人類以前の社会学―アフリカに霊長類を探る (Newton Science) 価格:¥ 2,957(税込) 発売日:1990-04 |
この『人類以前の社会学』は、元京都大学霊長類研究所の霊長類学者・河合雅雄さんによる編で主に霊長類の生態について書かれた論文集です。副題には、「アフリカに霊長類を探る」とあります。1990年に、教育社から出版されました。
本書の内容は、以下のように、全3章からなります。
第一章.熱帯多雨林とサル
- サルはなぜ森を棲み家にしえたか(河合雅雄)
- バイ族による森林性有蹄類のわな猟(岩本俊孝)
- 食痕の生態学(森 明雄)
- オオハナジログエノンの生態(ジャン・バルセロ)
- 混群の生態学(三谷雅純)
- マンドリルの採食生態(星野次郎)
- マンドリルの音声コミュニケーションと社会構造(宮藤浩子)
- カメルーンに生息するドリルの社会と生態(丸橋珠樹)
- 熱帯多雨林の植生(梶 幹男)
- 熱帯多雨林に生物活性物質を含む植物を探る(小清水 弘一・大東 肇)
- テレメーターで樹上性のサルを追う(水野昭憲)
- 霊長類のバイオテレメトリ(安藤 滋)
第二章.サバンナのサル
- ゲラダヒヒのリーダー交代(森 梅代)
- 雑種ヒヒの社会構造(菅原和孝)
- ヒヒの雑種集団の遺伝学的分析(庄武孝義)
- ヒヒの系統分化(岩本光雄)
- パタスモンキーの社会(大沢秀行)
- パタスモンキーの採食生態(中川尚史)
- 霊長類の重層社会(河合雅雄)
第三章.ヒト科への道
- ピグミーチンパンジーのオス間関係(五百部 裕)
- チンパンジーの叩き割り文化(杉山幸丸)
- 肉分配から見たレンディーレ族の社会(佐藤 俊)
- 半家畜トナカイの社会と管理(広谷 彰)
本書は、河合雅雄さんが1987年に京都大学霊長類研究所を定年退官した記念として出版された論文集です。