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坪井正五郎―日本で最初の人類学者 価格:¥ 5,400(税込) 発売日:2013-09-12 |
この『坪井正五郎』は、編集者の川村伸秀さんが、東京帝国大学の人類学者・坪井正五郎[1863-1913]について生涯をまとめた評伝です。副題には、「日本で最初の人類学者」とあります。2013年に、弘文堂から出版されました。
坪井正五郎は、1863年1月5日に生まれました。正月の五日に生まれたため、正五郎と名付けたと言われています。やがて、東京英語学校・東京大学予備門・帝国大学理科大学理学部動物学科を卒業し、大学院に進学します。在学中には、現在の日本人類学会を設立しました。その後、ヨーロッパへ留学し、帰国後は帝国大学理科大学教授に就任します。しかし、1913年5月26日に、ペテルブルクで開催された「第5回万国学士院連合大会」出席中に体調を崩し、ドイツのアレクサンドル病院で死去しました。まだ、50歳という若さでした。しかし、人類学会の基礎を築き、人類学を広く広報し、人類学教室という日本で初めての教室を築いたという功績は大きいと考えられます。
本書の内容は、以下のように、全2部全18章からなります。なお、「第1部.人類学へ」は1章から9章、「第2部.人類学から」は10章から18章となります。
- 誕生
- 学会設立
- 独学
- 風俗測定
- 横穴発掘
- 看板考
- 予備調査
- 論争
- 留学
- 講義
- 趣味仲間
- 実録笑話
- 人間展示
- 遠足
- 三越
- 湖底遺跡
- 世界一周
- 客死
本書は、著名な人類学者・坪井正五郎について初めてまとめられた評伝で、坪井正五郎没後100年に出版されました。