この本は、元日本歯科大学の山崎 清[1901-1985]さんが、頭蓋骨及び生体の顔面について書いたものです、1943年に、天佑書房から出版されました。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたので、リンクさせていません。
本書の内容は、以下のように、全4部と附編からなります。
- 頭蓋人類学の基礎知識
- 顔面頭蓋の計測学
- 生体の顔面観察
- 生体の顔面計測
- 附1.顔の土俗その他
- 附2.頭蓋学の沿革(トピナールより抜粋)
著者の山崎 清さんは、日本歯科医学専門学校(現・日本歯科大学)を卒業後、フランスに留学し、パリ歯科大学及びパリ人類学学校を卒業しています。帰国後は、母校及び鶴見大学にて矯正学の教鞭をとっていました。この顔の人類学は、フランス留学中に興味を覚えた分野だそうです。
実際、本書は、フランスの人類学者、ポール・トピナール(Paul TOPINARD)[1830-1911]が1885年に出版した『人類学概論(Elements d'Anthropologie Generale)』を元にして書かれているそうです。