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人類学のススメ

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日本人の起源の本・古典8.顔の人類学

2012年06月18日 | F2.日本人の起源の本:古典[Origin of

Yamazaki1943

 この本は、元日本歯科大学の山崎 清[1901-1985]さんが、頭蓋骨及び生体の顔面について書いたものです、1943年に、天佑書房から出版されました。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたので、リンクさせていません。

 本書の内容は、以下のように、全4部と附編からなります。

  1. 頭蓋人類学の基礎知識
  2. 顔面頭蓋の計測学
  3. 生体の顔面観察
  4. 生体の顔面計測
  • 附1.顔の土俗その他
  • 附2.頭蓋学の沿革(トピナールより抜粋)

 著者の山崎 清さんは、日本歯科医学専門学校(現・日本歯科大学)を卒業後、フランスに留学し、パリ歯科大学及びパリ人類学学校を卒業しています。帰国後は、母校及び鶴見大学にて矯正学の教鞭をとっていました。この顔の人類学は、フランス留学中に興味を覚えた分野だそうです。

 実際、本書は、フランスの人類学者、ポール・トピナール(Paul TOPINARD)[1830-1911]が1885年に出版した『人類学概論(Elements d'Anthropologie Generale)』を元にして書かれているそうです。