GAMAの菜園&フォト日誌

SINCE JUNE 2005・・・菜園情報と写真で綴るGAMAの雑記帳

原点に帰ることに

2023年06月19日 17時48分23秒 | 農場日誌
昨年8月から新農場に移ったのですが、直線距離でたった500メートル離れただけなのにこの5年間で最低の
不作に見舞われました。原因は幾多ありますが、代表的なものを上げると今までは影響が出なかった北風
の風害がある(マルチを飛ばされた以外にも気温の低下とか)や傾斜のある圃場のためゲリラ豪雨による
肥料分や培土の流出が著しいなど。更に、新農場は過去10年以上一度も天地返しが行われおらず、20㎝下
が岩盤である・・・など。
そしてもう一つ、見逃していたのが施肥設計。例えば、作物に必要なNPKの施肥算出は簡単に出来てしまうが
最近直売所の農家さんの意見なども参考にするとどうやら机上の計算だけでは作物は必ずしもハッピーでは
ないのかもしれないということ。

そこで就農初年の施肥設計表を取り出してみた。この表で数値上含まれていないのはみずほミックス堆肥
のみ。あとはこのまんまでめちゃくちゃ出来が良かった。




表に出て来る肥料です。








実はこの中の二つを作っているメーカーのつくば開発センターが家から5分歩いた先にあります。行って
詳しい話を聞くと、やはり同様の意見。いくら頑張って有機肥料のみで施肥基準を満たしても何故か
作物に勢いが出ないのは事実ということ。もちろんメーカーの人だから話半分だが、それにしても自分が
実感している事実と符合する。冒頭の施肥量を元に馬糞堆肥や鶏糞、ボカシで算出した同等の肥料を与え
たのに、ガンスカ出来ていたにんにくの2L,3L玉はこの3年間はお目にかかっていないのです。

今年の仕掛かりは原点に戻り上記の肥料を使う事にし販売店(これも反対側に車で5分^^)に訪問して
価格等確認してきました。作付け仕様はマルチを飛ばされないようにする以外は同様でいきます。


過去2週、発芽率の芳しくなかったMチンですが、日中暑くなり過ぎないように移動していたら発芽が
二日半で始まりました。




炒ちゃおレタスも同様。右トレイの5/25播種は雑草以外生えてませんが今回Mチン同様温度が高く生り過ぎないように
移動していたら二日半で発芽が始まりました。細かいケアが必要だと言う事ですね。




花が咲き始めた落花生大まさりのマルチをとっぱらい周辺を中耕して柔らかくし石灰を撒きました。奥の方は
株間30㎝の密植です。




ついでに周辺のヤーコンエリアも除草。かぼちゃ・ズッキーニ・スイカ・はぐら瓜エリアには石灰を
撒いておきました。前に山形出身の農業経験者がなんでも花が咲いたら石灰ぶっかけるんだよって乱暴な
話をしていたんですよね。さすがに、花オクラとヤーコンは遠慮しておきました。^^


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6 コメント

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Unknown (ユンボオヤジ)
2023-06-19 19:22:34
こんばんは、
こちらも新規第八畑では、おおまさりが大株に
なってから枯れる症状がかなりでてまして、
どうやらカナブンの幼虫が悪さしている模様、
いままでここはカルビーだかなんかの業務用
ジャガイモを何年も作っていて、今年から
アタシが無農薬で始めたもんだから、害虫が
ワンサカ出始めたようです、
あんまり殺虫剤は使いたくないんですけどねえ !
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ユンボオヤジさん (ガマ)
2023-06-20 04:04:48
うちのとなりでサツマイモやジャガイモを生産している
農家はやはりカルビーの委託です。そちらから移って
来たんですかねえ。^^

作付け前に南海化学のクロピク80(クロルピクリンだと
思います)で土壌消毒してました。他にダイアジノン
も効果があるとhttps://ecologia.100nen-kankyo.jp/column/single090.htmlには書いて
ありますね。
薬でなければフェロモントラップや防草シートなども
効果有りとか。私はわざわざ外してしまいましたが。^^

木酢液希釈液を撒くならタンクで大量に仕込めるから
そちらの規模ならやりやすいかもですね。
いずれにしても、みすみす虫に利益を食いつぶされる
のは嫌ですからなんとか追い払いたいですね。
返信する
Unknown (HAL_K)
2023-06-20 04:54:35
おはようございます HAL_Kです。

有機肥料だけでは収量が落ちますか。
家庭菜園では気にも留めないんでしょうが、収量が売り上げに直結となると死活問題ですもんね。
適度に化成を使う必要があるんですね。
オイラはJAの化成をいつも使ってます。
そもそも施肥計算なんてしたことがないけど・・・(笑)
返信する
Unknown (のじさん)
2023-06-20 06:51:23
ガマさん、おはようございます。
友人の鶏糞多肥料栽培が、最近陰りを見せてます。
昨年はトマトがダメで、今年は止めました。
今年は玉ねぎがダメでした。そして、今回のジャガイモが量は採れましたが半分以上腐りかけてます。
極端な栽培なので、原因がわかりやすいです。
畑に、リンやカリが大量に残っているような気がします。
有機肥料も使ってみて、収穫量を比較して見ないと施肥量が正しかったのかの判断が難しそうですね。
長年有機栽培をしている人なら、自分なりのデーターが蓄積されているので、それなりの成果を出しているのでしょうね。
返信する
HAL_Kさん (ガマ)
2023-06-20 17:06:33
最終的には収量が落ちると言ってしまっても良いのかも
しれませんが、厳密に言うとそうではなく、要するに
生育中の野菜に勢いや張りが感じられず、なんかあまり
うまそうな野菜に育たない、できた野菜も可ではあるが
良や優ではないということです。

施肥計算はそれほど難しくないのでやってみたら
良いと思います。施肥基準表はいろいろなサイトに
アップされていて作物ごとに慣行栽培の量とその
50%の窒素量が書かれています。すべて1000㎡の
量なので、自分が仕込む面積に落とし込めば窒素量
が分かります。窒素量は8-6-6と表示された化成なら
8%ですから1kgの8%、つまり80gが1kg当たりの
窒素量です。みずほの計算式だと施肥基準表より
10%くらい高めに設定していますね。
それを同じ窒素量を100%有機肥料で賄っても
化成を使用した時と同じ肥効は発揮されないという
話です。
返信する
のじさん (ガマ)
2023-06-20 17:31:40
HAL_K氏にもリコメしましたが、話の核心は計算上の
要素施肥量は有機であれ化成であれ充たしたとしても
有機だけでは勢いがつかないのではないかという点です。
筋トレの人が鳥の胸肉を一生懸命食べても、それだけ
じゃ必要なたんぱく源になり得ず、サプリで供給される
プロテインを接種しないと運動量に見合った筋肉量は
確保されないのと似ている話かもしれません。
施肥基準表を見ると、慣行栽培の窒素量とその半分
が書かれていますが、早い話、50%は化成で、残りは
有機を工夫せよという話で、100%を化成に頼るな
というメッセージですよね。経験者の話を総合すると
やはり有機オンリーはダメ。肥効だけでなく、有機
だけだと害虫の発生が凄い事になります。
いくら安全でもチンケな野菜は直売所でも売れ行きが
劣ります。自分もここらで取り組み方を変えてみる
ことにしました。
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