GAMAの菜園&フォト日誌

SINCE JUNE 2005・・・菜園情報と写真で綴るGAMAの雑記帳

原発雑感と有明防災公園

2011年05月15日 16時26分52秒 | ガマのつぶやき
コンピューターソフト関連のショーを見にお台場のビッグサイトへ行ったが、ここには国立の癌センターがある。あまり関わりたくない場所だが、患者さんたちにとっては最後の希望でもある。癌の疑いがあるとここへ精密検査を受けに来ることになる。右側に見えている高い建物が癌センター。

さて、そのお隣にあるのがこの防災センター。ここは非常時に防災司令部が置かれる設備があるようだ。錦糸町というか本所防災センターもその機能があると聞く。立川にもあるとか。あちこちに置かれていて、どこかが機能するようになっているのだろう。内閣府の地下にも防災本部があった。首相官邸の地下だったかな。まぁ、あの辺りは地下で繋がっているのだろう。ここはヘリポートも併設されている。もちろん、一般市民に防災体験を公開しており、入場料は無料。発災から72時間をいかに生き延びるかのノウハウを体験学習させてくれるようだ。
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路上から見てもなんなのかよくわからない。下の写真はゆりかもめの有明駅ホームから撮影した。
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72時間のサバイバルが強調されている。実際、72時間生き延びればほとんど大丈夫。多くは発災と同時か72時間以内に二次災害などで命を落とすようだ。一番恐ろしいのが火竜というか、ようするに火事による火柱の竜巻に襲われることだ。関東大震災の死亡者はほとんどがこれによる焼死だという。
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それにしても、この施設、意外に知られていないようだ。平日とは言え、ほとんど来場者はいない。役所の仕事だから、人は来なくても来ても給料は変わらない。変わらないのなら楽な方、つまり人は来ない方がいい。そんな役人が未だにたくさんいるのだろう。自分だったらいかに一人でも多くの人に来てもらえるようにできるか必死で頑張ってしまうだろうが、役人社会ではそれはご法度らしい・・・。
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さて、原発。そろそろニュースもマンネリ化してきて、チラ見しながら相変わらずの一進一退に白けたまなざしを投げて今日もおしまいという人がかなり多いのではないかと思いますが、この週末の後退ぶりはすごろくで言えばまるで振り出しに戻った感が否めないですね。浜岡を止めたのは一定の評価ですが、アレにしてもやり方はとても乱暴です。原子力安全委員会から経済界に投げかけてから総理大臣談話でも良かったと思います。これで経団連も敵にしてしまいました。しかし、問題は福島。ここへ来てメルトダウンを完全に認めていますが、そんなこと2ヶ月前に分かっていたことです。何故今になって認める?世界に対して大恥をさらしているようなものです。自分でさえ、さすがに直後は勉強不足でそこまでは言い当てられませんでしたが、2週間後くらいには間違いなくアレはメルトダウンでとてつもない量の放射能が飛散しているのを隠していると指摘しています。ところが今言われているのは、それは隠していたのではなく、事態の深刻さを原子力安全委員会も、保安院も、東電も、当然ですが政府も、知り得ていなかったという事実。そして、これは大変と救援の手を差し伸べた欧米先進諸国の援助申し入れをことごとく断ってしまったという事実。これが事態を決定的に深刻にしてしまったということです。菅さんもあの東工大のご出身だから科学技術系には相当強く、ある程度は把握していると期待したのですが、事原発に関しては我々と同じ度素人だったようです。それも素直な度素人ならまだしも、東工大出の面子が邪魔をして、総理の建前を守ったものだから何もかもが後手に回ってしまったというもの。

メルトダウンが明らかになりました。今想定される最悪のケースは二つ。一つは溶けて大きな塊になってしまった核燃料が制御棒から開放されている状態から再臨界に及び大量の放射能を放出する恐れ、もう一つは再臨界に至らないにしても垂れ流し状態の放射能が水に混ざり海洋へ、空気や水蒸気に混ざって大気中へ際限なく流出していくのではないかという危険性。そんなことになったら太平洋が死の海になる。食物連鎖で汚染は海産物に広がり日本近海で獲れるものは何も食べられなくなる。そんな悪夢もまた最悪の想定範囲ですね。
だいたい一機でも大変な原発事故が四機も同時進行です。菅さんでなくても高岡を止めるでしょう。更に忘れてならないのが巨大余震。M8.4クラスと言われています。今の福島原発がまた津波による浸水を受けたら・・・どれほどの放射能が海に流れるか、そして無防備の原発がどのようなダメージを受けるか。しゃれになりません。

正直この原発はもう日本人の手に負える次元ではないかもしれません。世界の誰も経験したことのない未知の事故が進行しているなどと評している場合ではない。知らないのは日本人。原子爆弾の実験を何度も経験している欧米の専門家にバトンタッチした方が世界のため、はては我々国民のためでしょう。自分はこのように思いますが、この考えが所詮度素人の他愛もない発言に終わってくれることを期待します。


あちらは撫子

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