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人類学のススメ

人類学の世界をご紹介します。OCNの「人類学のすすめ」から、サービス終了に伴い2014年11月から移動しました。

霊長類全般の本10.人間性はどこから来たか

2012年04月30日 | M1.霊長類の本:全般[Primates:Japane
人間性はどこから来たか―サル学からのアプローチ (学術選書) 人間性はどこから来たか―サル学からのアプローチ (学術選書)
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2007-08

 この本は、元京都大学の霊長類学者・西田利貞[1941-2011]さんが、霊長類学の様々なテーマについて言及したものです。1999年に、京都大学学術出版会から出版されました。私は、出版時に、著者の西田利貞先生から寄贈していただきました。

 本書の内容は、以下のように、全12章からなります。

  1. 現代人は狩猟採集民
  2. 人間性の研究の方法
  3. 社会生物学から見た人類
  4. 社会の起源
  5. 互酬性の起源
  6. 家族の起源
  7. 攻撃性と葛藤解決
  8. 文化の起源
  9. 言語の起源
  10. 知能の進化
  11. 初期人類の進化
  12. 終章

 本書は、霊長類学のみならず、第11章では初期人類の行動と進化についても言及されており、人類進化にも大変参考になります。

Nishida1999

西田(1999)『人間性はどこから来たか』表紙(*画像をクリックすると、拡大します。)


人類生態学の本9.ヒトの自然誌

2012年04月29日 | K5.人類生態学の本[Human Ecology:Jap

Tanakakakeya1991

ヒトの自然誌
価格:¥ 5,046(税込)
発売日:1991-02

 この本は、元京都大学の霊長類学者・伊谷純一郎[1926-2001]さんが1990年に京都大学を定年退官したのを記念して編集された、論文集です。田中二郎さん・掛谷 誠さんによる編で、1991年に平凡社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全6章からなります。 

Ⅰ.共存の原理

  • 平等主義の進化史的考察(市川光雄)
  • 「分かち合い」としての「分配」(丹野 正)
  • 平等性と不平等性のはざま(掛谷 誠)

Ⅱ.コミュニケーションの諸相

  • サンの日常と歌(今村 薫)
  • サンの会話構造(菅原和孝)
  • 「深い関与」を要求する社会(北村光二)
  • 投擲的発話(木村大治)

Ⅲ.農耕と牧畜の世界

  • バルーチュ族のヤシ文化(松井 健)
  • エチオピア西南部におけるエンセーテの品種保存(重田眞義)
  • 人間と家畜の関係からみた牧畜論の試み(鹿野一厚)
  • セントラル・カラハリ・サンのヤギ飼養について(池谷和信)
  • ラクダ移譲の制度的側面(佐藤 俊)

Ⅳ.病いと死の民俗

  • トゥルカナの家畜をめぐる病気観(太田 至)
  • 森の民ガンドウの生と死をめぐる伝承(武田 淳)
  • アイヌの宇宙観再考(山田孝子)
  • 死者を訪ねる旅(澤田昌人)

Ⅴ.人々の絆

  • 再訪・ソンゴーラの物々交換市(安渓遊地)
  • アラウ夫人の店(原子令三)
  • アカにおける社会的アイデンティティ(竹内 潔)
  • 夫と妻にとっての結婚の意味(河合香吏)
  • 森と村と蜂蜜と(寺嶋秀明)
  • スワンプの漁師たち(今井一郎)
  • トングウェ族の職人の世界(西田正規)

Ⅵ.変貌する社会

  • タンザニアのニャキュウサ社会の歴史的変化(栗田和明)
  • 定住した狩猟採集民バカ・ピグミー(佐藤弘明)
  • カラハリ狩猟採集民サンの定住化とその影響(大崎雅一)
  • 変貌するアフリカと狩猟採集民(田中二郎)

ホームページ更新6.「生物考古学研究所」

2012年04月28日 | A1.私のホームページ[My Homepage]

Ibahomepage_2

私のホームページ「生物考古学研究所」を更新しました。

・『参考資料』の内、「出土人骨参考資料」に、「火葬人骨:洋書」を追加しました。

・『参考資料』の内、「動物種別参考資料」に「カモシカ」を追加しました。

*以下は、私のホームページへのリンクです。

リンク:「生物考古学研究所」ホームページ


霊長類の論文集3.サルの文化誌

2012年04月27日 | M2.霊長類の本:論文集[Primates・Essa

Nishidaizawakano1991

サルの文化誌
価格:¥ 5,046(税込)
発売日:1991-02

 この本は、元京都大学の霊長類学者・伊谷純一郎[1926-2001]さんが1990年に京都大学を定年退官したのを記念して編集された、論文集です。西田利貞[1941-2011]さん・伊沢紘生さん・加納隆至さんによる編で、1991年に平凡社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全5章からなります。

Ⅰ.サルからヒトへ

  • ホミニゼーションへの道のり(渡辺 毅)

Ⅱ.様々な社会

  • マダガスカルの原猿類社会(小山直樹)
  • もう一つの進化の道(伊沢紘生)
  • 南米の父系社会(西邨顕達)
  • 群れの社会変動論(丸橋珠樹)
  • 一夫多妻の社会(大沢秀行)
  • 樹冠の核家族(乗越晧司)
  • 父親の起源(山極寿一)
  • 離合集散型社会の形成とその意味(鈴木 晃)
  • 父系集団のオスたち(川中健二)
  • 人間社会の原型か?(加納隆至)

Ⅲ.サル学の方法の問題

  • カルチャーの概念(伊谷純一郎)
  • 君は誰だい、君こそ誰かい(森 明雄)
  • ニホンザルのオスの社会人口学(デイビッド・S・スプレイグ)
  • ニホンザルの群れと遊動域の状態方程式(高崎浩幸)
  • グルーミングの経済学(塚原高広)

Ⅳ.絆としての性と食

  • なぜセックスをするのか?(榎本知郎)
  • 乱婚社会の謎(長谷川寿一)
  • 性的分業の起源(上原重男)
  • 狩る者と狩られる者、そしてねだる者とねだられる者(高畑由起夫)
  • 「食行為の社会化」と食物分配行動の進化(黒田末寿)

Ⅴ.メスとワカモノの位置

  • 霊長類の母子関係研究がもたらしたもの(長谷川真理子)
  • 「妹」の力(岡安直比)
  • 自立と挫折の季節(鈴木 滋)
  • 石遊び(マイケル・A・ハフマン)
  • 青年期の終わり(早木仁成)
  • ワカメスのアイデンティティ(伊谷原一)
  • 母親に頼るオスと自立したオス(五百部 裕)
  • 父系社会を牛耳るメスたち(古市剛史)

人類学史の本24.サル・ヒト・アフリカ:私の履歴書

2012年04月26日 | H1.人類学史の本[History of Anthropol

Itanij1991

サル・ヒト・アフリカ―私の履歴書
価格:¥ 1,427(税込)
発売日:1991-09

 この本は、霊長類学者・伊谷純一郎[1926-2001]さんが書いた自叙伝です。1991年に、日本経済新聞社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全3部からなります。

  1. 私の履歴書
  2. 旅立ち
  3. 野生とその周辺

 本書の第1部は1991年に日本経済新聞社に連載された「私の履歴書」が元になっています。また、第2部と第3部は、「私の履歴書」用に長めに書いていて削ったものから厳選しているそうです。自らを、日本の霊長類学の第1世代(川村俊蔵・河合雅雄・徳田喜三郎・伊谷純一郎)と位置づけた著者の、霊長類学草創期の話が興味深く書かれています。ちなみに、第0世代は、宮地伝三郎・今西錦司・間直之助の3人だそうです。


霊長類その他の本3.自然がほほ笑むとき

2012年04月25日 | M8.霊長類の本:その他[Primates・Othe
自然がほほ笑むとき 自然がほほ笑むとき
価格:¥ 1,937(税込)
発売日:1993-11

 この本は、霊長類学者・伊谷純一郎[1926-2001]さんが霊長類その他について書いたエッセイ(随筆)をまとめたものです。1993年に、平凡社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全4章からなります。

  • 自然がほほ笑むとき
  • 旅への衝動
  • 先達たちの足跡
  • 自然界における人間の位置

 本書は、伊谷純一郎さんが、1981年から1993年まで、様々な新聞や雑誌に投稿した随筆が再録されています。本書には、伊谷純一郎さんの1990年に行った退官記念講演「人類学とアフリカの旅」が再録されていますす。なお、本書の表紙は、伊谷純一郎さんの実父で洋画家の伊谷賢蔵[1902-1970]さんが描いたスケッチだそうです。

Itanij1993

伊谷(1993)『自然がほほ笑むとき』表紙(*画像をクリックすると、拡大します。)


霊長類その他の本2.自然の慈悲

2012年04月24日 | M8.霊長類の本:その他[Primates・Othe
自然の慈悲 自然の慈悲
価格:¥ 1,896(税込)
発売日:1990-03

 この本は、霊長類学者・伊谷純一郎[1926-2001]さんが霊長類その他について書いたエッセイ(随筆)をまとめたものです。1990年に、平凡社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全5章からなります。

  • 洛北随想
  • 野鳥雑記
  • サル学余録
  • アフリカ断章
  • 自然の慈悲

 本書は、伊谷純一郎さんが、1979年から1988年まで、様々な新聞や雑誌に投稿した随筆が再録されています。本書が出版された、1990年は、伊谷純一郎さんが京都大学を定年退官された年にあたります。なお、本書の表紙は、伊谷純一郎さんの実父で洋画家の伊谷賢蔵[1902-1970]さんが描いたスケッチだそうです。

Itanij1990

伊谷(1990)『自然の慈悲』表紙(*画像をクリックすると、拡大します。)


霊長類その他の本1.大旱魃・トゥルカナ日記

2012年04月23日 | M8.霊長類の本:その他[Primates・Othe

Itanij1982

大旱魃―トゥルカナ日記 (1982年) (新潮選書)
価格:¥ 840(税込)
発売日:1982-11

 この本は、霊長類学者・伊谷純一郎[1926-2001]さんが、1980年にアフリカのトゥルカナで調査した際の日記を元に書いたものです。1982年に、新潮選書として新潮社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全6章からなります。

  1. 飢餓の原野
  2. ラポー
  3. 牛牧
  4. アウイ・ナポロンにて
  5. エピローグ

 個人的には、第2章の「埋葬」(pp.85-86)を興味深く読みました。それによると、「子供が亡くなった場合、死体を藪に持っていき、砂を少し掘ってエプーの葉を敷いてその上に遺体を置く。」とあります。「子供を土に埋めると、つぎの子に恵まれないと信じられている。」そうです。


私の仕事・本14.古病理学事典

2012年04月22日 | B1.私の仕事:本[My Work:Book]

Fujita2012f

古病理学事典
価格:¥ 6,300(税込)
発売日:2012-04-16

 この本は、新潟県立看護大学の藤田 尚さんによる編で書かれた古病理学に関する事典です。このような事典は、国内では初になります。私は、「広汎性特発性骨増殖症」と「頭蓋骨縫合早期癒合症」の2章を執筆させていただきました。

 本書の内容は、以下のように、全2部23章からなります。

第Ⅰ部.骨に現れる病変

  • 骨膜炎(P.ヤナコプル・鈴木隆雄)
  • 結核(鈴木隆雄)
  • トレポネーマ症(鈴木隆雄)
  • 麻痺性疾患(弦本敏行)
  • 骨折(弦本敏行)
  • 変形性関節症(谷畑美帆)
  • クリブラ・オルビタリア(平田和明)
  • ハリス線(平田和明)
  • 骨の良性・悪性腫瘍(弦本敏行)
  • リウマチ(福田眞輔)
  • 広汎性特発性骨増殖症(楢崎修一郎)
  • 頭蓋骨縫合早期癒合症(楢崎修一郎)
  • 遺伝学と古病理学(針原伸二)

第Ⅱ部.歯に現れる病変

  • 齲蝕(藤田 尚)
  • 歯周病(藤田 尚)
  • エナメル質減形成(山本美代子)
  • 歯の形態異常(近藤信太郎)
  • 歯の欠如(山田博之)
  • 歯の萌出とその異常(金澤英作)
  • 顎骨の良性・悪性腫瘍(藤田 尚)
  • 風習的抜歯(藤田 尚)
  • 楔状欠損(藤田 尚)
  • 下顎隆起(五十嵐由里子)

Fujita2012b

*お知らせ

 本書が入手困難の場合は、お知らせ下さい。現在、アマゾンでは品薄状態になっています。著者割引で購入できます。数に限りがありますので、割引価格でご購入をご希望の方は、このブログにコメントを残す(公開はされません)か、小生のホームページ「生物考古学研究所」のお問い合わせ欄からお申し込み下さい。

定価:6,300円(税込み)

特別割引価格:5,040円(税込み)。但し、荷造り送料が380円かかります。2冊以上は、送料無料です。

以下の情報が必須です。出版社の同成社から直接発送されます。

・氏名

・住所(郵便番号を含む)

・電話番号

・冊数

・支払方法(代金引換か郵便振替)

リンク:「生物考古学研究所」ホームページ  


ホームページ更新5.「生物考古学研究所」

2012年04月21日 | A1.私のホームページ[My Homepage]

Ibahomepage

 ホームページを更新しました。

・『参考資料』に、「動物種別参考資料」のコーナーを追加し、「イヌ(犬)・オオカミ(狼)」・「イノシシ(猪)・ブタ(豚)」・「ウシ(牛)」・「ウマ(馬)」・「シカ(鹿)」・「ニホンザル(日本猿)」・「ネコ(猫)」の、7種類に関する、本や論文をご紹介しています。今回は、哺乳類に限りましたが、いずれ、鳥類・爬虫類・両生類・魚類と広げていきたいと思います。

*以下は、私のホームページへのリンクです。

リンク:生物考古学研究所ホームページ


動物考古学全般の本28.動物と人間の歴史

2012年04月21日 | L1.動物考古学の本:全般[Zooarchaeolo

Eguchi2003

動物と人間の歴史
価格:¥ 2,520(税込)
発売日:2003-03

 この本は、麻布大学名誉教授の江口保暢さんが、11種類の動物と人間の歴史について書いたものです。2003年に、築地書館から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全10章からなります。著者の遊び心からか、「章」ではなく、「頭」・「匹」・「羽」となっています。

  • 第1匹.オオカミ:狼が来た!
  • 第2匹.イヌ:犬は友達
  • 第3頭.ヤギ、ヒツジ:山羊と羊は遊牧の世界から
  • 第4頭.ウシ:牛は農耕とともに歩んで来た
  • 第5頭.ウマ:馬が駆け抜けた遠い道
  • 第6頭.ブタ:豚は肉と脂の塊
  • 第7羽.ニワトリ:鶏は太陽を呼ぶ
  • 第8匹.ヘビ:蛇の神秘性
  • 第9匹.ネズミ:ネズミの害と愛嬌
  • 第10匹.ネコ:猫が来た苦難の道のり

 本書は、代表的な動物11種類について、世界史及び日本史の中での人間との歴史について書かれており、動物考古学にも大変、参考になります。


霊長類全般の本9.霊長類社会の進化

2012年04月20日 | M1.霊長類の本:全般[Primates:Japane
霊長類社会の進化 (平凡社 自然叢書) 霊長類社会の進化 (平凡社 自然叢書)
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:1987-06

 この本は、霊長類学者・伊谷純一郎[1926-2001]さんが、霊長類の社会について書いたものをまとめたものです。1987年に、平凡社・自然叢書3として、平凡社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全8章からなります。

  1. 霊長類の社会から人間の社会へ[「科学」(1967年4月号)]
  2. 霊長類の近親交配回避機構[「遺伝」(1970年6月号)]
  3. 霊長類の社会構造[『生態学講座20』(1972年)]
  4. 霊長類の社会構造と個体群のエイジング[「医学のあゆみ」(97巻9号・1976年)]
  5. 社会構造をつくる行動[『現代心理学講座1.心とは何か』(1981年)]
  6. 家族起源論の行方[『家族史研究7』(1983年)]
  7. 霊長類社会における共存のための不平等原則と平等原則[「社会・経済システム」(第3号・1985年)]
  8. 霊長類社会構造の進化[『創造の世界』(58・1986年)]

 本書は、伊谷純一郎さんが、1967年から1986年までの20年間に、様々な本や雑誌に書いた8本の論文がまとめられています。

Itanij1987

伊谷(1987)『霊長類社会の進化』表紙(*画像をクリックすると、拡大します。) 


霊長類全般の本8.霊長類の社会構造

2012年04月19日 | M1.霊長類の本:全般[Primates:Japane

Itanij1972

生態学講座〈20〉霊長類の社会構造 (1972年)
価格:(税込)
発売日:1972

 この本は、霊長類学者の伊谷純一郎[1926-2001]さんが霊長類の社会構造について書いたものです。1972年に、生態学講座20として、共立出版から出版されました。

 本書の内容は、以下のように全2編9章からなります。

第1編.原猿論

  1. メール・アンド・フィーメール
  2. 夜の単独生活者
  3. 昼行性の原猿類
  4. 霊長類社会の原型

第2編.真猿論

  1. 新世界猿の社会
  2. オナガザル科の群れ型の社会
  3. 群れ型の社会の通時的構造
  4. 群れ型の社会の発展
  5. 類人猿の社会

 本書は、出版されてから40年も経っているために当然内容は古いのですが、霊長類学史の中で著名な本です。


霊長類の論文集2.形質・進化・霊長類

2012年04月18日 | M2.霊長類の本:論文集[Primates・Essa

Katonakaoumesao1977

形質 進化 霊長類―今西錦司博士古稀記念論文集 (1977年)
価格:¥ 6,090(税込)
発売日:1977-07

 この本は、元京都大学の霊長類学者・今西錦司[1902-1992]さんの古稀を記念して出版された論文集です。1977年に、加藤泰安さん・中尾佐助[1916-1993]さん・梅棹忠夫[1920-2010]さんによる編で、中央公論社から出版されました。

 本書の内容は、以下のように、全14編の論文からなります。

  1. 続、ヒトの足:その佇立機能をめぐって[水野祥太郎]
  2. 生体計測値の多変量解析によるHadza族とIraqw族の人種学的考察[池田次郎]
  3. Surgical Treatment for Microphallus[Naohiko HARADA]
  4. アウストラロピテクス類[岩本光雄]
  5. 中生代哺乳類の進化と霊長類の進化[瀬戸口烈司]
  6. 霊長類と所有[鳥居正夫]
  7. 食性からみたニホンザルの適応に関する生物地理学的研究[上原重男]
  8. ニホンザル未成熟個体の性行動[水原洋城]
  9. ニホンザルの群間関係[伊沢紘生]
  10. ニホンザルオスの生活様式[佐藤 俊]
  11. 幸島の野生ニホンザルの群れにおけるメスの間の順位変動について[森 明雄・森 梅代・岩本俊孝]
  12. 嵐山におけるニホンザルオスの転出入の動態と群れの社会構造について[乗越皓司]
  13. Considerations on the Subcultural Behavior of Japanese Macaques (Macaca fuscata)[J. Kitahara-Frisch]
  14. 日本におけるインフラヒューマン・カルチュアの研究[伊谷純一郎・西邨顕達]

人類生態学の本8.人間

2012年04月17日 | K5.人類生態学の本[Human Ecology:Jap

Kawakidaumusaokamiyama1966

人間―人類学的研究 (1966年)
価格:¥ 3,360(税込)
発売日:1966

 この本は、元京都大学の霊長類学者・今西錦司[1902-1992]さんの還暦を記念して出版された論文集です。1966年に、川喜多二郎[1920-2009]さん・梅棹忠夫[1920-2010]さん・上山春平さんによる編で、中央公論社から出版されました。

 今西錦司さんの還暦記念論文集は、本書の『人間』の他に、『サル』・『自然』と合計3冊が出版されています。

 本書の内容は、以下のように、序以外全17編の論文からなります。

  • 序にかえて(桑原武夫)
  • 1.Personalityの進化に関する覚えがき(今西錦司)
  • 2.乾燥地域の国家(谷 泰)
  • 3.社会編成論(上山春平)
  • 4.世界農業史上における古代旱地農法の位置(飯沼二郎)
  • 5.産業革命論(角山 栄)
  • 6.ロールシャハ・テストによるカラコラム・ナギール領民のモーダル・パーソナリティ(藤岡喜愛)
  • 7.農民の要求水準と行動様式(米山俊直)
  • 8.日本の人類退化論(筑波常治)
  • 9.Adventurousな現象に対する日本人の社会的反応について(本田勝一)
  • 10.チベット文化の生態学的位置づけ(川喜多二郎)
  • 11.「ヒンドゥー化」についての一考察(飯島 茂)
  • 12.東南アジアにおける山地民族の問題(岩田慶治)
  • 13.東南アジアの焼畑の輪栽様式と人口支持力(佐々木高明)
  • 14.Datoga牧畜社会における家族と家畜群(梅棹忠夫)
  • 15.Datoga族の地域集団(富川盛道)
  • 16.Hadzapi族の食生活について(富田浩造)
  • 17.Mangola村におけるBantu系農耕民の部族間の関係について(和崎洋一)