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人類学のススメ

人類学の世界をご紹介します。OCNの「人類学のすすめ」から、サービス終了に伴い2014年11月から移動しました。

日本人の起源の雑誌4.遺伝(2007年3月号)

2010年05月14日 | F4.日本人の起源の雑誌[Journal of Ori

20073

生物の科学/遺伝 61-2 2007/03
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2007-03

 雑誌・生物の科学「遺伝」の2007年3月号(Vol.61・No.2)は、2007年3月1日に、NTSから出版されました。今号の特集は、「日本人の起源:日本列島住民の成立と変遷」です。この雑誌は、長い間、裳華房から出版されていましたが、2005年11月号(Vol.59・No.6)が最終巻となり、その後、NTSから出版されています。ただ、2005年11月号までのバックナンバーは、裳華房で販売しているそうです。

 今号の特集の内容は、以下の通りです。

  • 特集にあたって(木村 賛)
  • 遺伝子データから日本列島人の成立を考える(斎藤成也)
  • ミトコンドリアDNAが解明する日本人の起源(篠田謙一)
  • 日本列島の「旧石器時代人骨」:古人骨の年代推定とその信頼性(近藤 恵・松浦秀治)
  • 縄文人とアイヌは人種の孤島か?(百々幸雄)
  • 北海道に暮らした人びとの食生活:北海道の続縄文文化と本州の弥生文化(米田 穣)
  • 骨から辿る日本人の身体の変化(中橋孝博)
  • 変化する日本人の身体:明治時代から現代まで(河内まき子)
  • 日本列島の人口潮流:人類社会生成の実験室(金子隆一)

 本特集は、3年前に出版されたもので少し古いのですが、それでも、形態学・遺伝学・生体学・年代学・人口学と様々な分野から見た日本人の起源について書かれており、大変、参考になります。


日本人の起源の雑誌3.ニュートン(2010年5月号)

2010年04月17日 | F4.日本人の起源の雑誌[Journal of Ori
Newton ( ニュートン ) 2010年 05月号 [雑誌] Newton ( ニュートン ) 2010年 05月号 [雑誌]
価格:¥ 1,000(税込)
発売日:2010-03-26

 前回、雑誌「科学」の2010年4月号をご紹介しました。今回は、雑誌「ニュートン」の2010年5月号をご紹介します。今号は、日本人の起源の特集ではありませんが、沖縄県石垣島の白保竿根田原洞穴出土旧石器時代人骨が紹介されています。

 この人骨は、新石垣空港建設中に、2007年から2009年に発見されたもので、人骨から直接年代を測定した結果、約20,000年前・約18,000年前・約15,000年前という年代が得られています。出土した人骨から直接年代を測定したものとしては、国内最古です。

 わずか1頁(p.125に掲載)ですが、人骨がカラー写真で掲載されており、参考になります。


日本人の起源の雑誌2.科学(2010年4月号)

2010年04月16日 | F4.日本人の起源の雑誌[Journal of Ori

20104

(*画像をクリックすると、拡大します。)

 月刊雑誌「科学」(岩波書店)の2010年4月号(Vol.80・No.4)が届きました。今号の特集は、『日本人への旅』です。日本人の起源に、大変、参考になります。アマゾンで検索しましたが、品切れなので、リンクさせませんでした。

 内容は、以下の通りです。

特集

  • DNAが語る”複眼的視点”(篠田謙一・安達 登)
  • 〈港川人〉とは何か(海部陽介・藤田祐樹)
  • 〈食〉の復元が示す縄文文化の多様性(米田 穣)
  • 渡来系弥生人はどうひろまったのか?(中橋孝博・飯塚 勝)
  • 日本人形成論への誘い(溝口優司)

コラム

  • デジタル解析の力(河野礼子)
  • 石垣島から出土した2万年前の人骨(中川良平・米田 穣)
  • 縄文早前期人は「華奢」だったのか(坂上和弘・馬場悠男)

 この内容は、国立科学博物館人類研究部長の溝口優司先生を代表として、平成17年度~平成21年度にかけて行われた日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究の「更新世から縄文・弥生期にかけての日本人の変遷に関する総合的研究」の成果です。


日本人の起源の雑誌1.港川人と旧石器時代の沖縄

2009年07月23日 | F4.日本人の起源の雑誌[Journal of Ori

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 この雑誌、『港川人と旧石器時代の沖縄』は、「沖縄県史ビジュアル版2: 考古①」として、(財)沖縄県文化振興会と公文書館管理部資料編集室の編集で、1998年に出版されました。私も、協力者として名を連ねています。

 沖縄県出土の港川人は、国内で全身骨格が保存されている唯一の旧石器時代人骨として、大変有名です。また、珊瑚礁の石灰岩がある沖縄地域からは、港川人以外で、山下町第一洞人・ゴヘズ洞人・カダ原洞穴・桃原洞人・大山洞人・下地原洞人・ピンザアブ洞人と多くの旧石器時代人骨が発見されています。

 本書は、これらの沖縄出土旧石器時代人骨や、遺跡出土獣骨について、オールカラーで紹介しているもので、わかりやすく解説されています。