原猿の森―サルになりそこねたツパイ (1978年) (自然選書) 価格:¥ 1,050(税込) 発売日:1978-07 |
この本は、元大阪市立大学の動物学者・川道武男さんが、ツパイについて書いたものです。副題には、「サルになりそこねたツパイ」とあります。なお、ツパイは以前は霊長類に分類されていましたが、現在でははずされている場合が多いようです。1978年に、自然選書として、中央公論社から出版されました。
本書の内容は、以下のように、全9章からなります。
- ツパイを求めて
- ツパイの行動
- ワナの狩人
- 空間構造
- ペアの生活
- なわばり制
- 声とにおい
- 繁殖とその結末
- 木に登ったサル:原猿
本書は、著者の川道武男さんが、1974年8月から1975年3月まで、東南アジアのマレーシアとシンガポールで現地調査した結果が書かれています。日本語で書かれたツパイに関するまとまった本としては、本書が唯一だと思われます。