なぜヒトの脳だけが大きくなったのか―人類進化最大の謎に挑む (ブルーバックス) 価格:¥ 945(税込) 発売日:2007-01-19 |
この『なぜヒトの脳だけが大きくなったのか』は、京都大学霊長類研究所の濱田 穣さんが、人類進化や霊長類学から、人類の脳の進化について書いたものです。2007年に、講談社ブルーバックス1540として、講談社から出版されました。
本書の内容は、以下のように、全9章からなります。
- まずヒトの進化をたどってみよう
- なにが脳の発達を促したのか
- 言語コミュニケーションを行う発声器官の進化
- 脳の拡大は、なぜ、どのように起こったのか?
- カニクイザルの道具使用行動
- 脳のエネルギー消費を支える食物獲得方法の進化
- 寿命と老化と脳の進化
- 長い成長期間と脳の関係
- 脳のインフラとしての脂肪
脳は、ヒトの場合、全消費エネルギーの約20%から25%、つまり、1/5から1/4ものエネルギーが必要な高価な器官です。なぜ、そうなったのかが、本書では様々な角度から探られています。意外ですが、脳の進化に関する本は非常に少なく、その点で、本書は非常に参考になります。