外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

EURUSD 22日声明の影響か ECBは域内の金融緩和には否定的か

2007-08-23 18:44:14 | ☆相場分析-ユーロドル

昨日の戦略は完全に反対に入ってしまいました。成立直後は順調でしたが結局STOPが8ポイント違いで発動してしまいました。

カナダドルの問題ではなく、ドル円の上昇が原因だと思いますが、ドル円は155.50円を上抜けたことでやや円売りの匂いが出てきています。結果だけを見ると、カナダ円のメッセージが他のクロス円の先行指標だったという、確率的には薄い方に動いたことになります。

ドル円の上昇はユーロ円が上昇したことが原因だと見て問題は無さそうですが、どうやらユーロが全体的に強目に推移し始めている感じがします。

世界的なクレジットクランチに陥る前の救済措置が各先進国の金融当局によって順次発表されているようですが、ECBなど域内(国内)景気が悪くない状況の中で、米国発の世界信用リスクに対して早期治療的に信用緩和をしなければならない状況には悩み苦しんでいるようです。

ECBが決断した流動性の供給措置の中で、あくまで金利政策とは異なる措置であることを念押ししているように、場合によっては政策金利上げを断念していない声明のトーンが、一時的なユーロ高の背景にあるかもしれません。

本日、日本銀行は公定歩合の据え置きを決定いたしました。日本にとっては不幸中の幸い的なシナリオとなっていますが、米ドルが単独で金利下げセンチメントをリードしているなかで、各国の政策金利へのスタンスが見え隠れする度に為替も微妙な上下をしそうな予感です。

ユーロ買いは、結局消去法的なアプローチに見えますが、最後まで利上げの可能性を否定しないユーロと、緊急利下げも辞さないドルとの金利差センチメントは、自ずとユーロドルの上昇をフォローしそうです。

ただし、あくまで来月初の政策発表直前までのムードであり、トレンドとして認識されるためには声明の内容などが明らかになるまで、微妙な状況は続くでしょう。利上げしなかった円と可能性を否定しきれないユーロとの関係はユーロ円相場に現れそうです。ユーロ円も底堅い推移を予想しています。

先ほど再度ドル円が上昇しています。CHF主導との噂も流れています。

本日はこのような背景を踏まえて、ユーロドルのもう一段上げを目論んで見ます。

 
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CADJPY カナダドル 対米ドルで高止まり 特殊要因を考えてもカナダ売りに期待

2007-08-22 20:56:57 |    -加ドル

数日に及び、クレジットクランチに始まる信用収縮はリスク投資志向を低下させ、投資先からの資金の引き上げにより、米ドルにとって悪材料であるにもかかわらずドル買いが持ち込まれる局面が確認できています。

カナダドルは米国の隣国であり、資金決済など通常は2営業日を要するところ1営業日後を公式の決済日としているほど密接な関係があります。従って時より米ドルのヘッジとしてカナダドルが取引される傾向があり、個人的にはスポット取引はなかなか難しい通貨ペアとして脳裏に刻まれています。

CX通貨とも、資源国通貨とも呼ばれているカテゴリにカナダドルは含まれています。政策金利はユーロと米ドルの間と、微妙な位置関係ですが、ドルカナダ(USDCAD)相場を見ると乱高下はしているものの長めの足で見れば概ねカナダの高値圏で揉み合っているだけに見えます。

一方で他のCX通貨と対ドルの関係では、相当なドル買いが巻き起こっています。もし一時避難的な意味を込めて米ドルをカナダドルでヘッジしている状況だとすれば、リスク投資先からの逃避引き揚げが商品相場を押し下げ、カナダドルの売りに火がつくようであれば、ものすごい勢いでドルカナダが買われてゆく可能性が無いとも限りません。

充分な情報収集は無く、ブログに書くことに躊躇しましたが、カナダ円のここまでの下落は単にドル円での下落の影響に限定されているとも言えそうです。

対ドルでCAD安がトレンドとなれば、選好され易い通貨としての円との乖離は乗数的に顕著化するおそれがあり、一気に100円を目指す可能性も否定できません。

ただ、昨年末に発生したCAD危機でそれなりのCADロングは投げられていることもあり、今ひとつ動きが鈍いのかもしれません。

本日はCADJPYの売り戦略を占って見ます。

 
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USDJPY リスク志向が後退してJPYが選好 株高=円安の公式は崩壊か

2007-08-21 19:35:51 |    -ドル円

日経平均が回復しているにも関わらず、ドル円が上昇しません。

数日前にもこの定理が機能しなくなる可能性を指摘しましたが、その兆候が確認できた本日の動きとなっています。

法人機関投資家向けの大手銀行インターバンクレポートでは、非常に興味深い考察がされています。

当銀行が独自に算出しているリスク志向の指標が、極端にコンサバティブ、つまりリスクをとりたくない方向に振り切っていることを説明した上で、過去に発生した幾つかのリスク志向低下の動きを分析すると、典型的な動きがあると指摘しています。
それは、ファンディング通貨、つまり簡単に言えば投資の際に原資として支払い通貨とされ易い通貨であるJPY,CHF,USDが選好され、高金利=リスク通貨であるその他の通貨から資金が流出し易い傾向を指摘しています。

確かに、リスクが発生して世界がリスクから逃れる動きをする時、CHFやJPYが選好されるのは、地政学リスクが取沙汰された時期でもお馴染みで、もはや常識となっています。

サブプライム問題が表面化したことで、世界同時株安の連鎖を発生しましたが、この問題が発生する少し以前から、実は日本の投資連鎖で株式市場と為替市場の間におかしな事態が発生していました。

つまり、本来為替が円安になると輸出関連が労せずしてより多くの円価を受取れるために業績があがるという連鎖で、円安ー>輸出買いというのが順当です。しかし、いつしか日経平均が上昇すると円安になり、下落すれば円高という、よく考えれば本末転倒な連鎖を引き起こしていました。この流れから今回のクレジットクランチから株安を経て急激な円高となった理由付けが簡単に出来てしまいましたが、実は既に周知である円キャリートレードの解消は、円をファンドとしてリスク投資していたことからの回帰であると同時に、リスク逃避を目的とした新たな資金流入を招いている可能性を把握する必要があります。

後者の流れは、基本的に株価との連動は関係なく、株式が上昇しているにも関わらず円高が進むという状況がありえます。日経平均を先行指標として為替を取引すると上手く行かない局面が多くなりそうです。

リスク投資の中には、株式投資も含まれることから、全世界的に株式が重く推移する一方で、連鎖に関係なく逃避通貨が買われるという動きが、短期的に継続しやすくなるかもしれません。

地政学的リスクの範囲では、ドルは決して逃避先にはなりえませんが、リスク投資からの回避ということになれば、圧倒的な流動性を誇るドルは、元に戻されることでドル高傾向を示すという説明は納得行きます。まして、米ドルのリスクだったはずのサブプライム問題なのに、対ユーロ、対ポンドではドル高に推移している説明がつきます。

もし、明日の日経平均が上昇してドル円が買われるようなら、115.50を越えない範囲で、自己責任において逆張りが出来る向きには挑戦する価値はありそうです。勿論、当ブログの読者にしか出来ない戦略かも?しれません(かなり眉唾ですが・・・)。

ただ、ドル円相場に関しては当インターバンクレポートに賛成できるのですが、ユーロに関して単純に過去のパターンが通じるかどうかは疑問だと感じています。

つまり、リスク志向の最低記録を3つ挙げると、古い順にLTCM破綻、911、そして今回のサブプライムとなり、ユーロの地合いが現在と全く異なる点や、本邦投資家による海外投資の額が全くことなる点、また原油高騰で膨れ上がった過剰流動性の原因となっているオイルマネーの存在はウェイトされておらず、もしかするとユーロからドルへの回帰は限定的かもしれません。機軸通貨がドルからユーロへ…などとつい先日まで噂されたユーロの正念場です。実際、ポンドドルよりもユーロドルの下落度合いが弱い点など、もしかするとユーロは比較的健闘するのではないかと考えています。

為替の流行は、常に入れ替わります。人民元が対ドルで最高値を更新しても、円高に振れなくなって久しい時間が経っています。株高=円安の流行も終わりに近づいているかもしれません。

本日は、ドル円の売り場をさがしてみます。

 
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EURUSD 週足ではトレンドを維持できるか正念場 基準線に準拠なら買い場

2007-08-20 20:36:58 | ☆相場分析-ユーロドル

ポンドドルは、流動性の見地からもドル円よりも少ない、メジャーストレートでは第3位に位置するペアです。

ロンドン時間以外で、ポンドに絡んだ動きがある場合は、どうしてもポンドドルでのヘッジが発生してしまい、オーバーシュートしがちとなります。
金曜日の市場でも、欧州入りする前からクロス円での怒涛の投げが入った結果、ポンドドルは思いがけなく1.96台を付けました。

一方でユーロドルは、欧州のメジャー通貨がユーロの単一通貨に統一された結果、一気に世界でトップの流動性を誇るペアとなり、反応は非常に鈍いものの、パリティ以来の長いトレンドを見ても判るように、一度トレンドが発生すると非常に息の長い流れになるのは当然といえば当然です。

勿論、ユーロとドル以外の要因を受けて調整などは入りますが、この2通貨の強弱を占う上では常に意識すべき指標となっています。

今回の円高の発端は、ご存知のとおりサブプライム問題というのが定説です。そのストーリーを利用して仕掛けた筋がいるとは思いますが、そこまでの厳密性は為替相場には必要ないとあえて申し上げたいのですが、結果としてこうなった以上は一応は納得する理論が必要です。

米ドルにとって売り材料であるはずの当トピックでしたが、ユーロドル、ポンドドルではドル買いとなりました。
一つの流れは、円キャリートレード解消の動きであり、円高の支援材料となっています。
もう一つの流れは、米国内でのレパトリー的な動きであった可能性が指摘されています。

つまり、米国内の金融不安から米国にとっての海外投資を圧縮してきたことが指摘されており、結果的にユーロ売りドル買い、ポンド売りドル買いが発生したことは充分考えられ、欧州でもサブプライム問題に類似したレポートが発表された結果、ややパニック気味に相場を押し下げ、それが更に円高相場への強烈なインパクトとなったのだと推測できます。

いずれにしても、ドル高要因でドル買いになったのではないことは明らかで、金利動向としても今回の件で利下げのバイアスが強調されつつある中、落ち着けばドル売り相場に回帰するのは当然にも見えます。

流動性が最も高い=世界の動意に従って動くという原点に戻れば、ユーロドル相場でのドル売りは当然にも思えます。増してや週足ではチャンネルの下限に接触している現状を考えれば、周期的にユーロ売りを考えた前回の戦略よりも随分と気が楽に思えます。

ドル円も本来はまだドル売りを主張してゆきたいところですが、クロス円でスカスカになった現状では、非常にボラティリティが高く、不安定でレートが飛びやすい点でもう少し様子見が必要に思えます。

本日は、ユーロドルの買い戦略について説明してみます。

 
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臨時コラム 為替相場クラッシュ 過剰流動性が日本に集結中

2007-08-17 12:29:01 |    -ドル円

為替の卸売市場ともいえる銀行間市場(インターバンク市場)でも注文が枯渇し、取引価格のスプレッドが拡大し易くなっています。

機会があるにつけ、円のキャリートレード終焉の動きをお伝えしてきましたが、サブプライムリスクからの資産逃避に円が選好されやすくなっており、過剰流動性が日本に集まり始めた認識があります。

ここ数日、マクロ系のファンドも円買いを始めたとの報道が散見されており、円高を加速させるファクターがそろい始めています。ボラティリティも急上昇しており、現在の為替市場全体が非日常と化している状況です。

一つ揃っていない条件として、やや記憶から薄れつつある円金利政策が残っています。

為替的にいえば、労せずして円高に持ち込めたことは、“不幸中の幸い”といった状況ですが、国内景気を第一義とする金利政策は為替と切り離されるべきです。
過剰流動性は、当面不安定な為替や株式には流入しにくいとすれば、とりあえず債券でも…という流れの中で、市場金利は下落傾向にあるかもしれません。しかし、いずれはより高収益が望めるフィールドに資金が流れ込むことは明らかで、債券と株式のシーソーゲームが展開されると予想します。

クロス円を含めて現在の相場はドル円に支配されている状況ですが、逃避通貨として有名なスイスフランとの強弱も、グローバルな視点で見れば興味があります。

ドル円の動きが先行指標となるなら、そのまた先行指標として個人的にはスイス円を参考にしています。金利差も少ないことからキャリーの対象として比較的バイアスがかかっていないところも、理由の一つです。

昨日のシナリオですが、ここまでの短期トレンドは下落だったとすれば、逆張りとなっています。昨日はかろうじてストップを免れました。設定時点では反転を目論みましたが、事実を伴っていません。欧州参入でやや戻すようであれば、スクエアにしま
す。

 
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EUR/USD ドル売りのスパイラルを意識 ストレートは反転か

2007-08-16 22:26:27 | ☆相場分析-ユーロドル

それにしても1980年代後半の超円高を彷彿とさせる、すさまじい円高相場でした。

チャートポイントを割り込むまではシナリオどおりでしたが、想像以上のストップとあまりに遠すぎると感じた水準であったために、円売りのオーダーがサッパリ無かった状況の様子で、概ね50ポイント刻みで階段を下りるような相場となりました。

さすがに下値から1~2円はオーバーシュートの領域と判断しても構わないと思いますが、ドル円に関しては次にドル売りのスパイラルに追随するようであれば戻りはかなり期待薄となる可能性があります。

クロス円は暫く乱高下しそうですが、基本的にはドル円次第ということで、今後はドル円の動きが指標となりそうです。

ポンドドル、ユーロドルはさすがにクロス円売りのヘッジとして、下落連動しましたが、直ぐに回復しているところを見れば、ドル買いは収束しつつあるようにも見えます。
これまでクロス円が上昇する際は、ドル円も上昇するような動きが一般的な定理となっていましたが、これからはドル円を見ながらクロスを取引するという、本来の姿に回帰しそうです。

それから、株式相場との連動についてですが、最近の流行的な定理として、株安=円高 株高=円安というインジケーターは、もしかすると機能を失う公算が高い気がします。

つい数年前までは、株が上昇すると海外投資家が株の購入円資金を調達するため、円高になる時代があり、個人的にはどちらかというとこちらのセオリーがしっくり来るほどです。

株式市場でも本邦投資家はやや傷ついた形跡があり、暫くはJAPANパワーもお預けになるかも知れず、外人投資家の動きが中心になる可能性を否定できません。

本日は、臨時戦略の結果報告と、簡単な対円ペアチャートで今後のインテンションを考察してみます。

 
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EUR/USD 信頼度が高かったユーロにも波及 乗り遅れた分の穴埋め

2007-08-15 18:00:36 | ☆相場分析-ユーロドル

まず始めに、親族に不幸があり急遽の休暇をいただいておりました。
今後も不安定な更新もありえるかもれませんが、突然の更新停止をお詫びいたします。

さて、休暇中にドラマがあった様子で、ドル売りが一巡した後の次のメジャー通貨売りのスパイラルに突入しました。

メディアなどのチェックを致しましたが、クロス円の投げとの報道がメインとなっていますが、海外円キャリーのまき戻しが依然として主流ではないでしょうか。
先週前半にも、早いところの本邦の機関投資家が円買いを始めたニュースが散見されましたが、投信を始めとした証券筋のファンドなどのヘッジはこれからかもしれません。

また、証拠金取引におけるスワップ狙いの投資玉は段階的なストップロスとして、相場の流れの表面的な部分で下げ要因をフォローしている形です。

個人的には、海外投資家の円キャリーの巻き戻しのあと、新たに円への資金シフトが発生している様に見えます。

サブプライム問題が欧州に波及し、英国など土地バブルを連想させる通貨が売り込まれる中で、一時はユーロポンドが買われるなど、比較的信頼度の高かったEURが、このステージで売り込まれ始めました。

欧州では準ユーロ国家のインフレーションが、ユーロ金利の上昇バイアスを作ってきたと言われていますが、メジャーの中では比較的信用が高かった通貨という認識は間違っていません。しかし、ユーロに逃避していたグローバルマネーも崩れ始めたことで、出遅れた分の下落余地がまだ残っている様に思えます。

日本経済といえば、各国が利上げをして引き締め政策を取る中、最後までその波に乗り切れなかったことは周知の事実です。1990年以降、土地バブルの崩壊を端に発した日本の不景気でしたが、他国の好景気を遠くに見ながら不良債権等の償却に随分時間を費やしました。
しかし、それがかえって今では好材料として、グローバルマネーの注目を浴び始めた感覚があります。土地などは既に底値を各外国ファンドに買い占められている事実を、ご存知の方も多いはずですが、つまり、不良債権が極端に少なくなったJAPANYENこそ、逃避通貨として選好されることは自然な流れであり、円キャリーの巻き戻し以外にも、ユーロに逃避した資金が新たに円へ向かっている可能性は充分あり得ます。

本日は、比較的下落余地が残されているように見えるユーロ相場を占ってみます。

 
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EUR/USD ドル売り再来?も、ドル円反応せずクロス円の計算値上昇

2007-08-09 13:11:09 | ☆相場分析-ユーロドル

ドル円を除くストレートでのドル売りが噴出し値を戻す中で、ドル円は反対にドル買いとなり、クロス円が暴騰する形となりました。

ドル安のスタンスは間違いないと思うのですが、ドル円を主軸に考えたばかりに相場観が間逆に入った感じです。ポンドドルでヘッジなど、技におぼれた結果です…反省しています。

開始した2本の取引は共にストップアウト。ポンドドルに至っては久しぶりの秒殺となっています。ゴルフ的に言えば、左側にあるカップに対しパッティングに入ろうとしたところ、テイクバックでヘッドにボールが当たり、右に打ってしまった・・・ほどの間逆ミスでした。

クロス円ですが、ドル円が上昇したところを見れば、あたかもポンド円やユーロ円などの新規買いが持ち込まれたように見えますが、実感としては全くありません。
個人的には計算値が上昇しているだけだと思いますが、理由は余り関係なく、流れを捉えられなかったことは悔しい限りです。

さて今後ですが、恐らく海外勢の仕掛けから始まったストレートのドル売りですが、このまま進むのであれば最高値更新は、延長線上にあるマイルストーンのごとく当然となります。

基本的には夏枯れ相場の中で、このドル売りが本流となるかどうか疑問符は付きますが、定石どおりに行けばブレークアウトを伴うと考えます。ただし、ドル売りに関してはポンドや円の出遅れ感は否めず、各ストレートが一気にというのは望めないのかもしれません。

最高値更新手前では、下で仕掛けられた向きからの利益確定なども考えられることから、一度ドル買いをし、ブレークでドテンというシナリオで行きたいと思っています。

本日は、暫く相場を見られない状況を考えながらポイントを押さえてみます。

 
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GBP/USD ユーロポンドが上昇? ポンドストレートの頭が重く第3波動を伸ばすか

2007-08-08 18:55:09 |    -ポンドドル

ドル安を前提にシナリオを進めています。ドル円のリーブオーダーは先ほど約定し、ユーロドルはトップを更新できずポンドに連動する形でドル買い傾向に歩みを進めています。

ただ、ポンドほど下落を見せておらず、恐らくはユーロポンドでの買い(戻し?)が進んでいることがわかります。

週足の各3大メジャーストレート(ユーロドル、ドル円、ポンドドル)の周期は、順当に行けばドル買いのスパイラルであることは確かです。ただしユーロの動向を見ている限り、今回はドル売りで新たなステージに向かう、つまりユーロドルの上昇トレンドは上方にシフトして継続してゆく当りを感じています。

先ほどのドル円上昇ですが、数時間前にストレートが売り込まれた結果、ユーロドル、ポンドドル共に下値を拡大しました。ポンドがチャート的に下値ブレークの可能性があったため、テクニカルな動きが先行したためと見ていますが、一旦は下げきれずにドル買いを断念、ユーロ、ポンド共に上昇し直しているにもかかわらず、ドル円はドル売りに全く反応しなかった買ったため、返しではポンド円、ユーロ円の上昇となり、円安の連想からドル円は更に買われるという現象が発生しています。

週足のトレンドが優勢になる場合のことを考え、本日は3通貨の中で対ドルでは安めに推移するポンドを売り、形としてはポンド円を売り持ってみる予定です。先ほどのドル買いなどでも、キャリートレードの巻き戻しが依然として継続しているようなら、さっきポンドとユーロで買ったドルを、まだドル円で手放した形跡を感じていません。今日中のどこかであり得ると考えています。

本日は、ドル円のヘッジとしてポンドドルの売り戦略を占って見ます。

 
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USD/JPY 米国株反発を受けドル買い戻し ストップロスがフォローとなり119円台覗く

2007-08-07 19:37:18 |    -ドル円

売り増しは何となく虫が騒いだのですが、本日のFOMC前に116円台を先に見ると踏んでの挑戦でしたが、ギャップ埋めどころか119円台まで戻されるとさすがに夏休み突入気分に無理やりさせられた感覚です。FOMCを織り込んだ相場動向を想定するのが1日遅かったことが悔やまれます。

結局月曜日のギャップは、市場の総意ではなかったことが証明された形です。
かといって円高リスクが消えたわけではありませんが、ギャップの上値である118.00円は当面の底値として意識されるかもしれません。

昨日の戦略をアップした直後に訂正を入れましたが、レポートベースでは間に合いませんでした。その時は117.64の売値でしたが、そこから二度とついていません。
自身が行動してから修正したため僅かな時差の分、報告が遅れた点をお詫びしますが、レポートだけで100%お伝えしきれない微妙な違いを、たった1ポイントの差で証明してしまった形です。

幸いストッププロフィットを入れておきましたので、結局損益なし程度で仕上がりましたが、他の相場も単なるポジション調整相場と化しており、月末まではトレンドは発生しにくいかもしれません。

相場の主役は暫くドル安トレンドで変わらないとは思います。抜け方にも因りますが119.50円を上抜けるようなら、このセッションでの円高はギブアップかもしれません。
ドルの強弱を測るのに、最初のインディケーションとしてユーロドルが新高値更新か否かを注目していますが、ドル安維持ならば、ユーロドル上昇、ドル円下落が納得行きます。

本日は、ドルの弱気が強調された際の動きに対応できるよう、リーブオーダーを想定してみます。

 
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