昨日の戦略は完全に反対に入ってしまいました。成立直後は順調でしたが結局STOPが8ポイント違いで発動してしまいました。
カナダドルの問題ではなく、ドル円の上昇が原因だと思いますが、ドル円は155.50円を上抜けたことでやや円売りの匂いが出てきています。結果だけを見ると、カナダ円のメッセージが他のクロス円の先行指標だったという、確率的には薄い方に動いたことになります。
ドル円の上昇はユーロ円が上昇したことが原因だと見て問題は無さそうですが、どうやらユーロが全体的に強目に推移し始めている感じがします。
世界的なクレジットクランチに陥る前の救済措置が各先進国の金融当局によって順次発表されているようですが、ECBなど域内(国内)景気が悪くない状況の中で、米国発の世界信用リスクに対して早期治療的に信用緩和をしなければならない状況には悩み苦しんでいるようです。
ECBが決断した流動性の供給措置の中で、あくまで金利政策とは異なる措置であることを念押ししているように、場合によっては政策金利上げを断念していない声明のトーンが、一時的なユーロ高の背景にあるかもしれません。
本日、日本銀行は公定歩合の据え置きを決定いたしました。日本にとっては不幸中の幸い的なシナリオとなっていますが、米ドルが単独で金利下げセンチメントをリードしているなかで、各国の政策金利へのスタンスが見え隠れする度に為替も微妙な上下をしそうな予感です。
ユーロ買いは、結局消去法的なアプローチに見えますが、最後まで利上げの可能性を否定しないユーロと、緊急利下げも辞さないドルとの金利差センチメントは、自ずとユーロドルの上昇をフォローしそうです。
ただし、あくまで来月初の政策発表直前までのムードであり、トレンドとして認識されるためには声明の内容などが明らかになるまで、微妙な状況は続くでしょう。利上げしなかった円と可能性を否定しきれないユーロとの関係はユーロ円相場に現れそうです。ユーロ円も底堅い推移を予想しています。
先ほど再度ドル円が上昇しています。CHF主導との噂も流れています。
本日はこのような背景を踏まえて、ユーロドルのもう一段上げを目論んで見ます。
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