-01

 本書の内容は、以下のように、全13章からなります。

  1. 人はなぜいるのか
  2. 自己複製子
  3. 不滅のコイル
  4. 遺伝子機械
  5. 攻撃:安定性と利己的機械
  6. 遺伝子道
  7. 家族計画
  8. 世代間の争い
  9. 雄と雌の争い
  10. ぼくの背中を掻いておくれ、お返しに背中をふみつけてやろう
  11. ミーム:新登場の自己複製子
  12. 気のいい奴が一番になる
  13. 遺伝子の長い腕

 本書は、著者のリチャード・ドーキンスさんが最初に書いた本で、興味深い考え方が提示されています。

Dawkins1976


分子人類学の本21.進化遺伝学

2014年05月06日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo

進化遺伝学 進化遺伝学
価格:¥ 5,832(税込)
発売日:1995-09

 この『進化遺伝学』は、元サセックス大学の生物学者のジョン・メイナード・スミス(John Maynard SMITH)[1920-2004]さんが進化と遺伝学について書いたものです。九州大学の巌佐 庸さんと原田祐子さんによる翻訳で、1995年に産業図書から出版されました。

 ジョン・メイナード・スミスさんは、1920年にイギリスで生まれ、やがて、ケンブリッジ大学工学部を卒業します。第二次世界大戦中は、航空機の設計技師として勤務しますが、戦後、理論生物学を研究することを決意し、1951年にロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジに入学しました。卒業後は、母校のロンドン大学で遺伝学講師として研究を継続しますが、1962年にサセックス大学に移籍し、1965年に生物科学部長に昇任して1985年まで大学にとどまって研究を続けました。

 本書の内容は、以下のように、全12章からなります。

  1. 自然淘汰による進化
  2. 集団のモデル
  3. 二倍体集団における進化
  4. 自然集団における変異性
  5. 二つ以上の遺伝子座での進化
  6. 量的遺伝学
  7. 表現型の進化のモデル
  8. 有限で構造のある集団
  9. 構造のある集団での進化
  10. 原核生物の進化
  11. 真核生物のゲノムの進化
  12. 遺伝システムの進化Ⅰ.性と組換え
  13. 遺伝システムの進化Ⅱ.有性生殖の影響
  14. 大進化

 本書は、20世紀の生物学に大きな影響を与えた生物学者として著名なジョン・メイナード・スミスさんによるもので、大変、参考になります。

Maynardsmith1995


分子人類学の本20.分子系統学

2014年05月05日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo

分子系統学 分子系統学
価格:¥ 5,400(税込)
発売日:1996-03-21

 この『分子系統学』は、総合研究大学院大学の長谷川政美さんと東京大学の岸野洋久さんにより、分子進化や分子人類学について書かれたものです。1996年に、岩波書店から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全7章からなります。

  1. はじめに
  2. 分子進化と系統樹
  3. 分子進化の統計モデル
  4. 系統樹の推定
  5. ヒトの期限
  6. 脊椎動物の系統進化
  7. 生物の初期進化と真核生物の期限

 人類学の分野では、第5章が、大変、参考になります。

Hasegawakishino1996


分子人類学の本19.遺伝と人間

2014年05月04日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo

Dobzhansky1973

遺伝と人間 (1973年)
価格:¥ 756(税込)
発売日:1973

 この『遺伝と人間』は、元カリフォルニア大学の遺伝学者のテオドシウス・ドブジャンスキー(Theodosius DOBZHANSKY)[1900-1975]さんが書いた分子人類学の教科書です。原題は『Heredity and the Nature of Man』で、直訳すると「遺伝の人類の自然」となるでしょうか。1964年に原著が出版され、1973年に杉野義信さんと杉野奈保野さんによる翻訳で、岩波書店から出版されました。

 ドブジャンスキーは、1900年にロシアで生まれキエフ大学を卒業します。当時のロシアは激動期で、1927年にアメリカに移住してコロンビア大学でトーマス・ハント・モーガン(Thomas Hunt MORGAN)[1866-1945]の下で遺伝学を研究します。モーガンは、ショウジョウバエを使って実験を行っており、染色体の研究により、1933年にノーベル賞を受賞しました。モーガンが1930年にカリフォルニア工科大学に移籍すると、ドブジャンスキーも一緒に移籍しています。その後、コロンビア大学・ロックフェラー研究所等で研究を続けました。

 本書の内容は、以下のように、全5章からなります。

  1. 遺伝とは何か
  2. 人間の多様性
  3. 人種
  4. 遺伝的負荷と放射線障害
  5. 人類の行くえ

 本書は、出版されてからかなりの年月が経っており内容も古くなっていますが、当時の考え方が伝わる点で参考になります。


分子人類学の本18.人類の遺伝学

2014年05月03日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo

人類の遺伝学 人類の遺伝学
価格:(税込)
発売日:1900

 この『人類の遺伝学』は、元東京大学・京都大学・国立遺伝学研究所の駒井 卓[1866-1972]さんが、人類遺伝について書いたものです。1966年に、培風館から出版されました。

 著者の駒井 卓さんは、1866年に生まれ、1908年に東京高等師範学校博物学部を卒業後、1917年に東京帝国大学理学部動物学選科を修了します。その後、1920年に京都大学助教授、1925年に京都大学教授、1950年に国立遺伝学研究所生理遺伝部長を歴任し、遺伝学を研究しました。

 本書の内容は、以下のように、全24章からなります。

  1. 人類遺伝学
  2. 人体の構成と性の決定
  3. 遺伝概説
  4. 遺伝子
  5. 分化
  6. 突然変異遺伝子
  7. 連関
  8. 染色体異常
  9. 人類集団遺伝学
  10. 淘汰
  11. 血液型
  12. 異常血色素
  13. 血漿蛋白
  14. その他の生化学的特性
  15. 遺伝的平衡と遺伝的均斉
  16. 人類遺伝学研究法
  17. 双生児
  18. 近親婚
  19. 人種
  20. 人種・民族の移動と混血
  21. 優生学と優生法規
  22. 優秀家系と天才
  23. 人類の過去・現在・未来
  24. 遺伝性異常形質

 本書は、出版されてからかなりの年月が経っており内容も古くなっていますが、当時の考え方が伝わる点で参考になります。

Komai1966


分子人類学の本17.学んでみると遺伝学はおもしろい

2014年04月11日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo
学んでみると遺伝学はおもしろい (BERET SCIENCE) 学んでみると遺伝学はおもしろい (BERET SCIENCE)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2014-03-24

 この『学んでみると遺伝学はおもしろい』は、東京大学理学部の分子人類学者の針原伸二さんが、入門者向けに書いた分子人類学や遺伝学の教科書です。2014年に、ベレ出版から出版されました。私は、出版時に著者の針原伸二さんから寄贈していただきました。

 本書の内容は、以下のように、全10章からなります。

  1. 遺伝の法則
  2. DNAとは何か
  3. 染色体
  4. 染色体から遺伝を考える
  5. なぜ男と女に分かれているのか(性の話)
  6. 性染色体とミトコンドリアDNA
  7. 遺伝子と病気
  8. 遺伝子を調べる
  9. DNA鑑定
  10. DNAから見たヒトの進化

 本書は、分子人類学や遺伝学について、多くの図を使ってわかりやすく説明されており、入門書として最適です。なお、このブログでもご紹介しましたが、同じ著者による『学んでみると自然人類学はおもしろい』の分子人類学の項目と併せて読む事をおすすめします。

Harihara2014


分子人類学の本16.化石の分子生物学

2013年12月02日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo

化石の分子生物学――生命進化の謎を解く (講談社現代新書) 化石の分子生物学――生命進化の謎を解く (講談社現代新書)
価格:¥ 798(税込)
発売日:2012-07-18

 この『化石の分子生物学』は、分子古生物学者の更科 功さんが分子人類学や分子生物学について書いたものです。2012年に、講談社現代新書2166として、講談社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全8章からなります。

  1. ネアンデルタール人は現生人類と交配したか
  2. ルイ十七世は生きていた?
  3. 剥製やミイラのDNAを探る
  4. 縄文人の起源
  5. ジュラシック・パークの夢
  6. 分子の進化:現在の人類は進化しているか
  7. カンブリア紀の爆発:現在のDNAから過去を探る
  8. 化石タンパク質への挑戦

 人類学にとっては、第1章・第3章・第4章が、大変、参考になります。

 なお、以下は、Kindle版へのリンクです。

化石の分子生物学 生命進化の謎を解く (講談社現代新書) 化石の分子生物学 生命進化の謎を解く (講談社現代新書)
価格:(税込)
発売日:2012-07-20

Sarashina2012


分子人類学の本15.DNAに刻まれたヒトの歴史

2013年09月18日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo
DNAに刻まれたヒトの歴史 (NEW SCIENCE AGE) DNAに刻まれたヒトの歴史 (NEW SCIENCE AGE)
価格:¥ 1,325(税込)
発売日:1991-06-05

 この『DNAに刻まれたヒトの歴史』は、統計数理研究所の長谷川政美さんが、分子人類学から人類進化を探ったものです、1991年に、New Science Age44として、岩波書店から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全6章からなります。

  1. 人類化石をめぐる論争
  2. 分子人類学の発展
  3. 生物進化の歴史をたどる
  4. DNAが語るヒトと類人猿の系統的な関係
  5. 化石証拠との対比
  6. これからの課題と人類の未来

 本書は、分子人類学と人類進化についてわかりやすく書かれており、高校生でもすらすらと読める内容になっています。

Hasegawa1991


分子人類学の本14.遺伝子は35億年の夢を見る

2013年09月17日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo
遺伝子は35億年の夢を見る―バクテリアからヒトの進化まで 遺伝子は35億年の夢を見る―バクテリアからヒトの進化まで
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:1997-02

 この『遺伝子は35億年の夢を見る』は、国立遺伝学研究所の分子人類学者・斎藤成也さんが35億年にわたる生物の進化を遺伝子から探ったものです。1997年に、大和書房から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全6章からなります。

  1. 遺伝子のなかの35億年
  2. 中立進化する遺伝子たち
  3. バクテリアが人間になるまで
  4. 「人間性」の起源をたずねて
  5. 人間のなかの違い
  6. メタ宇宙としての自分

 本書を読むと、35億年にわたる遺伝子の歴史がよくわかります。分子人類学の中でも、人類進化が理解できます。

Saito1997


分子人類学の本13.ウイルスで読み解く人類史

2013年09月16日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo

Nerome1995

 この『ウイルスで読み解く人類史』は、元国立予防衛生研究所の根路銘国昭さんが、ウイルスと人類の歴史について書いたものです。1995年に、徳間書店から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全4章からなります。

  1. 歴史を彩ったウイルス
  2. 人類の系譜に寄りそうウイルス
  3. 民族移動を知らせたウイルス
  4. 文明の中で甦ったウイルス

 本書は、ウイルスと人類の歴史について書かれていますが、日本人の起源についてもふれられており、大変、参考になります。非常に読みやすい文章で書かれているので、比較的短時間で読むことができるでしょう。


分子人類学の本12.ヒトはいかにして生まれたか

2013年09月15日 | K1.分子人類学の本[Molecular Anthropo
ヒトはいかにして生まれたか (ゲノムから進化を考える (5)) ヒトはいかにして生まれたか (ゲノムから進化を考える (5))
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:1998-03-27

 この『ヒトはいかにして生まれたか』は、元東京大学の分子人類学者・尾本恵市さんが主に分子人類学から人類の起源を探ったものです。1998年に、シリーズ「ゲノムから進化を考える」の第5巻として、岩波書店から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全9章からなります。

  1. 自然の中のヒトの位置付け
  2. ヒトはサルとどう違うのか
  3. 分類学と遺伝学
  4. 人類はいつ類人猿と分かれたのか
  5. 遺伝子の進化と形態の進化
  6. 人類はいかにして生まれたのか
  7. 現代人の起源について
  8. ヒトの特徴を説明するネオテニー
  9. ヒトの行動と文化

 本書は、長年分子人類学を研究してきた尾本恵市さんのエッセンスが詰まっています。本書の中身は、分子人類学のみならず、人類学についても多くの事が書かれており、大変、参考になります。

Omoto1998