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人類学のススメ

人類学の世界をご紹介します。OCNの「人類学のすすめ」から、サービス終了に伴い2014年11月から移動しました。

博物館の企画展示図録13.直良信夫生誕100年展

2013年05月18日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

Akashicitymuseumofculture2002

 この図録は、2002年に明石市立文化博物館で開催された企画展『「明石原人」の発見者・直良信夫生誕100年展』の図録です。2002年7月20日から同年9月1日に実施されました。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。

 本図録の内容は、以下の通りです。

ごあいさつ

目次

学問へのめざめ

明石時代

東京時代

出雲時代

「明石原人」問題

直良信夫の軌跡

まとめ

特別寄稿

  • 「父・直良信夫と明石原人」(直良三樹子)
  • 「明石と直良さんの想い出」(春成秀爾)

直良信夫年譜

直良信夫の主な著書

参考文献

 本書は、大分県で生まれ、東京で勉学を行い、兵庫県明石市で明石原人を発見し、再度上京して早稲田大学教授となり、島根県で逝去した、直良信夫[1902-1985]さんの生涯がコンパクトにまとめられており、大変、参考になります。


博物館の企画展示図録12.グレートジャーニー人類の旅

2013年04月20日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

Nsmgreatjourney2013

 この図録は、現在、国立科学博物館の特別展として行われている『グレートジャーニー人類の旅』展の図録です。私は、監修者の国立科学博物館名誉研究員の馬場悠男先生から寄贈していただきました。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。上野の国立科学博物館で購入できます。

企画展名: 国立科学博物館特別展『グレートジャーニー人類の旅』(この星に、生き残るための物語)

開催期間: 2013年3月16日(土)~同年6月9日(日)

 本図録の内容は、以下のように、全6章からなります。

第1章.旅の始まり:2つのグレートジャーニー

  • ラエトリの足跡化石:旅の始まり、旅の終わり
  • 人類遙かなる旅(関野吉晴)
  • 対談「グレートジャーニー」で学んだこと経験したこと(篠田謙一・関野吉晴)
  • 人類の拡散:サピエンスのグレートジャーニー(馬場悠男)

第2章.熱帯雨林[アマゾン]

  • 熱帯雨林の知恵:今を楽しむ

第3章.高地[アンデス]

  • 高地の知恵:共同体を生かす
  • 対談「文明の危機といくつかの可能性」(佐藤洋一郎・関野吉晴)

第4章.極北[アラスカ・シベリア]

  • 極北の知恵:食とエネルギーをむだなく使いつくす

第5章.乾燥地帯[アタカマ・ゴビ・ヌビア・ダナキル]

  • 乾燥地帯の知恵:水と家畜を大切に使う

第6章.縄文号の旅と日本[温帯モンスーン]

  • 関野が挑んだ日本人への道(篠田謙一)
  • 手がかりは足元にある:江戸期日本の暮らしのカタチ(鞍田 崇)
  • 「ラエトリ遺跡の猿人家族を復元する」(馬場悠男)
  • 未来を紡ぐ物語(関野吉晴)

 関野吉晴さんは、1949年に東京都で生まれ、1975年に一橋大学法学部を卒業します。一橋大学在学中に探検部を創設して、1971年にはアマゾン全域踏査隊長としてアマゾン川全域を調査しました。その後、25年間の間に、32回・通算10年間以上にわたって、南米を探検したそうです。現地調査の際に、医療が必要だと感じ1976年に横浜市立大学医学部医学科に入学し、1982年に同大学を卒業して医師になります。1993年12月からは、グレートジャーニーを始め、徒歩・ラクダ・自転車・犬ぞり・トナカイぞり・カヌー・カヤック・シーカヤック・カユック等を使って、世界中を旅しながら、人類が辿った道を訪ねています。2002年には、武蔵野美術大学造形学部教養文化研究室教授に就任して、後進の指導も行っています。


博物館の企画展示図録11.通いつづけた日々

2012年11月24日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

Seihoohyama2012

 図録『通いつづけた日々:港川人の発見者・大山盛保生誕100年記念』は、2012年に大山盛保生誕100年記念誌刊行会により出版されました。厳密に言うと、博物館の企画展図録ではありませんが、この分類に含めました。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。私は、執筆者の内の一人・馬場悠男先生から寄贈していただきました。

 大山盛保[1912-1996]さんは、1912年に沖縄で生まれ、戦前にカナダに移住して農園や運送業を経営しますが1941年の日米開戦により全財産を没収され収容所へ収容されてしまいます。戦後、1946年に沖縄に帰国すると様々な職業を経て1950年にOK運輸を設立し社長に就任しました。その後、OK給油所も創業しながら、沖縄本島南部の具志頭村の港川採石場に通い、1967年には港川人の化石を発見します。これを契機として、東京大学を中心とした沖縄洪積世人類遺跡調査団が結成され、1968年・1970年・1974年と3次にわたる発掘調査が行われ全身骨格が揃った4体の港川人が発見されました。これらは、港川採石場に通いつづけた大山盛保さんの努力の賜でした。図録のタイトル『通いつづけた日々』とは、大山盛保さんが港川採石場に通いつづけたということから命名されています。

 本書の内容は、以下のように、全10章からなります。

  1. 港川原人との出会い
  2. 大山盛保氏年表
  3. 通いつづけた日々:大山盛保氏の手帳より
  4. 発掘調査の記録
  5. 写真資料
  6. 刊行物目録
  7. 新聞記事目録
  8. 大山盛保コレクション目録
  9. 大山盛保氏との思い出(寄稿)
  10. 大山盛保氏への弔辞

 私は、1993年3月に馬場悠男先生と沖縄を訪問した際に、大山盛保さんにお目にかかったことがあります。当時、私たち二人は大山盛保さんに会食に招待していただき、その後、ご自身の事務所に招待していただきました。そこには、動物化石が多く陳列してあり、特に、イノシシの頭蓋骨について説明をしていただいたことを思い出します。今年は、大山盛保さんの生誕百年ですが、私の人類学の師匠の鈴木 尚先生も大山さんと同じ年生まれで、今年が生誕百年になります。


博物館の企画展示図録10.日本人類史展

2012年11月22日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

Nsm1973

 この『日本人類史展:骨からみた移りかわり』は、国立科学博物館に人類研究室が新設されたことを記念して、1973年10月20日~同年11月13日にかけて、小田急百貨店で、朝日新聞社の後援により開催された企画展の図録です。1973年に出版されました。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。

 本企画展の内容は、以下の通りです。

(1)導入

  1. 最古の人類
  2. 東アジアの化石人類
  3. 日本の化石人類
  4. 洪積世の日本人が使用した石器
  5. 洪積世の獣骨化石

(2)日本人の時代的変化

  1. 頭の形の変化
  2. 身長の変化

(3)縄文時代人

  1. 日本最初の発掘
  2. 合葬人骨
  3. 縄文人の特徴
  4. 縄文時代人の労働と生活
  5. 闘争による外傷
  6. 抜歯の様式と変遷
  7. 四肢骨にみる変化

(4)弥生時代人

  1. 弥生時代人の特徴
  2. 土器・石器の連続性
  3. 農耕生活のはじまり

(5)歯の磨耗

(6)古墳時代人

(7)中世人

  1. 藤原三代のミイラ
  2. 鎌倉時代の人骨
  3. 室町時代の人骨
  4. 生活の変化

(8)近世~現代人

  1. 江戸時代人
  2. 江戸庶民の生活
  3. 現代人

 この企画展は、当時、国立科学博物館人類研究室の鈴木 尚先生と山口 敏先生が担当して実施しています。図録には、多くの人骨の写真が掲載されており、大変、参考になります。


博物館の企画展示図録9.ネアンデルタールの復活

2012年11月21日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

Umut1995

  この企画展「ネアンデルタールの復活」は、東京大学総合研究資料館(現・東京大学総合研究博物館)の新館展示ホール竣工記念特別展示として、1995年11月8日~同年12月24日にかけて、東京大学総合研究資料館で実施されました。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。

 本書の内容は、以下の通りです。

  • 視点を拓く(吉川弘之)
  • 望遠鏡と顕微鏡(青柳正規)
  • ネアンデルタールの復活プロジェクト(赤澤 威)
  • デデリエ洞窟(赤澤 威)
  • デデリエ・ネアンデルタールの骨格復元(百々幸雄・近藤 修)
  • デデリエ・ネアンデルタールの彫像制作(高橋 彬・宮永美知代)
  • デデリエ・ネアンデルタールのコンピュータモデリング(木村文彦・寺沢幹雄)
  • 非接触3次元計上計測法(村本睦司・藤里公彦)
  • 光造形法(青木倫代・早野誠治)
  • デデリエ・ネアンデルタールの歩行復元(山崎信寿)
  • デデリエ・ネアンデルタールの成長復元(河内まき子)
  • デデリエ・ネアンデルタールのコンピュータ・グラフィックス制作(福井一夫・久野忠文・横尾堅示・坂井滋和)
  • デデリエ・ネアンデルタールの立体映像制作(高橋恒雄・田辺浩武・黒田敏康)
  • DNAから探る現代人集団間の遺伝的近縁関係(斎藤成也)

 本企画展は、1993年8月23日に、シリアのデデリエ洞窟で日本・シリア合同調査隊により発見されたネアンデルタール人の約2歳の子供についての展示です。


博物館の企画展示図録8.50万年前・北京原人展

2012年11月20日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

Nsm1980

 この企画展は、1980年7月5日~同年8月31日にかけて、国立科学博物館で開催された『50万年前・北京原人展』の展示図録です。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたので、リンクさせていません。

 本書の内容は、以下の通りです。

  • 黄河象
  • 人類の進化とその時代(年表)
  • 中国旧石器時代人類化石の発見地点
  • 藍田原人
  • 藍田原人の生活
  • 藍田遺跡の動物化石
  • 北京原人のふるさと
  • 北京原人
  • 北京原人の生活
  • 北京原人の使用した石器
  • 50万年前の周口店付近
  • 周口店遺跡の動物
  • 北京原人発掘史
  • 周口店出土の北京原人化石一覧表
  • 失われた北京原人
  • 馬(土へんに覇)人
  • 馬(土へんに覇)遺跡の動物化石
  • 柳江人・山頂洞人
  • 山頂洞人の生活
  • 柳江人遺跡のオオパンダ
  • 人類の進化
  • 日本人のルーツをさぐる
  • 中国古人類研究の略史と現状

 本企画展は、当時、国立科学博物館人類研究部の研究者、山口 敏先生・佐倉 朔先生・溝口優司先生(現・国立科学博物館人類研究部長)・松浦秀治先生(現・お茶の水女子大学教授)の4人の研究者により実施されています。

 詳細な記録は不明ですが、私は、前出の期間に上野で、また、1980年9月6日~同年10月12日にかけて大阪市立美術館で開催されたものも観覧したようです。


博物館の企画展示図録7.ジャワ原人ピテカントロプス展

2012年11月19日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

Nsm1977

 この図録は、1977年7月16日~同年8月31日にかけて、国立科学博物館で開催された企画展『80万年前の人類化石の謎:ジャワ原人・ピテカントロプス展』の図録です。この企画展は、国立科学博物館開館百年の年に開催されています。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。

 本書の内容は、以下の通りです。

  • ピテカントロプスに関心を持つ人々へのメッセージ(T.ヤコブ)[T. Jacob]
  • 人類の進化
  • デュボアとピテカントロプス
  • ピテカントロプス時代の動物たち
  • 洪積世前期の猿人
  • ピテカントロプス・エレクトス
  • ピテカントロプスの石器
  • 礫器の研究、石器を作る
  • 礫器の種類と進化
  • ソロ人
  • ワジャク人
  • 年代の測定法
  • ピテカントロプスは日本にもいたか

 本企画展は、当時、国立科学博物館人類研究部の山口 敏先生・赤澤 威先生(現・高知工科大学)・溝口優司先生(現・国立科学博物館人類研究部長)の3人の研究者により実施されています。


博物館の企画展示図録6.港川人と旧石器時代の沖縄

2012年11月14日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

Opeb1998

 この図録は、厳密な意味では博物館の図録ではありません。沖縄県史ビジュアル版・考古1の『港川人と旧石器時代の沖縄』として出版されたものです。1998年に、沖縄県教育委員会により出版されました。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。

 本書の内容は、以下の通りです。

  • 石灰岩地帯で発見される化石人骨
  • 伊江島から始まった化石探究
  • 港川人の発見者大山盛保さん
  • 港川人の顔や体つきのとくちょう
  • 港川人の獲物
  • 港川人はどこからやってきた?
  • 遺伝子から見た日本人
  • 琉球列島で発見された更新世化石人骨
  • アジアの更新世人類
  • 初めて日本列島にやってきた人々
  • 旧石器時代の人類と石器の発達段階
  • 日本列島旧石器文化の地域性
  • かって琉球列島は大陸と陸続きであった
  • 陸橋を渡ってきた動物たち
  • シカ化石「骨角器」は人工品ではない!?
  • 奄美で旧石器発見か
  • 沖縄で発見されるとしたらどんな旧石器
  • 沖縄旧石器時代概説
  • 用語解説
  • 英文紹介
  • 年表
  • 出典・参考文献
  • 索引

 本書は、琉球地方からの旧石器時代の遺跡や人骨がカラー写真で紹介されており、かつ日英併記なので、大変、参考になります。


博物館の企画展示図録5.日本人はるかな旅展

2012年11月13日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

Nsm2001

 この図録は、国立科学博物館で、2001年9月28日~2001年11月11日にかけて開催された、『日本人はるかな旅』展の図録です。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたので、リンクさせていません。

 本書の内容は、以下のように、全5章からなります。

  1. 私たちはアフリカで生まれた
  2. マンモスハンター、シベリアからの旅立ち
  3. 黒潮の民、スンダランドからの旅立ち
  4. 成熟する縄文文化
  5. そして日本人が生まれた

 この他、「話題コーナー」・「展示物リスト」・「コラム」が掲載されています。本企画展は、文部省科学研究費補助費特定領域研究『日本人および日本文化の起源に関する学際研究』の成果に基づいています。また、2001年8月~2001年12月にかけて、NHKで放送された『日本人はるかな旅』とも関連づけられています。多くのイラストや写真が掲載されており、大変、参考になります。


博物館の企画展示図録4.2000年前の日本・弥生人展

2012年11月12日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

Asahishinbun1970

 この図録は、博物館のものではありませんが、1970年に朝日新聞社による主催で行われた『2000年前の日本・弥生人展』の展示図録です。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたので、リンクさせていません。

 本書の内容は、以下のように、全30章からなります。

  1. 弥生人骨は語る
  2. 弥生人の特徴
  3. 日本人の起源
  4. 弥生時代のアジア
  5. 弥生文化の成立
  6. コメの伝来
  7. 弥生時代の自然環境
  8. 漁猟の生活から農業の社会へ
  9. 狩猟と漁撈
  10. 道具をつくる道具
  11. コメづくりの道具
  12. コメづくりの技術
  13. 収穫と脱穀
  14. 穀物倉
  15. コメを食べる
  16. 水田のある村
  17. 村の手工業
  18. 新しい手工業
  19. 弥生人のアクセサリー
  20. 交通と交易
  21. 呪術の世界と祖霊の世界
  22. 弥生人の祭り
  23. 死者の世界
  24. 墓と社会
  25. 武器のある社会
  26. 激化する争乱
  27. 戦士の誕生
  28. 権力のめばえ
  29. 統一のきざし
  30. 弥生時代と現代

 本書は、1970年の4月から7月にかけて、東京・大阪・福岡・名古屋・広島で開催された巡回展示の展示図録です。中には、多くの弥生時代人骨の写真が掲載されており、大変、参考になります。


博物館の企画展示図録3.明治・大正期の人類学・考古学者伝

2012年08月27日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

Ihm2011

 この図録は、平成23年度秋季企画展『明治・大正期の人類学・考古学者伝:学者たちの絵葉書・絵手紙の世界』として、2011年10月8日~同年11月20日まで、板橋区立郷土資料館で開催された企画展の図録です。2011年10月に、板橋区立郷土資料館から出版されました。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。

 本図録は、晩年に板橋区に住んでいた人類学者・石田収蔵[1879-1940]さんが、人類学者や考古学者から届いた絵葉書を中心にして展示したもので、多くの絵葉書が写真と文章で紹介されています。

 本図録は、以下のように、図録編と論文編の2部に分かれます。

図録編

  • 安藤正楽[1866-1953]
  • 石田収蔵[1879-1940]
  • 伊能嘉矩[1867-1925]
  • 江見水蔭[1869-1934]
  • 大野雲外(延太郎)[1863-1938]
  • 小田桐剣二(健児)[?-1918]
  • 織田東禹(明)[1873-1933]
  • 小谷部全一郎[1868-1941]
  • 上羽貞幸[1866-?]
  • 金田一京助[1882-1971]
  • 河野常吉[1862-1930]
  • 小松真一[?-1970]
  • 佐山融吉[?-?]
  • 柴田常恵[1877-1954]
  • 神保小虎[1867-1924]
  • 高島多米治(唯峰)[1866-1960]
  • 高橋健自[1871-1929]
  • 立山弟四郎[1867-1937]
  • 立山林平[1888-1918]
  • 坪井正五郎[1863-1913]
  • 坪井誠太郎[1893-1986]
  • 鳥居龍蔵[1870-1953]
  • 鳥居龍雄[1905-1927]
  • 内藤虎次郎[1866-1934]
  • 中谷治宇二郎[1902-1936]
  • 西谷珠雄[?-1907]
  • 野中完一[?-1925]
  • 長谷部言人[1882-1969]
  • 濱田耕作(青陵)[1881-1938]
  • 林 魁一[1874-1961]
  • 松村 瞭[1880-1936]
  • 松本彦七郎[1887-1975]
  • 水谷幻花(乙次郎)[1865-1943]
  • 森 丑之助[1877-1926]
  • 八木奘三郎[1866-1942]
  • 吉田 巌[1882-1963]

論文編

  • わが父・中谷治宇二郎(法安桂子)
  • 石田収蔵旧蔵絵葉書と人類学教室の人びと(守屋幸一)

 本書は、これまで知られることのなかった多くの人類学者や考古学者の絵葉書が掲載されており、大変、参考になります。


博物館の企画展示図録2.『石田収蔵:謎の人類学者の生涯と板橋』

2012年05月30日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

Itabashimuseum2000

『石田収蔵:謎の人類学者の生涯と板橋』[板橋区立郷土資料館(2000)]

 この図録は、2000年2月19日~同年3月26日まで、板橋区立郷土資料館特別展「石田収蔵:謎の人類学者の生涯と板橋」として開催された特別展の図録です。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。

 石田収蔵[1879-1940]は、秋田県で生まれ東京帝国大学理科大学動物学科を卒業し、同大学院で学びました。その後、東京人類学会(現・日本人類学会)幹事・編集・評議員を務め、人類学教室の講師をしていましたが、やがて、東京農業大学で動物学を教えています。この石田収蔵の全貌は、あまり知られておらず、この図録で経歴がようやく判明しました。

 本図録の内容は、以下の通りです。

  • 序論.石田収蔵:謎の人類学者の生涯と板橋
  • 石田収蔵略年譜
  • 石田収蔵著作文献目録
  • 近年におけるサハリンとその周辺地域の考古学調査:日・ロ共同調査を中心として(乃村 崇)
  • 二十世紀初期石田収蔵氏採録のウイルタ語資料について(池上二良)
  • 樺太先住民文化と研究・観光・展示(佐々木 亨)
  • 石田収蔵の集めた明治時代末期のサハリン南部における少数民族の足型(河内まき子・持丸正明)
  • 隠れたる先達石田収蔵先生(佐々木利和)
  • 足型・手形等一覧表(再版)
  • 樺太人種族(石田収蔵)
  • 十年後予想書付
  • 石田収集資料実測図
  • 資料「石田教授略歴」
  • 資料目録
  • 文献目録

 本図録は、タイトルにあるように、まさしく「謎の人類学者・石田収蔵」の全貌が判明した本で、人類学史として非常に貴重です。


博物館の企画展示図録1.港川人展

2009年07月24日 | N5.博物館の企画展図録[Illustrated Bo

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 この『港川人展: 元祖ウチナーンチュー』は、沖縄県立博物館で復帰30周年記念特別展として、2002年8月20日から同年9月29日まで実施された特別展の図録です。

 本図録の構成は、以下のように、全8章からなります。

  1. 港川人とはどのような人々か
  2. 大山さんのこと
  3. 港川フィッシャーと動物たち
  4. 沖縄は人骨化石の宝庫
  5. 人類の進化とウチナーンチュ
  6. 琉球列島の生い立ちと動物の渡来
  7. 沖縄の先史文化
  8. 港川フィッシャー遺跡

 この図録の第2章の大山さんとは、故大山盛保さん[1912-1996]のことをさします。大山さんは、港川遺跡に何度も足を運び、ついに、港川人骨を発見した方です。私は、1991年に元国立科学博物館の馬場悠男先生と2人で、沖縄県教育委員会の招きで沖縄を訪問しました。その時、大山さんに初めてお会いし、夕食をご馳走になったことがあります。夕食後は、大山さんのオフィスに招いていただいて、ビデオを見せていただいたり、長年収集されたシカとイノシシの化石を見せていただきました。