The Minatogawa Man: From the Upper Pleistocene Man from the Island of Okinawa (Bulletin (Tokyo Daigaku. Sogo Kenkyu Shiryokan), No. 19.) |
この報告書は、沖縄県八重瀬町(調査時は、島尻郡具志頭村港川)に所在する港川遺跡の発掘報告書です。成城大学(当時、東京大学名誉教授)の鈴木 尚先生[1912-2004]と東京大学(当時)の埴原和郎先生[1927-2004]による編著で、1982年に東京大学総合研究資料館(当時、現東京大学総合研究博物館)の紀要第19号として出版されました。
この港川遺跡は、那覇市在住の大山盛保さん[1912-1996]が人骨や獣骨を発見したことが契機となり、沖縄洪積世人類遺跡調査団が、1968年から1974年にかけて3回調査しています。約19,200年前から16,300年前(いくつかの年代を総合して)の人骨4体の全身骨格等が発見されています。
本書の内容は、以下のように、全6章からなります。
- イントロダクション(鈴木 尚・田辺義一)
- 港川人の頭蓋骨(鈴木 尚)
- 港川人の歯(埴原和郎・UEDA, Hiroshi)
- 港川人の四肢骨(遠藤萬里・馬場悠男)
- 沖縄本島南部の地質(土 隆一)
- フッ素分析による港川人の相対年代(松浦秀治)
私は、長らくこの報告書を持っていませんでした。それは、鈴木 尚先生・埴原和郎先生・遠藤萬里先生・馬場悠男先生・松浦秀治先生から、それぞれ、抜き刷りをいただいていたからです。でも、必要となって苦労して入手しました。
この報告書は、なかなか入手し難いのですが、現在では、東京大学総合研究博物館で無料公開されています。便利な時代になりました。以下は、この報告書へのリンクです。
リンク:東京大学総合研究博物館公式ホームページ・Bulletin No.19